お金の使い方が下手な人必見!賢いお金の使い方を身につける方法
賢いお金の使い方とは?
お金の使い方に関して考えたとき、例えば友人のふたりを比べて、同程度の給料をもらっていてもひとりは1~2年で安定した貯金を築き、もうひとりは臨時出費にアタフタしている、というふうに対照的な場合があります。
ふたりの収入にはそれほど差異がなく、支出も特筆するような違いはない、それでもなぜ大きな「差」がつくのでしょうか。その違いは「お金の使い方」です。そこで今回は、「賢いお金の使い方を身につける方法」についてご紹介します。
お金の使い方が下手な人の特徴
まずは「お金の使い方が下手な人」の特徴をつかみましょう。
お金の使い方が下手だと、お金を上手に貯めることができません。
小さな買い物は節約するが大きな買い物には見切りをつけない
お金の管理が苦手な人に多いのは、夕食の総菜を買うのに2つのスーパーマーケットをハシゴしたり、割引のシールが貼られるまで待っていたりする割には、夏休みなど旅行に行って次々と割高な名産品を買うなど、「財布のひもの堅さ」が一定ではありません。普段の生活で小さな節約をした分、出掛けたときや旅行で必要以上に買い物してお金を使いすぎてしまう、そんな傾向が見受けられます。
お金の「使用履歴」を管理するのが大の苦手
お金の使い方が下手な人に共通することは、お金の「使用履歴」の管理が苦手なことです。例えば、何かを購入したときにレシートを受け取っても、財布に詰め込み定期的に捨てるだけで、家計簿をつけ始めても3日で飽きてしまうといった特徴があります。
最近は、インターネットを使った「家計簿アプリ」が提供されていますが、そういったツールを使用してもなかなか長続きしません。
また、アプリに限らず家計簿は、記入する「だけ」ではまったく効果がありません。会計簿の結果を分析し、毎日のお金の使い方を見直すことが最大の目的です。家計簿をつけるのを継続することはもちろん、「記入しただけで満足」にならないことが大切です。
貯金してもすぐに引き出してしまう
お金の使い方が下手な人は、厳しいことをいうようですがお金を貯めることも下手です。
「このお金は貯めよう!」と心に決めても、給料日前に引き出してしまったり、当初の計画より乱雑にクレジットカードを使ってしまったりという特徴があります。そのため、定期預金を活用したり、クレジットカードに利用制限をかけたりという工夫が大切です。クレジットカードの利用を家族と共有して、使い過ぎを抑えるという方法もおすすめです。
財布のひもの緩さが心理状態によって大きく異なる
お金の使い方が下手な人でも、普段は「節約しよう」という意識がとても高い人がいます。例えば、自宅最寄り駅を挟んで反対側のスーパーマーケットに10分かけて赴き、50円値段の異なる夕食を買っている人です。その一方で、ストレスがたまったときに少し高いお酒を躊躇なく買ってしまい、後悔する場合もあります。
人間心理は難しいのですが、可能な限り財布のひもの堅さは均一化したいもの。仕事や日常生活でストレスがたまり、心理状態が不安定なときにストレス解消と称して財布のひもが緩くなってしまう傾向にある場合は、気をつけたほうが良いでしょう。1回数百円の出費でも回数を繰り返していると、家計に大きな損失を与えかねません。
賢いお金の使い方を身につける方法
お金の使い方を改善するにあたって大切なことは「習慣化」です。貯蓄に良い習慣をいかに「継続」して実践することができるか、これがポイントになります。
そのためにすべきこと、賢いお金の使い方を身につける方法を考えましょう。
自分の収入・支出を把握する
まず、自分の収入・支出を把握するようにしましょう。可能であれば月単位で、収入-支出が黒字なのか、赤字なのかを把握することです。
黒字が数カ月続いている場合も、季節的な「黒字」の場合は、お金の使い方を変えることが大切です。
例えば、毎年夏場に長期の旅行へ行く家族Aさんのケース。秋から翌夏にかけて貯蓄をして、夏の旅行で「散財」をする習慣がついています。節約とは何も24時間365日、ガチガチにお金を使わないことが唯一の選択肢ではありません。Aさんの場合も、夏に旅行に行くことで1年の疲れが癒やされたり、家族の絆が深まったりという意味ではとても大切なことでしょう。ただ、夏の旅行にお金を使いすぎて、年ベースでの収支が赤字になってしまっては考えものです。そこで、支出の「上限」を決めて家族で共有することが大切です。
「生きたお金の使い方」を考える
お金の使い方が下手な人は、お金を使うことをすべて「消費」として考えます。つまり、一度使ったお金は戻ってくることがない、という考え方です。反対にお金の使い方が上手な人は、「生きたお金の使い方」をすることができます。この違いはどこにあるのでしょうか。
例えば今後、活用度合いが高そうな資格取得を目指して自己投資をする、将来有望なベンチャー企業に投資をする、いずれも「10年後に投資したお金が戻ってくるか」を想定した判断です。いわゆる「投資」とは、株や不動産だけではありません。目前のお金を使うことでリスクを取り、10年後に期待することは「生きたお金の使い方」といえるでしょう。
実際、どんな方法でお金を使うのかを考えるときに、リターンとリスクの相関性を理解せずに投資をしてしまう人がいます。基本的にリターンが高い場合は、支出するリスクも高いもの。投資するお金がどこまでのリスクを許容できる支出なのか、これを理解して進めるようにしましょう。高いリターンにかけることはひとつの方法ですが、手元の投資金額すべてをかけるのではなく、ハイリスクとローリスクの投資を上手に組み合わせて、お金を使っていくようにしましょう。
消費と浪費の違いを知る
自分の収入や貯蓄にともなったお金の使い方をすることは「消費」です。一方で、許容範囲を超えてお金を使ってしまうことを「浪費」といいます。消費は生活をするうえで避けられないものですが、浪費は避けられるものなので可能な限り避けたほうが良いでしょう。
お酒が好きな人はお酒、ファッションが好きな人は衣服といった具合に、人によって財布のひもを緩めた消費は千差万別です。ただ、何でも好きなように買うといった姿勢では家計も破綻に向けて進んでいってしまいますし、「服にだけはお金をかけたい!」と思ったとしても身分不相応の衣服を購入していては、家計をいとも簡単に破綻させてしまいます。
給料日に対する概念を見直す
お金の扱いが上手な人とそうではない人は、給料日の概念が異なります。お金の扱いが下手な人は「繰り越し」です。前月にプラスが出たら、そのプラスをそのまま次月に持ち込み、相殺してしまいます。これだとせっかくの利益をつぶしてしまう可能性があります。
一方、お金の扱いが上手な人は、給料日で「リセット」します。前月は前月、今月は今月といった具合に、別々の会計期間として判断することができます。前月に生まれた利益はそのまま別口座などに移し貯蓄にする一方、損失が発生した場合は繰り越しをするという臨機応変なスタンスです。
当人が会社員の場合は給料日ですが、専業主婦の場合は配偶者など家族の大黒柱の給料日がこれに該当します。給料日に対する概念を見直すことで、お金の管理方法改善につなげていきましょう。
貯蓄上手な方を観察する
お金の使い方が下手だな、と自覚していたり、周囲から指摘をされたりすることの多い方は、周囲の「貯蓄上手」の日常生活を見てみましょう。それも、お金に関するところではなく、細かい部分を観察すると参考になる部分が多くあります。
例えば、財布のなかにいくら入れているのか、紙幣と硬貨は分けて所有しているか、現金払いとクレジットカードやキャッシュレスなど、その使用頻度はどのような比率か、といった日常生活の細かい部分です。これらの「習慣」を参考にすると、自分のお金の使い方の大きな参考事例になるのではないでしょうか。
もし気軽に質問できる関係であれば、お金を貯めるときに何を意識しているか、逆に消費をするときに何に気をつけているのかなど、「生きた教材」としてさまざまな質問をしてみましょう。自分がお金を貯めるのが下手で困っている、という状況を伝えると、より具体性を持ったアドバイスをもらえるかもしれません。
賢いお金の使い方とは?
一方、賢いお金の使い方を実現するためには、いくつかのキーワードがあります。まず、必要になるのが「計画性」です。
まるで消費者金融の注意喚起文章のようですが、賢いお金の使い方を維持するにはとても大切な考え方になります。計画性を実現するためには、以下のような具体的な動きがあります。
衝動買いをしない
最も大切なのは衝動買いをしないこと。
衝動買いをして後悔しない確率と、著しく後悔する確率を比べたら、後者の方が多いという方はたくさんいるでしょう。衝動買いに我慢できなくなったら、周りの誰かに相談して沈静化してもらうか、翌日まで気持ちを落ち着かせて、それでも必要であれば購入を検討するようにしましょう。
予算を決めて買い物をする
そうはいっても、どこで衝動買いの気持ちが高まるかはわからないものです。そこで、買い物に対して「予算」を決め、その範囲内で買い物をするようにしましょう。予算といってもガチガチに決めるのではなく、〇〇円から△△円といった大枠を作ることによって、予算からの大きな逸脱を防ぐことができます。
もちろん、予算は家計の収入額や貯蓄状況を見ながら、消費可能な範囲で設定することが肝要です。財布に大金を入れていかなかったとしても、現地のATMで引き落としては意味がないため、そのあたりの衝動もうまくコントロールして管理しましょう。
支出を品目別に管理する
食費や水道光熱費など、必ず必要になる消費がある一方、趣味や嗜好(しこう)品など変動費の傾向を持つ支出があるのが難しいところです。その対策として、「支出を品目別」に分けて管理する方法をおすすめします。これを数カ月続けると、自分にとって支出額の多い固定費や、支出額の多い趣味が見えてきます。
お金の管理には、インターネットを使った「家計簿アプリ」がおすすめです。毎回の買い物で発生した支出を品目別に管理することができます。分厚いノートを持ち歩くわけではないので、荷物にもならないうえ、ふと思い立った空き時間に記入状況を確認することができます。
支出を管理する習慣がいまいち根付かない、そんな方は便利なインターネットの家計簿アプリを活用してみると良いでしょう。
また、独身のときと結婚して家族を持ってからでは、毎月の支出許容額も異なります。これを収入の伸びと対応させていかなければならないのが家計の難しいところですし、子どもがいる場合は教育費もしっかりと確保しなければなりません。自分の生活・周辺環境に合わせて、支出のポートフォリオを見直していくようにしましょう。
貯蓄上手は「貯蓄」を楽しんでいる
貯蓄上手になることに、賢くお金を貯めるノウハウがあります。
お金の使い方が上手な人の多くは、「貯蓄」そのものをゲームのように楽しんで行っています。貯蓄を楽しめるような方は、自分の貯蓄目標を達成する傾向にあるようです。
当人や家族の「幸せ」を実現しているかどうかを考える
ファイナンシャルプランナー(FP)のあいだでよく話題になることですが、例えば日常生活をとことん切り詰めて貯めた1,000万円には、どのような価値があるのでしょうか。
家族全員で「マイホームを買いたい」という希望が一致していれば、目標に向かって一致団結する家族の絆も深まるため、ぜひ応援したいものです。ただ、お金を貯めるために許容範囲を超えるような1円単位の節約をしたり、家族の動きを逐一制限したりするのは、あまりおすすめできるものではありません。
家族全員がストレスを感じることなく気持ちよく節約できるように、家族の「熱意」を洞察するようにしましょう。
節約してお金を貯めることも大切ですが、自分や家族の幸せを第一に考えてください。
支出管理をして衝動買い防止!賢いお金の使い方を知ろう
今回は、お金の使い方が下手な人必見の、賢いお金の使い方を身につける方法についてご紹介しました。
お金は、使い方によっては単なる消費になる一方で、自分の将来に投資をするなどの賢いお金の使い方もあります。
お金の使い方は、決して生まれながらのものではありません。隣の芝生にいる「この人、お金の使い方上手だな」と思うような人も、何度かの失敗を経て「修正」をして、周囲から憧れるお金の使い方を身につけた人が多いのです。今回の具体例を参考にされながら、少しずつ上手になっていくのが大切なポイントです。
さまざまなアプローチを活用して、「賢いお金の使い方」を実現し、それを継続できるよう意識して進めていきましょう。
AFP(R)認定者/…株式会社FP-MYS代表
FP-MYS代表。相続×FintechプラットフォームLettePla開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。
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