派遣社員でもカードローンは利用できる?在籍確認は派遣会社?勤務先?

派遣社員でもカードローンは利用できる?在籍確認は派遣会社?勤務先?

派遣社員

派遣社員がカードローンを利用する方法と在籍確認の場所について

カードローンは、いざというときの心強い味方であり、たくさんの方に利用されています。テレビCMを見てカードローンに興味を持つ方も多いでしょう。

しかし、派遣社員の方の中には、「派遣社員という理由で審査に落とされてしまう」「在籍確認でカードローンの利用を会社の人に知られたくない」と考えて、申し込みをためらっている方もいるのではないでしょうか。

正社員がカードローンを利用する場合、所属先と勤務先は同一ですので特に問題ありませんが、派遣社員の場合は所属する派遣会社(派遣元)と実際の勤務先(派遣先)と少なくとも2カ所あります。在籍確認はどこにどのような形で連絡が入るのでしょうか。

そこで今回は、派遣社員でもカードローンを利用することはできるのか、在籍確認の実情とスムーズに在籍確認をクリアするコツ、そしておすすめのカードローンについてご紹介します。

派遣社員でもカードローンは利用できる?

派遣社員でもカードローンは利用できる?

勤務形態が正社員でない場合でも、カードローンの利用はできるのでしょうか。結論から言えば、カードローンの利用は可能です。多くのカードローン会社では、勤務形態によって申し込みを断ることはありません。ただし、「安定した収入があること」が利用条件とされています。

銀行カードローンは比較的審査が厳しい

銀行カードローンは比較的審査が厳しい

カードローンは、「銀行カードローン」「消費者金融カードローン」「信販カードローン」「流通カードローン」の4種類に分類されます。このうち、比較的審査が厳しいと言われるものが銀行カードローンです。銀行カードローンに関しては、他のカードローンに比べてやや審査に通りにくいとされています。

審査のポイントは勤続年数

派遣社員に限らず、審査では「安定した収入の有無」が重要なポイントです。この「安定した」というのは、具体的には勤続年数を見ることになります。転職したばかりで勤続年数が1カ月という方は勤務形態にかかわらず、審査は厳しくなってしまうでしょう。

カードローン会社によりますが、勤続年数の基準を最低6カ月以上とする場合や、1年以上とする場合などが一般的のようです。もちろん、勤続年数だけで判定されるわけではありません。その他の項目もすべてスコアリングした上で判断されますので、勤続年数要件が厳しくても審査に通ることはあります

派遣社員の在籍確認は派遣会社?勤務先?

在籍確認は派遣会社?勤務先?

カードローンの審査では、申告した勤務先に実際に所属しているかどうか(嘘をついていないか)の確認をされます。確認の方法としては、申告した勤務先にカードローン会社のスタッフが電話連絡をして、申込者が所属しているかどうかを見極めるのです。これを在籍確認と言います。

在籍確認の電話は個人名でかかってくる

在籍確認で会社の人にカードローンの利用がバレるのでは、と心配される方もいます。「〇〇金融ですが、カードローンの申し込みにあたり△△さんの在籍確認をしています。△△さんは在籍していらっしゃいますか?」と、突然勤務先に電話がかかってきたら嫌ですよね。

しかし、多くのカードローン会社では、会社名を名乗らずに個人名で電話してきます。「〇〇ですが、△△さんはいらっしゃいますか?」これに対して、「△△は席を外しています、外出しています」と答えられたらそれで確認OKとなるのです。

勘のいい社員がこの電話を受けたら、何らかの在籍確認だと気づくかもしれません。しかし、それがカードローンの在籍確認なのか、クレジットカードの在籍確認なのかの判別はつけようがありませんのでご安心ください。

派遣社員の場合はどこに確認の電話が入る?

派遣社員の場合はどこに確認の電話が入る?

それでは派遣社員の場合、在籍確認の電話は派遣元と派遣先のどちらに入るのでしょうか。特段何も指定をしなければ、申込時の勤務先として回答したところに確認の電話が入ります

カードローン会社によっては、「派遣社員の場合は派遣会社(派遣元)の情報を記入してください」という会社もありますが、この場合は当然派遣元に在籍確認が入ることになります。一方、何も指示がなく、申込者が派遣先の情報を申告した場合は、勤務先(派遣先)に確認の電話が入るのです。

派遣社員がカードローンの在籍確認をクリアするコツは?

派遣社員が在籍確認をクリアするためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。ここでは、派遣社員が在籍確認をクリアするコツをご紹介します。

勤務先は派遣会社(派遣元)で申告しよう

勤務先は派遣会社(派遣元)で申告しよう

前項でも触れた通り、カードローン会社によっては派遣会社と勤務先のどちらの情報を申告すべきか、特に指定のない場合もあります。このような場合でも、原則として派遣会社の情報を申告しておきましょう。仮に勤務先(派遣先)で申告した場合、次のような不都合が想定されます。

勤務先の社員が「派遣社員=所属社員」と見なしていないケース

このケースでは、「△△さんはいらっしゃいますか?」という在籍確認の質問に対し、△△は派遣で来ているのでうちの社員ではないという認識から、「△△という社員はいません、在籍していません」と答えるかもしれません。もちろん、派遣先の規模や社風によって対応はさまざまですが、このようなリスクをはらんでいることも事実なのです。

勤務先が急に変わるかもしれない

派遣会社や勤務先の都合で、急に勤務先が別会社に変更になることも考えられます。この場合もやはり在籍確認が取れなくなってしまいますので、審査が止まってしまう要因になるでしょう。

勤続年数の問題

前述の通り、カードローンの審査では、勤続年数の長短が審査結果に大きく影響してきます。特に勤続年数が短い場合は要注意です。

仮に派遣会社への所属が2年、そのうち現勤務先への勤務が3カ月としたら、勤務先の情報を申告する場合は勤続年数が3カ月となってしまいます。これでは審査に通ることは難しくなってしまうでしょう。少しでも審査が通りやすくなるように、勤続年数の長い方を申告することが原則です。

なお、勤続年数を実際よりも長く言う際は要注意です。後ほどご説明する「在籍確認を健康保険証で済ます場合」などは、勤続年数の虚偽申告が明らかになってしまいます。虚偽申告は審査落ちに直結しますので、正確な情報を申告するように心がけましょう。

以上の観点から、カードローンの審査では派遣会社(派遣元)の情報を申告することをおすすめします。

派遣会社は在籍確認を受け付けるのか?

では、派遣会社は在籍確認に対して適切に対応してくれるのでしょうか。昨今、個人情報の保護という問題が厳しく規定されるようになりました。そのような風潮から、派遣会社も所属する社員の情報を外部に漏らさないようになってきています

「△△さんはいらっしゃいますか?」という質問に対して、派遣会社は「いません」と答えるのではなく、「お答えできません」と返答することがあります。これでは在籍確認が取れたことになりませんので、審査は止まってしまいます。

このような場合は、あらかじめ所属する派遣会社に対し、在籍確認の連絡が入るから対応してほしいと伝えておく必要があります。何のためかと聞かれたとしても、カードローンの利用と言わずに、クレジットカードの発行に必要だと言っておけば問題ないでしょう。少し手間と思われるかもしれませんが、審査落ちしないように準備を怠らないことをおすすめします。

電話確認以外の方法でもOK?

所属する派遣会社に在籍確認の対応なんて頼めない!という方ももちろんいらっしゃるでしょう。カードローン会社によって対応はさまざまですが、電話確認なしで対応してくれることもあります。

主に消費者金融カードローンになりますが、在籍確認の電話を希望しない旨を備考欄に記載したり、インターネット申し込みの手続き後にオペレーターに電話してその旨を伝えたりすれば、所属を確認できる書類の提出で電話確認の代わりとしてくれることがあるのです(はじめから在籍確認なしを謳っている業者もあります)。

「所属を確認できる書類」とは、派遣会社の名称が記載された健康保険証や給与明細のことですが、不安な方はオペレーターに直接相談することをおすすめします。ご自身の状況と手元にある書類を伝えて、カードローン会社の指示を仰ぎましょう。

なお、書類の提出と言っても、直接窓口に持って行ったり郵送したりする必要はありません。携帯電話やスマートフォンで書類を写真撮影してアップロードするだけです。文字がぼやけていると再送を求められて二度手間ですので、はっきり文字が読み取れるデータを送るようにしてください。

ただし、この方法は高額の借り入れでは通用しない場合があります。具体的には、50万円以上の借り入れの場合、電話での確認を必須としている業者がほとんどです。電話確認をどうしても避けたい場合は、借入額の希望を50万円未満にしておく方が無難でしょう。

派遣社員におすすめのカードローンは?

それでは、派遣社員の方におすすめのカードローンはどんなものでしょうか。ここでは、派遣社員の方がカードローンを選ぶ際のポイントをご紹介します。

審査がスピーディーで柔軟な消費者金融カードローン

審査がスピーディー

審査が不安だという方にとって、結果が出るまでに時間がかかるというのは心理的にも負担になります。即日融資を希望していないとしても、審査は早いに越したことはありません。この点でも、消費者金融カードローンは優れています。申し込みから審査完了まで早ければ30分ほど、そのまま契約手続きを進めても60分で完了するケースもあります。

また、業者によっては、ホームページ上で1秒診断などの簡易診断ができるものもあります。もちろん、それで確実な答えが出るわけではありませんが、申し込みをする前の目安として気軽に使うことができます。派遣社員にとって心配な在籍確認の問題にも柔軟に対応してくれるケースが多いのも魅力的です。

初回無利息期間を設けているカードローン

初回無利息期間とは、初回契約後一定期間、無利息でカードローンが利用できるというものです。利息は極力払いたくないというのは誰しも思うことでしょう。この期間内に借入金を返済すれば、利息を払わずに済みます。

手数料無料で利用できるカードローン

手数料無料で利用できるカードローン

カードローンを利用する場合、金利は利用者にとって重要な要素です。しかし、借入額が少なかったり、借入期間が短かったりすると、大きな差は出ないことも事実です。例えば、10万円を1週間だけ借りた場合、金利15%と18%では、それぞれ利息が287円と345円になりますので、58円の差にしかなりません。利用方法によっては、それほど負担になるとは言えないレベルです。

一方で、ついつい見落としがちなのが手数料。借り入れや返済のたびに手数料を取られていてはかなりの負担になります。先ほどの例で、返済に216円の手数料を取られたとしたら、利息よりも負担が大きくなってしまいます。

また、仮に返済が60回にわたるとして、1回216円の手数料を払うと、手数料の総額は12,960円にもなります。1回1回は大した負担ではないでしょうが、チリも積もれば山となるということです。

業者によって手数料がかかる借り入れ、返済方法もあれば、かからない借り入れ、返済方法もあります。ご自身の利便性や利用スタイルに合った方法で、かつ手数料を取られないようなカードローンを選択してください。

カードローンに申し込む際は事前準備をしっかりしておくことが大切

今回は派遣社員がカードローンを利用する際の注意点についてご紹介しました。派遣社員特有の問題は、所属する派遣会社と実際に勤務する勤務先の2つの会社があることではないでしょうか。

一番に心配されがちな在籍確認の問題に関しては、「在籍確認をクリアするコツは?」の項でご紹介した内容をよく確認してください。また、審査に通りやすくするため、派遣会社の情報を申告するようにしましょう。

「審査が不安だからカードローンの利用をためらっている」そんな心配は無用です。派遣社員だからと言って、カードローンは使えないとあきらめる必要はまったくありません。ここでご紹介したことをしっかり確認した上で、カードローンの審査に臨んでください。申し込みをしてしまってからどうしようと悩むのではなく、事前にきっちり準備をしておくことが何よりも大切です。

田中 裕晃
田中 裕晃

CFP®・1級ファイナンシャル・プランニング技能士/公認不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/ 住宅ローンアドバイザー/賃貸不動産経営管理士 他
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当

大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。不動産業を営む傍ら、ファイナンシャルプランナーとしても活動中。

住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、不動産投資、相続対策などに関しての相談業務を行っている。

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