無職だけどお金を借りたい!無職でもお金を借りる方法

無職だけどお金を借りたい!無職でもお金を借りる方法

無職でもお金を借りる方法

無職だけどお金を借りたい!無職の人がお金を借りる方法や手段とは?

「仕事をしていないけどお金を借りたい」という状況のときに、お金を借りることはできるのでしょうか?

無職といっても、仕事をしたくなくて無職となっているニートの方もいれば、仕事を探して転職する最中という方もいるでしょう。また、学生や専業主婦、年金生活を送っている方も職がなければ無職ととらえることができます。こうした状況の方々は、お金を借りることがまったくできないのでしょうか?

実は、無職であってもお金を借りるチャンスはあるのです。そこで今回は、無職だけどお金を借りる方法や手段についてご紹介します。

生活福祉金貸付制度を利用

生活福祉金貸付制度を利用

無職でもお金を借りたい、という状況になったとき、まずは銀行や友人から借りられないかを考えるはずです。しかしながら、無職では返すあてもないため貸してくれる人はなかなか見つからないといえます。

そこで、国が行う「生活福祉金貸付制度」を利用し、無職でも融資を受けましょう。

生活福祉金貸付制度とは、無職や失業の他、障害をお持ちの方などの場合において、その後の生活を立て直すための融資を受けられる制度です。生活福祉資金貸付制度のどの仕組みを利用するかで異なりますが、無利子もしくは低利子での融資が可能です。

具体的には、「総合支援資金」「福祉資金」「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」などがあります。それぞれどのような内容なのか、確認していきましょう。

総合支援資金

総合支援資金

総合支援資金とは、失業などをきっかけに生活が困窮した方向けに、必要な資金を貸し付けてくれる仕組みです。また、生活の立て直しや経済的自立を図るために、社会福祉協議会などが相談にのってくれます。

総合支援資金は、大きく「生活支援費」「住居入居費」「一時生活再建費」の3種類に分けられます。

生活支援費では、生活再建までに必要となる資金の貸し付けが行われ、2人以上の世帯には月20万円以内、単身者の場合には月15万円以内の融資が行われます。ただし、貸し付けの期間は3ヵ月で最長でも12ヵ月です。

住居入居費は、賃貸契約を交わすために必要な費用の貸し付けであり、貸付限度額は40万円以内となっています。

一時生活再建費は、生活を立て直すために必要な一時的な費用で、その費用を日常生活費でまかなえないときに行われる貸し付けになります。貸付限度額は60万円以内です。

いずれも据置期間が6ヵ月以内までもうけられており、その期間終了後10年以内に返済を行う必要があります。保証人ありの場合には無利子、保証人なしの場合には年1.5%の利子がかかります。

不動産担保型生活資金

不動産担保型生活資金

不動産担保型生活資金とは、低所得の高齢者世帯が土地や建物を担保に借りることのできる融資です。土地や建物はあっても現金収入が少ないため、生活費をまかなうのが難しいといった場合に利用できます。

借りたお金は借りた方が亡くなったとき、もしくは融資期間終了時に、担保とした不動産を売却することで返済します。これは、「リバースモーゲージ」ともいわれています。貸付限度額の基準は、土地の評価額(70%程度)であり、1ヵ月30万円以内の貸し付けです。

また、この不動産担保型生活資金とは別に、要保護の高齢者世帯向けに居住用不動産を担保にお金を貸し付ける、「要保護者向け不動産担保型生活資金」といった制度もあります。

福祉資金

福祉資金

福祉資金とは、様々な理由により生活費をまかなうことが難しい状況のときに、お金を借り入れできるものです。例えば、福祉用具などの購入に必要な経費をまかないたいとき、ケガや病気の療養に必要となる費用、療養中の生活費をまかないたいとき、災害を受けたことにより臨時に必要となる費用、住居の移転や給排水設備の設置に必要な経費などをまかなうために利用されます。

貸付限度額は580万円以内となっており、資金の用途に応じて上限の目安額が決められています。据置期間は貸付日から6ヵ月以内、返済は据置期間経過後20年以内となっています。また、保証人がいるケースでは無利子、保証人がいないなら年1.5%の利子がかかります。

教育支援資金

教育支援資金

教育支援資金とは、高校や大学に通うための資金を借りるものであり、一定の所得以下の世帯が利用できます。それぞれのケースで借り入れできる限度額は以下のとおりです。

高校 月額35,000円
高等専門学校 月額60,000円
短大 月額60,000円
大学 月額65,000円

実際には、学費としてかかる金額から自己資金を差し引いて、不足する金額分を借り入れすることができます。

なお、教育支援資金が特に必要と認められる場合では、貸付限度額の1.5倍まで借りることができます。また、高校や大学などの入学時にまとまってかかる費用に関しては、就学支度金として上限50万円まで借りることも可能です。

生命保険の契約者貸付を利用

生命保険の契約者貸付を利用

生命保険に加入されている方は、その保険をもとにお金を借りる方法があります。それが「生命保険の契約者貸付」です。

契約者貸付とは、生命保険を解約したときに返ってくるお金を担保にして、お金を借りる仕組みです。借り入れできる金額は一般的に、解約返戻金額のうち70%~90%ほどとなります。しかし、保険会社や保険の種類により金額が異なるため、契約者貸付を利用したいときには保険契約者本人が、保険証券などを準備したうえで保険会社に問い合わせて確認したほうが良いでしょう。

そして、保険会社から届いた必要書類に記入したあと、それを返送することでお金が振り込まれることになります。申し込みから実際にお金を借り入れできる期間の目安としては、およそ1週間と考えてください。

なお、この方法は解約返戻金を担保としているものの、実際にはお金を借りていることになるため、利息がかかります。そして万が一、返済しなかったりできなかった場合には、保険そのものが失効する恐れもあるでしょう。

祝金や満期金が出る場合には、その金額から返済額が差し引かれて支給される、といったケースもあるため、本来の目的であった保険の給付額が全額受けられなくなる恐れもありますので注意が必要です。

クレジットカードのキャッシング枠を利用

次に、クレジットカードのキャッシング枠を利用して、資金繰りする方法をご紹介します。

買い物をするときや、公共料金の支払いなどに使うため、クレジットカードを所有している方も多いでしょう。みなさんが持っているクレジットカードには、「ショッピング枠」や「キャッシング枠」がついています。クレジットカードに加入するときにキャッシング枠をつけた方は、このキャッシングを利用することによってお金を借りることができます。

また、キャッシング枠をつけなかった方でも、カードデスクに問い合わせを行うことで、新たにキャッシング枠をつけることができるでしょう。

キャッシング枠の設定には、身分証明書や収入証明書の提示が必要になる場合や、キャッシングの金額設定を行う必要がありますので、10万円~50万円などの金額を設定し、その範囲内で利用しましょう。

では、クレジットカードのキャッシング枠を利用するシーンにはどんな場合があるかを考えます。例えば、「無職中に生活費が不足しそうだけど、今月から就職する」といったケースではないでしょうか。この場合には今後の収入が見込めますし、一時的な資金不足解消のためにキャッシングを利用して乗り切る、といった方法が考えられます。

なお、無職になったあとにクレジットカードを作りたいと思っても、カード会社によっては不可能なケースもあります。さらには、クレジットカードの規約上、無職になった時点でカード会社側にその旨を伝えなければなりません。よって、もともとクレジットカードを持っている方でも、無職になってしまったことが影響してキャッシング枠が利用不可になる場合もあるのでご注意ください。

年金担保貸付を利用

年金担保貸付を利用

年金生活をしていて無職になっている場合には、年金担保貸付を利用してお金を借り入れる方法を検討してみましょう。ただし原則として、年金生活者が年金を担保にお金を借りることはできません。これは、国民年金法第24条および、厚生年金保険法第41条により禁止されているのです。

しかし、例外として年金担保貸付は認められています。

年金担保貸付とは、公的機関である独立行政法人福祉医療機構や日本政策金融公庫が行う、国民年金や厚生年金などを担保にした融資です。

例えば福祉医療機構の場合、貸付限度額が10万円~200万円、受給する年金額の0.8倍以内、返済額(1回あたり)の15倍以内の貸し付けであれば、融資を受けられます

年金担保貸付を利用する場合、当然のことながら金利がかかりますし、連帯保証人も求められます。また、申し込みから融資までにかかる期間は、およそ3週間です。 申し込みをするときには、借入申込書、年金証書、年金支給額を証明する書類、実印と印鑑証明書、本人確認書類(顔写真付き)が必要ですので、利用を検討している場合は返済計画を立てることはもちろん、必要なものの用意も済ませておきましょう。

金融機関のローンを利用

上記4つの方法以外に、無職の方がお金を借りる方法はないのでしょうか。考えられるもう一つの手段としては、金融機関のローンを活用する方法です。転職活動中、ニート、学生、主婦、年金生活者など、安定した収入がない方であっても、不動産のような担保にできる財産があれば、不動産担保ローンなどの有担保ローンを利用できるかもしれません。

有担保ローンとは

有担保ローンとは、担保をもとにしてお金を借り入れる方法です。

例えば、「定期預金にはまとまったお金があるけど解約したくない、でもお金がないと厳しい」という場合に、この定期預金を担保にしてお金を借りたり、「無職だけど、自宅という不動産を持っている」という場合に、自宅を担保にしてお金を借りたりすることができるのです。

有担保ローンにももちろん申込者に対する審査があります。それと同時に、担保にするもの(不動産担保ローンであれば、担保にする不動産)がどのくらいの価値を持っているのかを調べる評価が行われます。

現在無職の方であっても、担保にするものに価値があり、申込者に金融事故などの大きな問題がなければ借り入れができる可能性があるのです。

ただし、金融機関によっては無職だと申し込みができない場合もあります。有担保ローンを利用したい場合は、金融機関の申し込み条件などをよく確認しましょう。

専業主婦でも借り入れできるカードローンとは

専業主婦でも借り入れできるカードローンには、どんなものがあるのでしょうか。

パートによる収入がある方は、カードローン利用のハードルは低くなりますが、収入のない専業主婦の方であっても、カードローンの種類によっては利用できるケースがあります。特に、配偶者の同意を得ている場合には、銀行のカードローンを中心に利用できる可能性が高まるでしょう。

ただし、どの金融機関、消費者金融でも借りられるわけではありません。 例えば、ベルーナノーティスでは、配偶者の勤務先の記入や安定した収入があることを前提に、100万円以内でお金を借りることができます。自分の状況や借り入れたい金額などによって、適切なカードローンを利用するようにしましょう。

無職でもお金を借りる方法は様々!自分に適切な選択を

今回は、無職だけどお金を借りたいときに、お金を借りる方法や手段についてご紹介しました。

無職の方がお金を借りるには、いくつかの方法があります。それは、国が行っている生活福祉金制度を利用する方法、生命保険の契約者貸し付けを利用する方法、キャッシング枠を利用する方法、カードローンの利用を検討する方法があります。

このような、お金を借り入れる様々な方法の中から、ご自身の状況や借り入れしたい希望金額、返済計画をトータルで考慮して、どれを利用するべきか一度考えてみてください。また、今はお金の心配がなくてもいつか必要な状況に陥ったときに、落ち着いて対処できるようにお金の借り入れ方法にはどのようなものがあるか、あらかじめ知っておくことも大切です。

自分は無職だからお金は借りられない、といって諦めたり悩んだりせず、まずは行動してどうしたら現状打破できるか考えてみましょう。そしてその後の返済計画や生活をどうするか、見極めましょう。

伊藤 亮太
伊藤 亮太

CFP(R)認定者
スキラージャパン株式会社取締役、伊藤亮太FP事務所代表

慶応義塾大学大学院商学研究科 経営学・会計学専攻修了。学生時代にCFP®資格、DCアドバイザー資格取得。2007年11月スキラージャパン株式会社設立に参画。取締役に就任。またその後個人事務所として伊藤亮太FP事務所を立ち上げる。独立系FPとして、金融資産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング・相続事業承継、保険見直し、金融機関等における講演など幅広く活動を展開、執筆業務も多岐にわたる。

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