リボ払いで借金地獄…クレジットカードのリボ払いのデメリットがやばい
リボ払いのやばいデメリット…リボ払いによる借金地獄に要注意
「リボ払いは一見すると支払いが分かりやすく、楽だ」そんなお声もあることでしょう。ただし、使い方を見誤ると支払っても返済が終わらない「借金地獄」に陥る可能性があります。リボ払いのデメリットを知れば、「やばい」返済方法であることが分かるでしょう。今までなぜリボ払いを利用していたのか、悔やむ方もいるかもしれません。
そこで今回は、リボ払いの問題点についてご紹介します。問題点を知り、その対策方法を知ることで借金地獄から抜け出す方法を知りましょう。もし皆さんの中にリボ払いで苦しんでいる方がいれば、その苦しみから脱却する1つの道しるべとなるでしょう。
はまるとやばい!リボ払いの落とし穴
リボ払いとは、毎月の返済額を一定額にできる支払い方法で、複数月に分けて返済を行っていきます。リボ払いでは、毎月の返済額を、例えば1万円+手数料という形で決めることができるため、コツコツ返済をしているという安心感から、「借金」をしているという意識が薄れていくのです。
しかし、毎月返済しているのだからと思いきや、その一方でなかなか支払いが終わらない状況が借金地獄につながっていきます。
はまるとやばいリボ払い。一体どんな落とし穴があるのでしょうか。
手数料(利息)が高い
まず、手数料(利息)が高い点を挙げることができます。リボ払いの手数料はクレジットカード会社によっても若干異なりますが、おおよそ一般的なクレジットカード会社では、実質年率15%となっているところが大半です。
住宅ローンであれば、35年の固定金利でも、2018年4月の時点で年率1.35%などかなり低い金利が適用されていますが、クレジットカードのリボ払いはそうはいきません。
このように、手数料が高いがために、借金地獄へ陥ってしまう可能性が高まります。
元金が減っていないことに気付かない
リボ払いでは、毎月一定額を返済していくため借金をしている認識が薄まります。その結果、返済しても返済しても元金がそれほど減っていないことに気付けません。
例えば、以前買い物した分を現在リボ払いで毎月5,000円などコツコツ支払っているとしましょう。返済しているから次の買い物をしようと思った場合、現在の利用残高を残したままさらに借金を行う形になります。
つまり、返済しても返済しても買い物を続ければ続けるほど、借金は膨らんでいくことにつながりかねないのです。
リボ払いは毎月一定額の支払いで済むという点では大変便利な半面、毎月の支払額以上の金額を毎月買い物で使っていけば、借金がどんどん増加してしまいます。そのため、自分がどれだけリボ払いで買い物をしているか常に把握しておくことが望ましいでしょう。
追加利用によっていつの間にか利息が増えている
このようにどんどん買い物を追加していけば借金自体が増えることはもちろん、増えた借金に対しても利息が掛かることになります。つまり、リボ払いの追加利用により利息が増えていくことで、毎月の返済にまわるお金の多くが利息にまわることにもつながりかねません。
リボ払いでは、利用残高に対して日割りで手数料が計算されるため、追加利用して残高が増えれば返済回数と手数料は再計算されます。
利用期間が長くなればなるほど、この手数料(利息)は膨らんでいき、気付いた頃には借金地獄となっている可能性もあるのです。
リボ払いのデメリットは?
リボ払いの落とし穴により、借金地獄へ突入する可能性があることが分かりました。ここで、今一度リボ払いのデメリットに関して解説していきましょう。リボ払いを行うと一体どんなデメリットが生じるのでしょうか?
支払総額が大きい
リボ払いを利用することで、トータルの支払総額が大きくなります。仮に、6月10日に100万円のお買い物をしたとして、実質年率15%、定額コースにより月々2万円を支払っていくとします。このケースでは、50カ月掛けて返済を行っていくことになりますが、トータルの支払額は131万7,030円となります。
つまり、元金100万円とは別に掛かる手数料(利息)の合計が、31万7,030円です。こうしてみると、借りたお金に対する利息がかなり大きいことが分かるでしょう。買い物を続ければ続けるほど、当然支払総額はさらに膨らんでいきます。そして最終的には思いもよらない金額になっていることがあるのです。
完済に時間が掛かる
上記の例で見たように、仮に100万円分の買い物をした場合において月々2万円の元金支払いであれば、完済までに50カ月必要です。月にすれば4年2カ月にわたって返済することになります。
もし毎月1万円の元金支払いであれば100カ月掛けて返済することになり、この場合には8年4カ月後に完済します。このように完済に時間が掛かるために、利息が大きくのしかかってくるのです。これがリボ払いによる借金地獄を生み出す元凶ともいえます。
住宅ローンや自動車ローンの審査に通らない場合がある
リボ払いにおいて、返済を滞りなく行っている場合には問題ありませんが、仮に延滞や滞納などの記録が残った場合には、住宅ローンや自動車ローンの審査に通らない可能性があります。
また、リボ払いにおける利用残高が多い場合にも、こうしたローンの審査にマイナスの影響を与える場合があります。もし住宅ローンなどを利用したいとお考えの場合には、リボ払いの返済をしっかり行っていく他、可能な限りリボ払いの残高を減らしておくことも行っておくべきでしょう。
リボ払いにはメリットもある
以上、リボ払いのデメリットについてお話ししてきました。どうしてもリボ払いはデメリットに目が行きがちですが、メリットも存在します。
念のためメリットも確認しておきましょう。使い方次第でメリットがデメリットを上回るのであれば、リボ払いも有効活用できるでしょう。
支払額が選べるため毎月の負担が少ない
まず、毎月の支払額を選択することができる点は大きなメリットでしょう。月々5,000円や1万円などご自身にとって返済可能な支払額を設定すれば、毎月の負担が少なくて済みます。また、毎月一定額の返済をすることで、家計管理がしやすくなることもメリットです。手数料が高くても計画的に返していきたい方には、リボ払いが適しているかもしれません。
ポイント特典が充実している
リボ払いには手数料が高いイメージがあるかと思いますが、その分クレジットカードに付属されるポイントやキャンペーンなどの特典は充実していることが特徴です。
例えば、通常のクレジットカード支払いに比べてポイントが2~3倍ついたり、リボ払いに変更することで大きなポイントを獲得できたりするケースがあります。
少額利用や計画的利用ができる方は、こうしたポイントなどの特典をうまく利用してみても良いでしょう。
リボ払いの借金地獄から抜け出すためには
メリットもあるリボ払いですが、実際にリボ払いで苦しんでいる方はデメリットがメリットを上回っている状況です。リボ払いを始めたあとに借金地獄とならないようにするには、どうすれば良いのでしょうか。
リボ払いの借金地獄から抜け出すためには、以下の4つのポイントを理解することが大切です。
リボ払いの「追加利用」はしない!
まずはリボ払いの「追加利用」をやめましょう。結局のところ、借金がどんどん膨らんでいく仕組みは、追加で買い物を行うことで利用残高が膨らんでいく点にあります。そのため、追加利用をストップし、今残っている残高をいかに減らしていくかが借金地獄から抜け出す有効な手段です。
さらにいえば、その後のクレジットカードの利用をリボ払いではなく分割払いに変えていきましょう。もちろん、できれば一括払いが望ましいのですが、分割払いの場合は手数料が無料となる2回払いがおすすめです。このように分割払いをうまく活用することで、手数料増加を食い止めることができます。
注意点としては、一括払いや2回払いを選択すると負担が一気にのしかかること。
リボ払いに慣れてしまうと、毎月の返済が緩やかで楽に感じてしまいますが、一括払いや2回払いではそうはいきません。とはいえ、借金地獄から抜け出すためには、どれだけ負担の大きい買い物をしているのかを実感することも大切です。
絶対に必要な買い物がないのであれば、大きな買い物はいったんストップし、まずは今あるクレジットの返済を行っていきましょう。
限度額・支払い明細書を確認する
次に、クレジットカードの利用限度額を確認してください。知らず知らずに何も考えずに利用するクレジットカードの利用限度額が思った以上に使えるようになっていませんか?場合によっては限度額を減らすなど制限をかけることも重要です。
そして、毎月支払明細書を確認することも怠らないようにしましょう。目で見て数字を確認することで逃げ道を防ぎ、現実と向き合うのです。利用状況をよく把握しないことが借金地獄にはまる、大きな要因の1つ。現在いくらの借り入れがあり、どのくらい余裕を持っているのか。
利用状況を知るために支払明細書や限度額を確認し、「このままではやばい」と感じることでリボ払いの使い方も変わってくるでしょう。
一括返済や繰り上げ返済を行う
これまでの借金を一括で返済することや、ある程度まとめてお金を返していく繰り上げ返済を検討していきましょう。
大きな買い物をストップし、ある程度貯まったお金でまとめて返済できれば、余分な手数料を支払う必要がなくなります。
なお、リボ払いでは長く利用すればするほど手数料が大きくのしかかってくることになるため、早期に返済することも考えてみましょう。一括返済や繰り上げ返済をする時期が早ければ早いほど手数料を減らすことが可能です。
一括返済や繰り上げ返済の利用方法は簡単で、クレジットカード会社に一括返済や繰り上げ返済の旨を伝えるだけで構いません。場合によってはインターネットから申し込むことも可能です。
その他、一括返済や繰り上げ返済が難しい場合には、毎月の返済額を増やすといった手段も考えてみましょう。こちらもクレジットカード会社に連絡することで対応可能です。
例えば、これまで月々5,000円で返済していたものを月1万円に変更するといったやり方が該当します。毎月の返済額を2倍にすれば、返済期間は半分になり、手数料も軽減することが可能です。
まとまったお金を一度に用意することはできないけども、毎月のやりくりでもう少し返済にまわすことができる場合には、このような方法も活用してみてください。
金利の低いカードローンに借り換えを検討する
実質年率15%。これがリボ払いの一般的な手数料(利息)です。手数料が高い点を対処できれば、負担を減らすことにつながります。手数料という観点から対策をとるのであれば、金利の低いカードローンに借り換えを行うことも検討してみましょう。
カードローンの金利は、カードローン会社によって異なりますが、年率12%以下といった会社も多くあります。中には10%以下や3.5~9.2%といった会社もあるため、金利負担を大きく軽減できることにつながるかもしれません。
また、返済実績によっては金利が下がるといったカードローン会社もあります。借り換えによって実質的な負担を減らし、毎月の返済額を増やすことでさらに利息を軽減するという方法をうまく利用すれば、借金地獄から早期に逃れられるでしょう。
リボ払いの借金地獄から抜け出そう
今回は、リボ払いのデメリットを中心に、リボ払いの仕組みについてご紹介しました。
リボ払いは使い方によってはメリットを感じることができますが、借金地獄で苦しんでいる方はデメリットを大きく感じるでしょう。
リボ払いの借金地獄から抜け出すためには、
- リボ払いの追加利用はしない
- 一括返済や繰り上げ返済を検討する他、毎月の支払額を増加することを検討してみる
- 金利の低いカードローンに借り換えを検討する
という方法があります。
できれば1~3までの手段を同時に実行することがおすすめです。借金で苦しめば苦しむほど、日常生活に支障をきたし何もかもがうまく立ち行かなくなります。借金地獄から抜け出せれば、平穏な日常生活を迎えることができるでしょう。
気付かない間に膨れ上がった借金で苦しむリボ払い。リボ払いを行っている方は、自分が借金地獄にはまっていないか今一度利用状況を確認し、対策を検討してみてください。

CFP(R)認定者
スキラージャパン株式会社取締役、伊藤亮太FP事務所代表
慶応義塾大学大学院商学研究科 経営学・会計学専攻修了。学生時代にCFP®資格、DCアドバイザー資格取得。2007年11月スキラージャパン株式会社設立に参画。取締役に就任。またその後個人事務所として伊藤亮太FP事務所を立ち上げる。独立系FPとして、金融資産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング・相続事業承継、保険見直し、金融機関等における講演など幅広く活動を展開、執筆業務も多岐にわたる。
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