ゴールドカードのメリットとは?年収などの審査基準を教えて!
ゴールドカードの審査基準にちは?さらにメリットや取得できる年収
「ワンランク上のゴールドカードを持ちたい!」と、ゴールドカードに憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。彼女とのデートや部下の前で、さり気なく財布からゴールドカードを取り出して支払いを済ませるのは何ともスマートです。
かつてはゴールドカードを持つことができる人は限られていました。年収などの審査基準が厳しく年会費も高かったため、諦めていた方が多かったかもしれません。しかし、最近ではゴールドカードの敷居が低くなっている傾向にあります。その要因の1つに、ゴールドカード以上にステータスがあるプラチナカードや最高峰のブラックカードができた影響があると考えられます。
今では、比較的手に入れやすくなったゴールドカード。そもそもゴールドカードはどんな魅力があるのでしょうか?今回は、ゴールドカードのサービス面でのメリットを挙げていきながら、年会費や審査基準についてご紹介します。
ゴールドカードとは?
ゴールドカードとは、一般のクレジットカードよりも価値の高いサービスを付帯している、カードの券面の色がゴールド(金色)のカードのこと。ゴールドカードの始まりは、1980年代にアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの発行からだと言われています。
時代とともにゴールドカードは変化していて、年会費が安くて気軽に申し込めるゴールドカードが出てきています。もちろん、かつてのプレミア価値を高めたようなゴールドカードもあり、さまざまなゴールドカードが存在している状況です。
ゴールドカードの年会費
ゴールドカードは年会費2,000~5,000円程度のリーズナブルなものから、1万円前後や3万円以上年会費がかかるものまであります。各ゴールドカードの特典内容も広範囲のため、サービスを限定することにより年会費を安くしたり、18歳以上や20代の若年層に絞ったりしているのが、最近のゴールドカードの特徴です。
ゴールドカードは年会費によって大きく3つに分類できます。
1つ目は年会費2,000~5,000円くらいで、気軽に加入できるゴールドカードです。一般のクレジットカードにサービス内容を少しプラスした程度で、審査の厳しさも同じくらいと言われています。
代表的なゴールドカードとしては、楽天ゴールドカードやMUFGゴールドカードがあり、20代向けのゴールドカードとして三井住友VISAプライムゴールドカードなどが挙げられます。
2つ目は年会費が1万円くらいのゴールドカードで、これはゴールドカードの年会費として一般的な金額です。一般の方にも手の届きやすい値段設定でありながら、ゴールドカードの特典を受けることができます。
そして3つ目は、年会費が3万円以上するゴールドカードです。アメックスのゴールドカードやANAアメリカン・エキスプレスゴールド・カードなど、ごく一部のゴールドカードが該当します。年会費が3万円になるとプラチナカードの年会費と同じくらいになるため、ゴールドカードではなくプラチナカードに変える方もいらっしゃるでしょう。ただし、ゴールドカードでもそれ相応のレベルの充実したサービスで、加入の際に厳格な審査を受ける必要があります。
ゴールドカードのメリット
ゴールドカードのメリットもカード会社によって異なる部分がありますが、一般的なメリットをご紹介します。
国内線の空港ラウンジが利用できる
フライトで飛行機を利用する際は少し早めに空港に向かう方も多いと思います。待ち時間の過ごし方は人それぞれかと思いますが、ゴールドカードを持っていると、混雑した椅子でただ時間を待つのではなく、専用ラウンジを利用できるというメリットがあります。
ゆったりとした空間のラウンジ内では、ソフトドリンクがフリーで飲み放題、アルコールや食べものも、有料ではありますが注文できる場合があります。雑誌や新聞などを読みながらくつろげるスペースに、一部PCやシャワー室などが用意されている場所もあります。
くつろぐだけでも良いですし、電源やWi-Fiなどの通信インフラも整備されているため、移動時間に少しでもPCで仕事をしたい方は、専用ラウンジの活用がおすすめです。
海外旅行・国内旅行傷害保険の付帯
ゴールドカードには「海外旅行傷害保険」や「国内旅行傷害保険」が付帯されています。旅行保険は一般のクレジットカードにも付帯されていますが、ゴールドカードの方が補償額が高く、補償内容も手厚くなっています。
補償額にどのくらいの相違があるのか、JCBの一般カードとゴールドカードを例に挙げて比較してみましょう。
海外旅行の傷害補償として、一般カードでは死亡・後遺傷害で最高3,000万円、傷害・疾病治療費100万円、賠償責任2,000万円、救援者費用100万円の補償がついています。
ゴールドカードにした場合には、死亡・後遺傷害は1億円、傷害・疾病治療費300万円、賠償責任1億円、救援者費用400万円と全体的に補償額はかなりアップ。
さらにハイステータスカードのゴールドカードでは、海外旅行保険傷害で最高1億円の補償やショッピング保険でも最高500万円とされている場合があります。年会費が高いゴールドカードほど、比較的補償額や内容も良くなっているのが特徴です。
また、国内旅行保険などは、年会費が安いクレジットカードでは対象外になっているケースもあるため、補償額の違いなども比較した方が良いかもしれません。この付帯保険についても「海外旅行傷害保険 最高5,000万円」とパンフレットに記載あるだけで詳細が分かりにくいですが、HPなどでも記載があるため必ず比較をしましょう。
その際に主に2つの点を確認してください。
まず、1つ目は補償内容と補償額です。海外旅行保険でも「死亡・後遺障害」、「病気などの治療費用」「賠償責任保険」「救援者費用」とある中でも、特に重視したいのは「病気などの治療費用」と「救援者費用」です。
アメリカなどでは救急車は有料ですし、万が一集中治療室(ICU)に入院・手術で請求が数千万円という可能性もあるため、入院費用や手術費用はかなり高いと思って事前準備をしておきましょう。海外旅行保険に加入していると安心ですが、加入していなくても、ゴールドカードの補償によってある程度カバーできます。
重要なのは2つ目のポイントで、これは利用付帯か自動付帯かということです。自動付帯であればどんな状況でも補償対象です。しかし、利用付帯の場合は、旅行代金をその利用するゴールドカードで支払っていないと補償の対象にはならないため、注意が必要です。
海外旅行を快適に過ごすためにトラブルはできるだけ避けたいものですが、海外旅行中にトラブルがあったとき、ゴールドカードの場合には日本語で対応してもらえるサポートデスクが設置されているケースもあるので、比較的安心できるでしょう。
旅行保険以外の付帯保険がついている
国内・海外旅行傷害保険以外にも、「ショッピング保険」や「盗難保険」、「航空機遅延保険」などの付帯保険があります。ショッピング保険と盗難保険は、ゴールドカードで支払いをした商品が壊されていたり、盗まれたりした場合に対応できる保険です。対象商品や条件などがありますが、ゴールドカードでは年間最高100万円~500万円前後が付帯されているため、万が一の際も安心です。
また、航空機遅延保険とは、飛行機が台風や雪などの自然災害や航空会社の要因によって遅延した場合に、宿泊費をカバーしてくれる保険を指します。このような保険がクレジットカードに組み入れられているため、フライト回数が多いビジネスマンの方はぜひ活用しましょう。
インターネットショッピングの不正使用による損害補償
旅行をあまりしない方にとっては、空港ラウンジや旅行保険などを活用する機会は少ないかもしれません。しかし、インターネットショッピングをする方は多いのではないでしょうか。クレジットカード払いを選ぶ方も増えていますが、ゴールドカードでは、自分には見覚えのない不正利用による損害なども全額補償されます。
利用限度額が高い
ゴールドカードの利用限度額は、一般のクレジットカードよりも高く設定されています。一般のクレジットカードでは10~80万円のショッピング利用枠が多いですが、ゴールドカードの場合は50~200万円と一気に利用できる幅が広がります。一般のクレジットカードでも利用限度額は徐々に変わりますが、海外旅行でのショッピングや日頃からカード払いの金額が高い方にとって、この利用限度額が高く設定されていることは大きなメリットです。
ポイント還元率が高いカードも存在する
年会費が高いゴールドカードは、ポイント還元率が一般カードよりもそれほど高くない場合が大半ですが、中にはポイント還元率が高いカードもあるようです。ステータスだけでなく、ポイントを少しでも有効活用したい方は、ポイント還元率が高いゴールドカードをぜひ探してみてください。
独自の割引や優待サービスがついている
ホテルや高級レストランを優待価格で利用できるサービスを提供しているゴールドカードも増えています。また、「Club Off(クラブオフ)」とタイアップしているカードでは、遊園地やテーマパーク、映画館なども優待料金で利用できたり、医療相談も可能であったりと、幅広いサービスを受けることができます。
家族カードが無料もしくは格安で作成できる
夫婦でクレジットカードを持つご家庭も多いかと思いますが、一般のクレジットカードでもそれぞれで年会費を払うと2倍かかります。しかし、家族カードであれば年会費がかからずに同様の補償やサービスを受けることができます。
ゴールドカードの審査基準は?
それぞれのゴールドカードによって特典に違いはあるものの、一般に空港ラウンジの利用や旅行保険の付帯などに魅力を感じる方は多いはずです。以前と比較してゴールドカードを持ちやすくなっていますが、ここからは審査にも変化が見られるのかを確認していきましょう。
ゴールドカードは、高年収じゃないと審査に通らないイメージがあるかもしれません。かつては、年収500万円以上の満30歳以上など、大半の金融機関でもゴールドカードの審査は厳しいことが当たり前でしたが、最近では安定した収入がある満20歳以上の方とされていて、若い方でもゴールドカードを持ちやすくなってきています。
【ゴールドカードの審査基準1】年収
ゴールドカードの年収基準は、一般的に年収300万円以上と言われています。ただし、あくまでも安定的な収入が見込めるのかということが最終条件になるため、勤務先や勤続年数、勤務形態などと併せて考慮されると考えておいた方が良いかもしれません。
【ゴールドカードの審査基準2】年齢
年会費が1万円以上のゴールドカードでも、年齢条件は20歳以上の安定収入がある方が対象であることが大半です。20代限定のヤングゴールドカードや、MUFJのゴールドカードのように18歳以上であれば加入可能なゴールドカードもあります。
【ゴールドカードの審査基準3】勤務年数
勤続3年以上などと具体的に決められてはいませんが、安定収入がきちんとあるかどうかが重要視されます。年会費が安い2,000円前後のゴールドカードであれば、一般のクレジットカードの審査基準とほぼ変わらないため、勤続年数が1年未満であっても審査に通過する可能性も考えられます。しかし、年会費が3万円前後の銀行系ゴールドカードの場合、昔と同じような審査基準で、勤務年数も5年以上必要なカードもあります。
【ゴールドカードの審査基準4】クレジットヒストリー
クレジットヒストリーとは、過去のクレジットカード利用状況や、支払いの遅延がなかったか、債務残高が多くないかなどの個人信用情報としての記録のことです。これは一般のクレジットカードでも同様ですが、年収や勤続年数などの審査基準はクリアしていても加入できない場合は、クレジットヒストリーに問題があると考えられます。
最近ではスマートフォンも携帯電話の割賦契約となっているため、電話料金の滞納や奨学金の返済の遅延などにも大きく影響します。心当たりある方は、まずご自身の信用情報を確認した上で、クレジットカードの申し込みをしましょう。
メリットいっぱいのゴールドカードを作ろう
今回は、ゴールドカードのメリットや審査基準をご紹介しました。
生活スタイルによって使い方はさまざまですが、ゴールドカードは活用しやすいカードになってきています。審査基準も以前よりハードルが低く、安定した収入があれば20代の方でも気軽に持つことが可能です。
年会費1万円以上というハードルがありますが、初年度が年会費無料のゴールドカードも多数存在します。まずは、このようなゴールドカードを1年間利用してみてはいかがでしょうか。全然活用できていないようであれば年会費が無料である1年以内に解約し、空港ラウンジなどが気に入ったら継続することをおすすめします。

CFP(R)認定者/1級ファイナンシャル・プランナー技能士
株式会社K’sプランニング 代表取締役社長
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
大手損害保険会社で事務企画や本店営業を経験後に2010年にFPとして独立。女性の視点も踏まえたお金のノウハウをセミナーや企業研修にて延べ3,000人以上の方々に伝授。家計相談を中心とした個別相談やマネー情報等の執筆でも活動中。
著書:「小学生にもわかるお金のそもそも事典」
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