カメラローンに鉄道模型ローン?趣味費用に使えるローンまとめ
カメラローンや鉄道模型ローンなどの「趣味にかかる費用」に使えるローンをチェック!
住宅ローンや教育ローン・マイカーローンなど、お金を使いたい目的に応じて融資を受けられる、さまざまな比較的低利の「目的別ローン」がそろっています。
とはいえ、趣味の費用に充てられるローンはそれほどありません。趣味にかかる費用としてローンでの融資を受けるには、「目的別ローン」に比べると比較的金利が高めで、使途が自由なフリーローンやカードローン(一部低利のものもあり)、あるいはクレジットカードのキャッシングなどを利用するか、趣味用品を販売する店舗専用のショッピングクレジットを利用する必要がありました。
しかし最近では、用途を特定の趣味に限定した、特化型の「目的別ローン」が登場しています。今回は、「一眼レフローン」や「鉄道模型ローン」など、趣味にかかる費用に使えるまったく新しいタイプの目的別ローンについてご紹介します。
趣味にかかる費用にローンが使えるって本当?
金融機関が融資する貸付資金を趣味にかかる費用として使えるローンは、これまでにも多くありました。しかしそのどれもが、いわゆる資金使途自由のフリーローン、限度額一杯までの融資金をカードで借りられるカードローンでした。
ところが2010年代に入り、趣味にかかる費用を資金使途に限定した目的別ローンが、数多く登場し始めました。次の項目からは、その趣味にかかる費用に使えるローン商品についてご紹介します。
金利やその他のメリットとは?
趣味にかかる費用に充てるためにフリーローンやカードローンを利用する場合、高めの金利がネックとなっていました。フリーローンやカードローンの金利は低い方でも年10%ぐらいですし、収入の少ない学生さんをはじめ、若いサラリーマンなどはほぼ上限にあたる年18%ぐらいの金利が課せられることも当たり前となっています。
しかしながら、使途を特定の趣味に限定した目的別ローン(いわゆる「鉄道模型ローン」「一眼レフローン」など)であれば、教育ローンや介護ローンなどと同様に比較的低利の優遇金利が適用されています。状況や条件によって若干異なりますが、7%~11%ほどと非常に低金利です。
高めの金利を気にして、趣味のために高い金額でのローンを組むことはしたくないとあきらめかけていた方も、比較的低利で趣味に使える目的別ローンの登場でかなりローンを利用しやすくなったと言えそうです。
趣味にかかる費用に使えるローン
「趣味にかかる費用に使えるローンといっても、自分の趣味はあてはまらないだろう」と思っていませんか?しかし、もしかすると趣味にかかる費用に使える目的別ローンが見つかるかもしれません。
ここでは、趣味にかかる費用に使える目的別ローンについて、さらにくわしくご紹介します。
カメラローン(一眼レフ購入ローン)
スルガ銀行がカメラ購入専用に提供しているローンで、商品名は「リザーブドプランプラス」です。地方銀行が趣味費用専門のローンを展開していることに驚きを隠せません。大手カメラ量販店と提携して、10万円~100万円台と高額な一眼レフカメラの購入資金に、低金利での購入ローンを提供しています。
また、カメラ本体だけでもそこそこ高い価格になる一眼レフですが、別途交換レンズを購入しなければ使いものにならないのがほとんど。しかも、レンズの価格は時には一眼レフカメラ本体よりも、意外と高額になる場合もあるのです。
写真を趣味にしていると、思い切った出費は避けられないとはよく言われていますが、主に写真撮影の必需品である一眼レフカメラ本体や、その交換レンズが高くついてしまうことがその大きな要因であるらしいとも言われています。
このように写真撮影の趣味を始めるときは、高額な初期費用がかかることは避けて通れません。そんなときに一眼レフ専用のローンがあれば、趣味を始めるためのハードルを一つ下げられるでしょう。
【カメラローン(一眼レフローン)の概要】
- 借入最高限度額:800万円(1万円単位)
- 金利:年0%~11.0%
- 返済回数:最高120回以内
- 電話/Web申込
※目的ローンとカードローン(固定金利で年7%~14.9%)の同時契約が必要条件
このローンはATMなどで何度でも無料の繰り上げ返済が可能なため、初めは少ない返済額で長期のローンを設定しても、ボーナスなどの収入があったときに多めに返済する(早期完済も可能)、ということもラクにできるのでとても便利です。「いますぐ趣味を始めたいが、とりあえず借りて少しずつ支払っておき、ボーナスでまとめて返済して返済期間を短縮、かつ金利の支払い総額も節約」など、賢い使い方も可能です。
鉄道模型ローン
ローン商品発売のタイミングでも、ネット上などでかなりの話題となったのが、スルガ銀行の「鉄道模型ローン」です。鉄道模型の購入に関する費用に資金使途を限定した専用ローンで、本来は少しずつ収集していく方が多かった鉄道模型を、レールファンとも呼ばれる鉄道マニアの間でも「一眼レフのカメラ購入ローン」に引き続いて一気にそろえることができるローン商品として一躍注目を浴びました。
鉄道模型というと、子供のおもちゃを想像する方も多いかもしれませんが、リアルさを追求した本格的な鉄道模型は、ある意味で金銭的・精神的に余裕がある大人にしか許されない、趣味の代表格とも言えます。広い空間が必要になりますから、鉄道模型を走らせるために専用の部屋を設ける方も少なくないのではないでしょうか。
このように、鉄道模型は想像以上にお金がかかってしまう趣味です。せっかくなら、趣味を楽しむためにある程度一気にそろえて始めたいという場合は、こうしたローンを利用できると助かりますよね。
フリーローンやカードローンと違いより低金利で、ゆとりを持って計画的な返済ができる特有の「鉄道模型ローン」は、発売時に「こんなローンを待っていた!」という歓迎の声も多く聞かれたようです。
【鉄道模型ローンの概要】
- 借入最高限度額:800万円(1万円単位)
- 金利:年7.0%~11.0%
- 返済回数:最高120回以内
- 電話/Web申込
※目的ローンとカードローン(固定金利で年7%~14.9%)の同時契約が必要条件
一生続けていきたい趣味としている方も多い鉄道模型。その購入費用に特化した割の良いローンが使えれば、レールファンにとって非常にうれしいものと言えますよね。今まで、鉄道模型にはフリーローンやカードローン、キャッシングなどを利用してきて、これらのローンの利息の高さにお悩みだった方には、これを機会に乗り替えることもオススメです。他社ローンの一本化にも対応していますので、気になる方は検討してみると良いでしょう。
大人のための「コレクターズローン」
アート作品や楽器、ミニチュアカーなどの収集(コレクト)を趣味にしている大人の方も多いでしょう。そんなコレクション系の趣味を持つコレクターに応えて特化したローン商品が、スルガ銀行のユニークな大人の趣味用「コレクターズローン」です。
具体的には、資金の借り入れ目的となるコレクションの対象は、フィギュアやラジコン・ミニカー・人形などのほか、腕時計やヴィンテージウェア(骨董性の高い古着)など多岐にわたります。実はこのコレクターズローンですが、スルガ銀行が「鉄道模型ローン」を発売した際に、レールファンより「他にもこんなローンがあったら良いのに」というお客様の声が多く集まったことがキッカケとなり、新設されたローン商品のようです。鉄道模型ローンのように用途を限定せず、購入する品物の対象を幅広くしたことが大きな特色と言えます。
【コレクターズローンの概要】
- 借入最高限度額:800万円(1万円単位)
- 金利:年7.0%~11.0%
- 返済回数:最高120回以内
- 電話/Web申込
※目的ローンとカードローン(固定金利で年7%~14.9%)の同時契約が必要条件
コレクション目的とされる製品自体にもそれ相応の価値がありますから、良いものに目をつければつけるほど欲しくなり手に入れたいときの価格は高くなりがちです。しかし、たまたま出会ったタイミングでなければ、もう手に入るチャンスもないかもしれません。
そんなときに助けになってくれるのが、コレクターズローンと言えます。他社のローンの一本化や無料で何度でも可能な繰り上げ返済にも対応しているなど、上手く利用できるしくみもあり、コレクターにとってはうれしいローンと言えます。
サーフィンローン(サーファーズローン)
サーフィンは道具一式をそろえることに加え、サーフィンをするビーチまで出向くためのツアーへの参加費用まで加えれば、かなりのお金がかかってしまう趣味です。そんなサーフィンを趣味にする方に特化した目的別ローンが、スルガ銀行の「サーファーズローン」です。
サーフィンだけでなく、ウインドサーフィンやSUP(スタンドアップパドル・サーフィン)といった派生競技にかかる費用にも使えて、ボードやフィン、ウェアなど道具のほか、競技に参加するためのツアー費用にも充てることができるのが、サーファーズローンの大きなメリットであり特徴です。
また、サーファーズローンなどの目的別ローンとカードローンは同時に契約することが必要条件ですから、主となる大きな必要資金をサーファーズローンで調達した後に、追加でかかる諸費用に対してはカードローンを利用するなどの方法も可能です。ただし、カードローンの金利は年7%~14.9%と若干高めになりますので、利用後の返済にもご注意ください。
【サーファーズローンの概要】
- 借入最高限度額:800万円(1万円単位)
- 金利:年7.0%~11.0%
- 返済回数:最高120回以内
- 電話/Web申込
※目的ローンとカードローン(固定金利で年7%~14.9%)の同時契約が必要条件
目的別ローンの借り入れ利用後に、さらに追加の資金をローンで調達しようとすると、通常は新たに契約し直す必要も出てきます。しかし「サーファーズローン」などの目的別ローンの場合、所定のカードローンを同時に契約するという必要条件があり、これがネックのようにも見えますが、この同時契約したカードローンが、追加の出費でお金を借りたいときに役立ちます。
ダイビングローン(ダイバーズローン)
本格的にダイビングを始めるなら、自分の命を守るためにもきちんとした自分専用の用具・器具をそろえなければなりません。また、ダイビングができる場所は限られていますから、ダイビングツアーなどそこへ出向くためにも多額の参加費用がかかります。
ダイビングを始めるときにかかる、主となる大きな必要資金の手助けになるのがスルガ銀行のダイビング専用の「ダイバーズローン」です。このダイバーズローンの大きな特長は、ダイビング用品の購入やツアーの参加費用だけではなく、ダイビングのプロライセンス取得費用にも使える点です。ダイバーズローンでも、一括でまとまった資金を借りる「目的別ローン」と、追加で借りたいときに自由に利用できる「カードローン」の同時契約が必要です。そのかわり、追加で資金が必要となったケースでも、このカードローンが借りられるため新たにローンの手続きをするわずらわしさがありません。
【ダイバーズローンの概要】
- 借入最高限度額:800万円(1万円単位)
- 金利:年7.0%~11.0%
- 返済回数:最高120回以内
- 電話/Web申込
※目的ローンとカードローン(固定金利で年7%~14.9%)の同時契約が必要条件
また、お買い物をする前に購入予定金額でも事前審査ができるため、インターネットショッピングや複数店舗での購入にも使えるなど、柔軟性の高さがダイバーズローンのメリットと言えるでしょう。こちらもやはり、無料で何度でも繰り上げ返済をすることも他社ローンの一本化もできるため、これまでフリーローンなどで高めの金利が嫌だと思われてきた方の借り換えにもオススメです。
趣味にかかる費用のローンを利用する際の注意点とは!?
「趣味にかかるお金にローンを利用して良いの?」と、高額になればなるほど、罪悪感のようなものを覚える方も多いかもしれません。しかし、趣味にお金を使うことは「夢を実現し、欲しかったものを手に入れる」ということにもなりますから、前向きなお金の使い道と言えるかも知れません。少なくとも、ギャンブルなどの遊興費にお金を使い果たして何も残らないよりは、よほど健全でしょう。
ただし、趣味にかかる費用にローンを利用する場合について、注意したい点もいくつかありますので、ここではそれらを順次ご紹介していきます。
「今お金が足りないから借りる」という安易な借り方は禁物?
趣味にかかる費用に限らず言えることですが、「たまたまその時にお金を使いたい用事があり、今は持ち合わせがないのでついつい借りてしまう」ということを何度も繰り返していると、どんどん借入額が膨らんでしまいます。それに、趣味によってはお金をかけはじめるとキリがなくなってしまうことも多々。
「お金が足りなくなるたびに借りてしまう」というお金の借り方には、計画性がまったくと言っていいほどありません。『ローン』の利用は、計画的に行うことが大原則です。「月にいくらぐらいまで返せば生活が成り立つか」を意識しながら、まとまった現金の出費を避けたいところです。「ここぞというとき」にだけ、ローンでの借り入れは利用するものと考えましょう。
ライフイベントに必要な資金を考えて借入額を考えましょう!
若い方の場合、これからご結婚やマイホーム購入など、ライフイベントが目白押しです。特に住宅を購入するときなどは、住宅ローンを利用する方がほとんどではないでしょうか。いざ住宅ローンを組もうというときに、他の借り入れがまだ多く残っていると返済能力を疑問視されてしまいます。そなると、有利な住宅ローンが組めない、もしくは審査を通過できずに住宅ローンそのものが組めない、という事態を招くことにもなるかもしれません。
数年後など近い将来、住宅ローンやマイカーローンなど、高額のローンを利用する可能性がある方は、借入金額は高額にしすぎない、返済期間も長期にしすぎないことがローンを借り入れる際の重要なポイントです。
趣味にかかる費用のためにローンを利用する時には家計の把握を忘れずに
今回は、最近目覚ましく増えてきた「趣味にかかる費用に特化した目的別ローン」について、その特徴や利用のポイントをご紹介してきました。
独身の方などはまだ意識したこともないかもしれませんが、ローンの利用を検討するときには、必ず「家計の把握」を心がけておきましょう。
家計簿(100均やWeb家計簿でも)を付けられるとベストですが「家賃、水道光熱費、食費、通信費」などの固定支出や、既存のローン・クレジットカードの返済額・貯金をする額などを差し引いて、自由に使えるお金が月にいくらぐらいになるかを計算しておくことが大切です。趣味やレジャーに使えるお金は、自由に使えるお金の中の、あくまで一部分と言えます。趣味にかかる費用にローンを利用すれば、その自由に使える金額の範囲内で毎月の返済をしていかなければなりません。そこで、「基本的には、日常の趣味を楽しむ費用はローンに頼らない」と考え、何か大きな出費(必要資金)を伴うときにのみ利用を検討するようにしましょう。

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)
ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。
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