AGAの治療費は高い!薄毛治療にローンは使える?
AGAの高い治療費が払えない!薄毛治療にローンを活用できる?
頭部はどうしても周囲の人から見えてしまう部分なだけに、AGAの悩みは深刻なものです。頭部を隠すためのかつらや植毛法も進化していますが、「見た目は良くても脱着や手入れの煩わしさから手を出す気になれない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、現代第3の方法として注目されているのが、病院でのAGA治療です。
このAGA治療とは、毛が抜けてしまっても毛根にある毛包という器官が残っていれば、治療で再び毛を生やすことができるというものです。「自分も治療すれば髪を再生できるかも」と希望を持たれる方も多いのではないでしょうか。しかし、その一方で「AGA治療は治療費が高額」という声も……。
そこで今回は、AGA治療の費用やその高額な理由、そしてAGA治療に活用できるローンに関する情報についてもご紹介していきます。
AGAの治療費はどのくらい高額なの?
それではまず、AGA治療にかかる費用の目安について見ていきましょう。
治療方法ごとの治療費
いわゆるAGA治療は、主に「内服薬(飲み薬)による治療)」さらに「外用薬(塗り薬)による治療」、そして「有効成分などを頭皮へ注入する外科治療」の3種類があります。どれか1つだけの方法を取り入れる場合もありますが、状況や患者さんのご希望に応じてこれら3つの治療方法をいくつか組み合わせる場合もあります。
1.内服薬による治療
飲み薬の種類が複数あるため、種類によって価格は異なります。だいたい1カ月分で5,000円~1万円ほどかかると言われています。また、ジェネリック医薬品であっても1カ月分で5,000円前後はかかります。
2.外用薬による治療
AGAの外用薬は内服薬よりも高くつくとされ、1カ月分で1万5,000円~2万円ほどかかると言われています。
3.頭皮への有効成分などの注入による治療
注入による治療方法には、2種類があります。発毛成分を頭皮に注入する「育毛メソセラピー」という治療法(副作用に注意)の場合には、1回につき2~8万円ほどかかり、成長因子を頭皮に注入して発毛を促進する「HARG(ハーグ)療法」という治療(副作用の報告は無い)では、1回あたり8~15万円もかかります。
その他に通院に際して必要な費用の目安は?
AGA治療で通院する場合には、薬や治療のほかに診察や検査などの費用もかかります。初診料には5,000円ほど、初診後、実際に治療を受ける際の検査費用に5,000円ほどの費用がかかるようです。また半年に一度、血液検査を受ける必要があるのですが、その場合には1回あたり3,000円ほどの費用がやはりかかります。
通院治療を続けた場合の1カ月あたりの治療費総額の目安は?
AGA外来に通院して、継続的に薄毛治療を受け続ける際の費用の目安は、1万円~3万2,000円とされています。金額に開きがあるのは、症状の程度や治療のペースなどで受ける治療費や使用する薬剤費が異なってくるからです。いずれにせよ、あまり大がかりな治療を行わない場合であっても、1カ月あたり1万円程度の治療費の負担は覚悟しなければなりません。
AGA の治療費が高いのはなぜ?
前の項目でご紹介したように、AGAの治療にはかなり高額な費用がかかります。例えば、1カ月あたり2万円の治療費がかかったとすれば、1年間通うと24万円の出費となります。そう考えると、いかに高くつくのかが実感できますよね。
ここでは、一般的な病気や怪我の治療と比べて、AGAの治療に高額のお金がかかってしまう理由についてくわしくご紹介します。
健康保険が全く使えない
AGA治療は、美容整形などと同じく、美容的な治療となり「体調改善を目的とした医療行為に該当しない」とみなされます。確かに薄毛は病気や怪我とは言えない上に、治療をしなければ生命に影響するというものではありません。そのため、多くの医療行為に適用されている健康保険の対象外診療(自由診療)となってしまうのです。審美歯科治療などは一部保険が適用されるケースもありますが、AGA治療は全く使えません。
健康保険が適用されれば、一般的には治療費実費の3割を負担すれば済みますが、AGA治療は保険適用外のため、治療費を全額自己負担しなければなりません。AGA治療の費用がとても高くつく要因の1つとして、この健康保険が使えないことが挙げられます。また、保険適用外となるとAGA治療は当然、高額療養費の対象となりません。
税制上の医療費控除が適用されない可能性が高い?
日本の税制では年間の医療費が高くついてしまったときは、通常は会社員の年末調整や自営業者などの確定申告では、所得税からかかった医療費の一部を控除する「医療費控除」の制度を利用することができます。しかし、この医療費控除の対象外となる治療もいくつかあり、自由診療となるAGA治療はその中に含まれているのです。
医療費控除制度では、1年間の所得が200万円以上のケースでは年間にかかった医療費が10万円(200万円以下の場合は所得の5%)を超えていれば、所得控除としての医療費控除があり、その分納めた所得税の一部を還付する形でお金が戻ってきます。
もし、AGA治療を1年間続ければ、確実に10万円は超えると考えられますので、控除対象とならないのはちょっと残念ですね。ただし、医師からプロペシアなどの薬の処方を受けたAGA治療について、近頃では所轄の税務署サイドの判断で認められるケースも出てきているとか……。自己責任でチャレンジしてみてください。
高額なAGA治療のコストパフォーマンスを高めるには
AGA治療には何と言っても継続的な通院が必要で、治療費や薬剤自体も高額になりやすいことから、その負担も大きいことが分かりました。このように治療費が高くついてしまうAGA治療ですが、よりコストパフォーマンスを高めるには、一体どのように受診するのが得策なのでしょうか。
まずは「AGA治療に強いクリニックを選ぶ」ということです。確かに一般的な皮膚科や内科の病院でも、AGA治療を行っているところはあります。しかしながら、多くの人のAGAを治療し、症例に基づいた的確で高い効果が望める治療法について見識を持ち、もっとも多くそのノウハウを持っているのはAGA治療の専門医と言えるでしょう。
ただでさえ高額な治療費を支払うAGA治療ですので、長く通っても効き目があらわれなければ、がっかりどころの話ではありません。そう考えてもやはり、多くのAGA患者さんを治療してきた専門医に診てもらって早期に治療することが、もっともコストパフォーマンスを高くできると言えそうです。
同じように治療費を支払っていても「早めに治療を終えられた」場合と、「なかなか結果が出ず長く治療を続けることになった」場合では、総支払額は大きく異なります。治療費そのものは決して安くなくても、早期に治療の効果があらわれることで総支払額をより抑えられるでしょう。
AGA治療を始めてから効果を感じられるまでの間にかかる費用の目安は、標準的なケースで20万円弱とも言われています。できれば効率の良い治療を実施し、無駄な費用をかけずにしっかり結果にコミットしたいところです。
薄毛治療にローンは使えるの?
自己資金に余裕があるのであれば、AGA治療の費用も現金で支払うのが一番でしょう。もしかすると「ある程度まとまったお金を貯めてから治療を始めよう」と思って、一生懸命貯金をしている方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、今薄毛にお悩みであれば「できれば今すぐ治療を開始したい」と思うのが本音ではないでしょうか。
AGA治療を早期に始めて一早く治療効果を出したいなら、ローンを利用してでも早めに治療を開始する方法もあります。「病院に通う費用にローンなんて使えるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、AGAのように健康保険の適用外(自由診療)な上に治療費が高くつくものについては、病院で専用のローンが用意されている場合が多いのです。
高額な薄毛治療時にうれしい!「医療ローン」とは
さて、ここからは高額になりがちなAGA(薄毛)治療にかかる費用に、専用のローンを利用できる方法をご説明しましょう。残念ながら「AGA治療用ローン」という商品名で提供されるローンは無いため、その存在には気づきにくいようですが、AGA治療費に充てることができるローンとしてはいくつか種類があります。
病院とクレジットカード会社が提携する医療ローン
病院の窓口でも告知していたり、初診時のカウンセリングにおいて口頭で伝えられたりすることが多いのですが、AGA治療に使える医療ローンについては多くの病院で用意されています。病院で申し込めて、他の金融機関などに出向く必要が基本的になく手間が省けるところはラクですね。ただし、金利面も合わせてよく検討しましょう。
AGA治療は高額なところから、ローンを利用して受診する方が比較的多いため、AGA治療を実施している病院の大半で医療ローンを取り扱っています。
銀行などの金融機関が販売する目的別ローン
実はあまり告知されていないため、ご存じない方も多いかもしれませんが、日頃から利用している銀行や信金・労金などで取り扱っている「目的別ローン」にも、医療費に使えるものが存在します。「メディカルローン」などの商品名で展開されていることもありますので、金融機関の窓口で一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
これら銀行などの目的別ローンは、病院で申し込める医療ローンと比較して金利が低く抑えられる、といううれしいメリットもあります。また、金利以外にも月々の返済額や返済回数の選択肢も幅広い場合が多いので、よく検討してご自分に合ったローンを選びましょう。金融機関の窓口を訪ねたり、ネット経由で別途申し込んだりする手間はかかりますが、できるだけ金利を抑えてローンを利用したい場合には有効な手段です。
ローンではなく、月額制プランを採用している病院を選ぶことも検討!
これまではAGA治療を実施している病院では、エステティックサロンの料金のように「○年間分の契約」という形で、一度にまとめて数十万円単位の治療費用を請求されるケースもありました。そのためか、「薄毛治療は高嶺の花」というイメージが濃くなってしまったわけです。
しかし、最近では対応状況が少し変わってきています。「月額制」の料金プランを取り入れて、「1カ月○万円」といった月々決まった料金を来院の都度支払う方式が浸透してきているようです。一定の金額を月ごとに納める、という支払い方は毎月返済のローンとほぼ変わりはありません。そのため、お金を借りなくても一定の金額を月々支払いながら治療を受けられるという安心感がありますね。
ただし、月額制で治療費を支払う病院の場合、ある月に一度も来院できないことがあったとしても、その月分の月額治療費は請求されます。あらかじめ決まった日にまめに通える方には向いていますが、忙しくて日々の予定を計画的に立てることが難しい方には、おすすめしにくい方法と言えるでしょう。
医療専用ローン以外でAGA治療に活用できるローンとは?
医療目的で利用できる専用のローンや、病院での月額支払いについてご紹介しましたが、AGA治療を受けるためには、医療専用のローンに限らずとにかくお金が借り入れできれば良いわけです。特に医療などの目的を指定しなくても使い道自由でお金を借りられる、ローンやクレジットカードでの支払いについても、選択肢に入れて検討しましょう。
クレジットカードの分割払い
クレジットカード会社のブランドロゴマークが、会計の窓口に掲示されている病院も多くなってきました。これは、治療や薬剤にかかった諸費用にクレジットカード払いを利用できるという目印です。
もし、あなたがお持ちのカードのブランドロゴマークがそこにあれば、お手持ちのクレジットカードで診療費やお薬代の支払いができます。特にカードのブランドロゴマークを掲示していなくても、カード払いに対応している病院もありますので、初回のカウンセリング時に「カード払いはできますか?」と聞いておくのも良いでしょう。また、近頃ではATM感覚で診療費の支払いが可能な自動精算機を導入する病院も増えていますので、もっと使いやすくなるかも知れませんね。
クレジットカードは支払額が高額な場合は分割払いもできますから、諸々の手続きがその場ですぐにできてスピーディーな活用方法です。ただし、クレジットカードの分割払いには所定の金利手数料がかかる上に、ローンと比較すると金利は高めになります。
銀行のカードローン(フリーローン)の活用
銀行で取り扱っている、使い道(資金使途)自由のカードローンを利用する方法もあります。利用限度額が比較的高めですが、高額の借り入れほど金利を低く抑えられる点がメリットです。専用の医療ローンよりかなり低金利で利用できる場合もありますので、「申し込みなどに若干の手間や日数がかかっても使いやすいローンが良い」という方は活用を検討してみましょう。
また、カードローンのカードを持っていれば、AGA治療以外の目的であってもスピーディーに借り入れができます。AGA治療の費用は緊急で必要になるものではありませんが、その他の用件で急にお金が必要になるタイミングも想定して、1枚カードを作って準備しておくと、必要なときにすぐに活用できて便利かもしれませんね。
消費者金融のカードローン
カードローンを提供しているのは、銀行だけではありません。いわゆるノンバンクと呼ばれる消費者金融でもカードローンを取り扱っています。消費者金融のカードローンにおける最大のメリットは、借り入れまでのスピードが速いことです。とにかくすぐにお金が必要というときには、かなり頼りになるでしょう。ただし、銀行のローンなどと比較すると金利は高めになります。
AGAでお悩みならまずはクリニックでご相談を
今回は、高額と言われているAGA(男性型脱毛症)治療にかかる費用の目安と、AGA治療にローンを活用する方法についてご紹介しました。
先にも述べましたが、薄毛のお悩みはできるだけ若いうちに解消しておきたいものです。「お金が貯まるまで待って、それから治療を始めて……」などと思っていては、一番薄毛のお悩みが深刻になる年代で思ったような治療を受けられず、ゆくゆく後悔してしまうことにもなりかねません。
AGAは、体調や生命にリスクが及ぶ症状でもありませんので、まずはお悩み相談を兼ねてクリニックを訪ね、治療について話を聞いてみてから受けるかどうかを決めることも可能です。各種ローンの活用についても落ち着いて考えることができますから、さまざまな選択肢からご自身に合った活用方法をチョイスし、安心して治療を開始しましょう。

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)
ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。
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