クレジットカード初心者必見!初めてのクレジットカードの選び方・使い方
クレカ初心者向け・初めてのクレジットカードの選び方と使い方について
社会人になると多くの方が作ることとなる「クレジットカード」。学生時代に親が主契約者となっているクレジットカードの“家族カード”を持っている方も少なくありませんが、社会人となり自分で収入を得るようになると、自分自身のカードが作れるようになります。
また、最近では日本でも急速にキャッシュレス化が進んでおり、現金を持たない人が増加傾向にある中、やはり最低1枚はクレジットカードを作っておくべきといえるでしょう。
そこで今回は、数あるクレジットカードの選び方や使い方、注意点などをご紹介します。
初めてのクレジットカードの選び方
2017年12月末時点での日本クレジット協会の調査結果によると、現存するクレジットカード会社285社の契約総数は2億5千万件と、非常に多くのクレジットカードが発行されていることが分かりました。
単純計算すると、日本人の成人1名につき3~4枚のクレジットカードを所有していることとなります。また、女性より男性の方がわずかにクレジットカードの所有枚数が多いという統計も出ているようです。
この結果を見ても、社会人にとってクレジットカードはもはや必須アイテムの1つとなっているといえるでしょう。
ここでは、初めてクレジットカードを持つ方向けに、選び方のポイントをご紹介します。
【1】年会費無料のカードを選ぶ
クレジットカードを作る際にまず気を付けたいポイントとして「年会費の有無」があります。
クレジットカードの種類によっては、利用しなくても持っているだけで年会費がかかるもの多くあります。そのため、クレジットカードをたくさん持っていると、使っていないのに年会費だけ支払う…ということになりかねません。
そんな状態を回避するためにも、まずは年会費無料のクレジットカードを作るようにしましょう。
【2】ポイントの還元率&種類で選ぶ
ポイント還元率とは、カードの利用実績に応じて何%相当のポイントが加算されるかというもので、クレジットカード選びの大きなポイントの1つといえます。
クレジットカード利用で貯まるポイントには金銭的な価値があり、貯まったポイントで商品を購入または交換ができるようになります。
そのため、初めてクレジットカードを作る際は、そのカードのポイント還元率も必ずチェックするようにしましょう。
また、当たり前のことですが、クレジットカードのポイントは使った分に対し加算されます。また、例えばTポイントや楽天ポイント、リクルートポイントなど、お店によって使えたり貯めたりできるポイントの種類が異なる場合もあるでしょう。そのため、自分がよく行くお店やサービスなどを利用することでポイントが貯まるクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
【3】海外で使う場合はクレジットカードのブランドで選ぶ
海外での利用を想定される場合は、クレジットカードのブランド選びも重要となります。
日本を含む世界中のほとんどの国やお店で使えるカードブランドの代表格は、VISA(ビザ)とMasterCard(マスターカード)です。
日本国内をはじめ、日本人旅行客が多いハワイやグアムなどではほぼ利用可能な一方、日本人旅行客が比較的少ない国や地域、お店によっては使えないケースがあるようなカードブランドもあるため、カードブランド選びにも注意が必要といえるでしょう。
海外でも安心して利用したいとお考えの方は、VISAまたはMasterCardを作るのがおすすめです。
初心者必見!クレジットカードの使い方
私がクレジットカードが初めて作り、そして届いた時、とてもワクワクしたことを覚えています。大人の仲間に入れた気持ち…でも、実際どうやって使えばいいのか分からないという不思議な感覚もありました。テレビで見たことのある「支払いはカードで!」というあの場面を自分で再現できると思うと、早く飲みに行きたいと思ったものです。
クレジットカードは現金が無くてもショッピングができるとても便利なツールではありますが、むやみに使うのではなく、使い方のコツやポイントを抑えながら利用すると、さらに便利なものとなります。
ここでは、カード初心者の方におすすめしたい、クレジットカードの便利でお得な使い方をご紹介します。
公共料金の支払いに使用する
ショッピングに使用するイメージが強いクレジットカードですが、実はガスや水道、電気などの光熱費や、保険料などの月々固定費を支払うことも可能です。ポイントが貯まる機能が付いたクレジットカードの場合、公共料金などをカードで支払った場合でもポイントの対象となります。
そのため、クレジットカードで支払い可能な月々の固定費などは、できるだけクレジットカード払いにすることをおすすめします。
それらの支払いをクレジットカード払いにすることでポイントを貯められるだけでなく、コンビニや金融機関に支払いに行ったり、振り込みに行ったりする手間も省けて効率的ですよ。
コンビニやスーパーでの支払いに使う
コンビニやスーパーなどに行く機会は意外と多いものです。1日に1回以上足を運ぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まだまだ使っている方は少ないようですが、コンビニでもクレジットカードで支払うことができます。
また、ほとんどのスーパーやドラッグストアなどでも使用することができ、最近では一定額以下の金額であればサイン不要としているところも多くあります。
そこでおすすめしたいのが、自宅や会社の近所にあり、日常的に利用回数の多いコンビニやスーパーと提携しているクレジットカード。
コンビニなどと提携しているクレジットカードには、ポイント還元や対象店舗の商品を割引購入できるなどのさまざまな特典や優待が付いています。
ポイントが貯まると特定の店舗だけでなく、系列店舗でも利用可能となるためとてもお得! 日常的に利用頻度の高いお店では、なるべくそこでのポイントも貯まるクレジットカードを利用するようにしましょう。
ネットショッピングで使う
ネットショッピングの決済は、銀行振込、代引き、クレジットカードの3つが主流です。
銀行振込は振り込みのためにコンビニや金融機関などへ行く手間のほか、振込手数料を踏まえると決して経済的とはいえません。
また、代引きの場合は代引き手数料がかります。販売者が負担するケースもありますが、一般的には購入する側が支払います。クレジットカードで代引きの支払いができる場合もありますが、配送業者によっては現金しか受け付けていないことも。
さまざまな支払い方法がある中、ネットショッピングではやはりクレジットカード払いが1番便利といえるでしょう。
よく利用するECサイトなどに、あらかじめ自分のクレジットカード情報を登録しておくことで、購入の度にカード番号や名義人名など都度入力する必要はありません。
また、クレジットカードの場合、購入者には余計な手数料がかからないのもメリットといえるでしょう。
さらに、ECサイト提携のクレジットカードを利用することで、ショッピングポイントに加えてクレジットカードの利用ポイントも付与されるため、かなりお得にショッピングすることができます。
クレジットカード決済が不安…という方も少なくないことでしょう。 しかし、ネットショッピングが一般化されつつある現在においては、カード利用時のセキュリティはとても高度なものとなっており、万が一不正利用された場合の補償制度もあるため、安心して使用できるといえるでしょう。
初めてクレジットカードを利用する際の注意点
初めてクレジットカードを利用する際の最大の注意点は「使いすぎない」ということです。
クレジットカードは現金が無くても買い物ができるということが最大の特徴ですが、その支払いが後回しになるだけで、支払日は確実にやってきます。
そのため、いざ引き落としの際にお金が足りない…ということの無いように注意しなければなりません。
ここでは、クレジットカード利用時の注意点を見ていきましょう。
自分が「無理なく返済できる金額」を事前に把握する!
高額のものを一括払いにしてしまうと、当たり前ですが、翌月または翌々月にその金額の請求が発生します。
クレジットカードの場合、ショッピング時に口座にお金が無くても商品を購入できますが、引き落とし日までにその商品の購入額を口座に入金しておく必要があります。
もし、公共料金やその他にもショッピングした場合は、その分も併せて入金しておかなくてはなりません。
ショッピングをする前にはご自身の給与や預貯金を踏まえ、自分にとって「無理なく返済できる金額」を事前にしっかりと把握しておくことが大切なのです。
Web利用明細を必ずチェックする!
クレジットカードは現金が無くても買い物ができるため、使い過ぎに注意しなくてはなりません。返済に困らないようにするためにも、どのくらいの金額を使ったのかを把握しながら使用するべきといえるでしょう。
しかし、毎日コンビニなどで細かく利用している場合、現時点でどのくらい使ったのかが分からなくなってしまいますよね。
そこで活用したいのが「Web利用明細」です。
ほとんどのクレジットカードは、Web上で利用状況を確認することが可能となっています。
家計簿などを付けなくても、どのくらいの金額分を使用したのかを把握できるため、Web明細の活用はとても便利!
現在の利用状況を把握することで、自分で決めた月々の限度額よりもどのくらいオーバーしているか、あとどのくらい使えるのかなどを知ることができるため、自己管理しながらカードを利用することができるようになるでしょう。
支払い忘れは信用情報に影響することも
クレジットカードの返済日を1日でも過ぎてしまうと「延滞」という扱いになり、クレジットカード会社の返済履歴に延滞情報が記録されてしまいます。
また、カード会社によって異なりますが、延滞後一定期間を過ぎても入金が確認できない場合は、カード会社指定の信用情報機関に「事故情報」として記録される可能性が高くなります。
これはいわゆる「ブラックリストに載る」という状態のことで、今後新規で他のクレジットカードを作ったり、住宅ローンを組んだりする際に、審査が通らない原因の1つになります。
一度ブラックリストに記録されてしまうと、その情報は1~2年、長いと5年程度残るといわれているため、毎月の支払い管理はしっかりと行うようにしましょう。
クレジットカードが使えないお店もあるので要注意!
大規模なチェーン店であればクレジットカードが使えないことはまずありませんが、まだまだクレジットカードの使えないお店があるため注意が必要です。
食材や洋服など“物”を買おうとレジに行った時にカード利用ができなく、かつ現金の持ち合わせが無い場合は、その買い物を諦めれば良いだけのこと。
しかし、気を付けたいのは“飲食”の場合です。お店で食べ終わった後、いざ支払いの際にクレジットカードが使えず、現金も持っていない…という状況になったら、あなたはどうしますか?
個人経営の焼き肉店や小料理店など、食材を現金で仕入れるような飲食店の場合、クレジットカードでの支払いができないことが多々あります。
そういったお店で食事をし、会計時にクレジットカード払いができないということが分かったら、お店の近くのコンビニATMなどへ急いで向かい、現金を下ろして再度お店に行って支払うこととなるでしょう。
でも、もし口座に残金が無い場合は、クレジットカードやローンカードを使ってキャッシングするしかありません。
しかし、お店が住宅街にあったり、中心から外れた場所にあったりすると、周辺にATMが無いということも十分ありえます。
その場合は、どんなに遠くてもATMまで行きお金を準備して再びお店に戻って支払う、または後日改めて支払いに行くなど、いずれにしてもそのお店が遠い場所にあるほど、大変な労力を使うことになってしまいます。
そのような状況に陥らないためにも、飲食店に入る際、またはネットで調べる際には必ず事前にそのお店でクレジットカード払いができるかどうかを確認するようにしましょう。
しかし、たとえクレジットカードが使用できる場合でも「VISAカードのみ使用可」など、カードブランドを限定しているお店もあります。ご自身が所有しているカードブランドが使用可能かどうかについても、併せて確認することをおすすめします。
使い方に注意して、便利なクレジットカード生活をスタートしよう!
今回は、初めてのクレジットカードの選び方や使い方についてご紹介しました。
初めてのクレジットカードを選ぶ重要なポイントは「年会費無料」「ポイント制度有」「海外でも使いやすいカードブランド」の3つが挙げられます。
1枚のクレジットカードを使い慣れてきたら、違ったカードブランドで他のポイント種の年会費無料のカードをもう1枚作ることをおすすめします。利用するお店やサービスによって使い分けることで、より効率的にポイントが貯めやすくなるため、より便利にクレジットカードを活用することができるでしょう。
ただし、何より避けたいのは使い過ぎによって支払い不可能な状況に陥ってしまうこと。 今回ご紹介した注意点を踏まえながら、慎重に使用するようにしてくださいね。
ファイナンシャルプランナー
寿FPコンサルティング株式会社 代表取締役
慶應大学卒業後、金融関係の経験を積んでファイナンシャルプランナーとして独立。2007年の開業以来、1,000世帯を超える家計相談に従事。知っておいて損は無いこと、知らないと損すること、世の中にある色々なお金の情報発信を心がけている。
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