カードローンの複数・同時申し込みはNG?審査通過のコツはある?

カードローンを複数かつ同時に申し込みを行うことは、審査の際に印象を悪くすると言われています。印象が悪ければ、審査は当然通りにくくなります。もしも、急にお金が必要になったときはカードローンを利用したいのですが、肝心の審査に落ちてしまっては大変です。そのため、同時に複数のカードローン会社に借り入れの申し込みをしたほうが得策と考えてしまいます。
そのため、たとえ1社のカードローンの審査に落ちても、もう1社の審査に受かれば、運が良いぐらいの軽い気持ちで複数かつ同時の申し込みをしてしまいがちです。
今回は、複数かつ同時にカードローンに申し込む場合の注意点や審査に受かるコツなどについてご紹介します。
カードローンの複数・同時申し込みはNG?

複数のカードローンを同時に申し込む際は、短期間に何度も申請しないことが重要です。1カ月以内に複数のカードローンの申し込みを行うと、「申し込みブラック」として信用情報に登録されてしまい、その後の審査が厳しくなると言われています。
申請から6カ月がたてば、その情報は消えるため、同時に複数カードローンの申し込みをして審査に落ちた場合は、最低でも6カ月以上は必ず期間を空けましょう。
どうしても1つのカードローンに絞りこめないときは各社がホームページ上で提供している簡易審査を利用しましょう。簡易審査は匿名で行うため、誰でも安心して利用できます。もちろん個人の信用情報にキズがつくこともありません。自分がどれくらいの借り入れができるのかスピーディーに診断してくれます。
また、複数のカードローンの上限金額や金利などの情報も掲載されているため、自分にとって有利なカードローンを選ぶこともできるとても便利なサービスです。
複数・同時申し込みはNG?

カードローンの複数・同時申し込みは、禁止されているわけではありません。また、何社までしか同時に申し込みができないなどの数の制限もありません。しかし、実際にカードローンの複数・同時申し込みは、審査担当者に対して決して良い印象は与えない行為です。
同時にたくさんのカードローンに申し込めば、それだけ審査に受かる確率が上がるわけではありません。
貸金業者も慎重になっている

総量規制によって、消費者金融が貸し付けできる総額は、利用者の年収の3分の1以下に制限されました。総量規制を超えた貸し付けを行えば法令違反になるため、申し込みを受けた会社としては、誰でも簡単に審査を通すわけにはいかない状況です。どんな貸金業者でも、行政処分の対象には当然なりたくありません。
また、複数のカードローンを利用すれば、その分返済の負担も大きくなります。カードローン会社を複数利用しなくてはならない場合でも、本当に必要かじっくり考えてから申し込みをするようにしましょう。
複数・同時申し込みする際の注意点

複数・同時にカードローンの利用を申し込みしても、必ず審査に通らないわけではありません。それはカードローン会社の審査基準がそれぞれ違うためです。
また、借り入れが高額な場合、複数のカードローンに申し込むのではなく、1社に絞りこむほうが審査には通りやすいと言われています。そのため、複数のカードローンを利用する場合、希望額を借りられない可能性があります。
また1社から借りたほうが金利も安くなることなど、返済時の負担や管理も軽減することができるため、安易に複数社のカードローンを申し込むのは慎みましょう。
申し込みは1社ずつが基本!

カードローン会社は、審査の際に複数のローンに同時申し込みをしていることが分かると、それを理由に融資を断ることがあります。そのため、絶対に複数申込だと決めていない限りは、1社ずつの申し込みがおすすめです。
銀行カードローンの場合、審査に1週間程度掛かることがありますが、その間に何回か信用情報を確認されます。審査期間中に他社に申し込みをしていることが判明すると、その時点で審査に落ちてしまうのです。1社の審査に落ちたら、次の1社を受けるというようにしていれば問題ありません。
2回以上の滞納はマズイ!

滞納が信用情報にキズをつけるのは、キャッシングやカードローンだけではありません。 皆さんが普段何気なく利用しているクレジットカードでも、うっかり支払いを滞納してはいないでしょうか?
通常であれば、2~3カ月以上の滞納をするとクレジットカードそのものが使えなくなりますが、滞納に関する情報自体はすぐに信用機関に登録されるため、カードローンで審査落ちする理由となるのです。
また、最近はスマートフォンが普及するにつれて、携帯料金の支払いを滞納する方が増加しています。携帯料金の滞納に心当たりがあれば、カードローンに申し込みするのは控えましょう。月額利用料金は問題ありませんが、本体料金を分割払いしている場合はその支払いが遅れると信用情報にキズがつきます。
今回ご紹介した事例に当てはまる方は、まずは滞納状況を解消してから申し込みましょう。
最大のデメリットは審査に時間が掛かること
複数カードローンを同時に申し込んだ場合、審査を行う側の対応は慎重になります。直近で他社にも申し込んだとすれば、その申し込み記録がリアルタイムで信用情報に登録されるため、審査途中でも何社に申し込みしているのかが伝わります。
他社からの借入額は、実際の借り入れから24時間が経過しないと正確な情報が分からないため、1日おいて確認する必要があります。総量規制に引っ掛からないようにするためには、1社単独での審査よりも結果が出るまで待たされてしまうのです。
審査落ちした理由を考えよう!
今すぐにお金が必要で困っていたとしても、焦りは禁物です。意外と審査落ちで多いケースが、申告内容を間違って記入したり、自分を良く見せたいという意識が働いて嘘の情報を書いたりする場合です。
本当は勤め始めて2カ月ぐらいしかたっていないにも関わらず、6カ月勤務実績があると見せかけたりしてしまうのです。どうせバレないから大丈夫と思ってしまうかもしれませんが、属性に関する情報は審査する側も特に重視しているため、ここで嘘がバレると致命的な審査落ちの理由になってしまいます。
1社目の審査に落ちてしまった場合は、自分で審査に落ちた理由をよく考えて同じ過ちを繰り返さないように工夫しましょう。
審査通過のコツは?

ある程度の安定した収入があれば、カードローンの審査には受かりやすくなると考えがちですが、実際は違います。重要なのは、収入と借り入れのバランスです。
例えば、A氏は年収2000万円以上で、かつ複数社からの借り入れが600万円以上あるとします。一方で、B氏は年収300万円、1社だけの借り入れでしかも30万円だけだとしましょう。
収入と借り入れのバランスを考えると、B氏のほうが信頼できるため審査に通りやすいのです。審査に受かるコツは、単純に収入面だけを気にするのではなく、収入と借り入れのバランスを考えて適切な借入希望額を設定することだと言えます。
申し込む前の準備が大切!
借り入れの申し込みをする前に、自身のお金の管理状況について確認しておきましょう。
特に大事なポイントは、滞納をせずに支払いを継続できているかという点です。審査で落ちる理由の多くが過去の滞納の実績です。ごく短期間でしかも1回や2回程度滞納したぐらいであれば、それほど問題視されません。カードローンに限らずクレジットカードや携帯料金、電気・水道などの公共料金の支払いを何度も滞納していると、個人の信用情報はブラック状態なのでどこに申し込んでも審査は通らないでしょう。
どんな料金も滞納せずにいられている場合、その状態をキープしておいてください。できれば滞納記録のない状態を最低6カ月以上、できれば1年以上続けておいてから申し込みをすれば審査には通リやすくなるでしょう。
信用度を上げる努力が大切!
利用者の信用度を上げる方法としては、属性を磨くことが大切です。属性とは利用者の社会的信用度を判断する項目。1番分かりやすい項目が年収と勤め先ですが、それ以外でも判断材料は多くあります。
属性の参考例
- ・勤め先の企業規模や勤務年数
- ・現在の役職
- ・持ち家か賃貸か
- ・家賃や住宅ローンは誰が払っているのか
- ・結婚はしているのか
- ・子供はいるのか
- ・他社の借り入れの状況や支払いの状況
などがチェックポイントになります。
短期間で年収を大幅にアップさせたり、勤め先でいきなり出世したりは難しいでしょう。1番ハードルが低い項目が勤務年数を伸ばすことです。特に、今の会社に勤め始めて1年未満の方は、もう少し待ち勤務実績を積んでから申し込みしましょう。
人柄の印象も大切!
今の時代は、インターネットやスマートフォンで申し込むから人柄なんて関係ないし、審査する側も分からないと油断してはいませんか?
申込書を手書きで書くときは、丁寧な文字で記入しましょう。特に名前や住所を殴り書きしているケースをよく見られますが、審査する側からは印象は悪くなります。字のうまい下手ではなく、丁寧に書いていれば誠実さが伝わるでしょう。
また、インターネット上で入力する場合の入力ミスなどにも注意が必要です。審査に必要な重要項目であれば間違いなく影響します。入力が終わったら、再度入力内容を確認してから送信してください。もしも、審査の途中で電話が掛かってきたら、相手に誠実な印象を持ってもらえるように気をつけましょう。
借入希望額は低めに設定することが大切!
利用者の年収や他社の借入状況にもよりますが、いきなり50万円以上の借り入れは難しいことが一般的です。特に初めて利用するカードローン会社であれば、多くてもまずは10万円で申し込んでみましょう。これまでの取引実績がなくても少額であれば審査に受かる可能性は上がります。
そして、きちんと返済を続けていく過程で信用度が上がるため、徐々に借入限度額を増額してもらいましょう。急がば回れというやり方が1番審査に受かるコツです。
クレジットカード契約をうまく活用することが大切!
誰でも簡単にできる審査をスムーズにするコツは、クレジットカード契約を使って信用度を上げることです。これからカードローンの審査の申し込みを検討している方は、その前にクレジットカード契約をしてください。契約後は、クレジットカードで毎月の光熱費やショッピングの支払いを安定して行います。
それだけでローンに関する信用度が上がっていきます。後はクレジットカードの返済で滞納がない状態をキープしてください。簡単ですが審査には通リやすくなるでしょう。
自分の信用情報は自ら確認することが大切!
過去10年間の正確な返済記録や、借り入れの記録を覚えている方はあまりいないと思います。
そこで、審査時にチェックされる自分の信用情報を確認することがおすすめです。手続きも簡単で、3つある信用情報機関のCCI、JICC、全国銀行個人信用情報センターに開示請求をするだけでできます。
手数料も安くて500円~1000円程です。各信用情報機関に開示請求をすれば、申し込みの記録、借り入れの記録、返済記録、事故情報など必要な情報はすべて自分で確認できます。この信用情報が把握できていれば、今後どのような点を改善してから申し込みをすれば審査に受かるのかの参考になるため、ぜひ一度お試しください。
おわりに
今回は、複数かつ同時にカードローンに申し込む場合の注意点や審査に受かるコツなどについてご紹介しました。
カードローンの複数・同時申し込みをするのであれば、銀行系か消費者金融系か信販系などの違う業種のところに別々に申し込むことをおすすめします。銀行以外の貸金業者は総量規制の対象ですが、それぞれの審査ポイントが違うため、どちらかの審査に受かる可能性が高くなるでしょう。
また、借り入れを申し込む前に、利用していないカードローンやクレジットカードのキャッシング枠があれば契約は解除しておきましょう。複数かつ同時に借り入れをしたい方の中には、他社の返済のためという場合もあるでしょう。この場合は多重債務に陥るリスクが高まり、いずれは返済不能に陥る可能性があります。
複数社から借り入れをしている場合は、新たにカードローンでお金を借りるのではなく「借り換えローン」や「おまとめローン」の利用がおすすめです。これらのローンは総量規制の対象外なので年収の3分の1以上の借り入れもできますし、一般的なカードローンよりも金利も低いため、返済の負担を軽減できます。その分、審査も厳しいですが、検討する価値は高いと言えるでしょう。

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員
大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。
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