学生向け!クレジットカードの作り方や審査について解説!

学生向け!クレジットカードの作り方や審査について解説!

学生向けのクレジットカードの申し込み方や審査について

学生向けのクレジットカードの申し込み方や審査について

学費だけではなく、旅行やショッピングなどの娯楽費用も考えると、何かと出費が多い学生生活。特に一人暮らしをしている学生は、家賃や光熱費などの生活費用が社会人とそれほど大差ありません。

これらの支払いをすべて現金で払っている方も珍しくないのではないでしょうか。しかし、学生生活における出費をすべて現金で支払うのは、意外と面倒くさいものです。また、海外旅行に行ったり、amazonなどの海外のショッピングサイトを日常的に利用したりすることも、現代では当たり前になりつつあります。だからこそ、学生にとってもクレジットカードはスマートフォンと並んで必携のアイテムといえます。

ただ「学生で収入がないからクレジットカードを作れないのでは?」「持っている友達はいるけど、実家が裕福だから親のクレジットカードを使っているのかな?」といった間違った思い込みで、クレジットカードの申し込みすらしたことがない学生も多くいます。

そこで今回は、学生向けのクレジットカードの作り方や、その審査基準について詳しくご紹介します。

学生でもクレジットカードは作れる?

学生でもクレジットカードは作れる?

そもそも、クレジットカードを作るためには、年収や職業などを基準としたカード会社の審査に通過しなければなりません。このようなカード会社の審査があると「学生は収入がないからクレジットカードが作れない」と思ってしまうでしょう。しかし、ご安心ください。学生には学生向けのクレジットカードや、若者向けのクレジットカードを利用できます

学生や若者向けのクレジットカードは、一般的なクレジットカードよりもおトクです。例えば、ポイントの還元率が高い、年会費の割引特典があるなどです。したがって、学生は学生・若者向けのクレジットカードを利用しましょう。

学生クレジットカードの作り方

学生クレジットカードの作り方

クレジットカードの作り方は、「オンライン申し込み」「郵送申し込み」「店頭申し込み」の3種類です。なかでもおトクなのは、いつでも簡単に申し込みができて、入会キャンペーンなどがあればポイントももらえる「オンライン申し込み」です。オンライン申し込みでのクレジットカードの作り方は、大きく分けて以下の4ステップです。

  1. クレジットカード会社の公式サイトにアクセスして流れを確認します。
  2. 重要事項の説明書などに目を通し、必要事項を正確に入力して申し込みをします。
  3. 審査結果のメールが届くまで、約1~2週間待ちます。
  4. 審査に通過しクレジットカードが自宅に書留で送られてきたら、本人確認をしてクレジットカードを受け取ります。

引き落としに使う金融機関の通帳と、本人確認書類(学生証や運転免許証など)が揃っていれば、あとは画面の案内にしたがって正確に入力するだけです。申し込みが完了するまでの時間は10分ほどで、手間もかかりません。

それでは次に、クレジットカードの作り方を詳しくご説明いたします。

必要書類の準備をする

必要書類の準備をする

クレジットカードを作るために必ず必要なものは、本人確認書類です。本人確認書類は、カード会社から書留で郵送されてくる、クレジットカードの受け取りのときに必要のため、学生証や運転免許証を用意しておきましょう。また、クレジットカードの利用代金の引き落とし口座がネット銀行だと、クレジットカードの申し込みを受け付けないカード会社もあります。そのため、クレジットカードの申し込みの際に、普段自分が利用している銀行口座で取り扱いができるのか、についての確認が必要です。もし、取り扱いができない銀行口座を利用していたら、別の銀行口座の開設も検討したほうが良いでしょう。

親権者の同意を得る

親権者の同意を得る

未成年の学生に対しては、どこのカード会社でも申し込みの際に必ず「親権者の同意」が必要条件です。また、クレジットカードのランクによっては、成人した学生であっても親権者の同意が必要になったり、同意が得られないと毎月の利用限度額が10万円ほどになったりするケースがあります。

親権者の同意の方法ですが、利用の申し込みをしたあとに届く同意書を使用しましょう。同意書に親権者が自筆で名前の記入と捺印をしたうえで、書類をカード会社へ返送します。

クレジットカードを内緒で作りたい、という理由で親権者以外の方に代筆してもらったことがバレると、カードが発行された後でも強制的に利用が停止されます。最悪のケースでは、クレジットカードが作れなくなる恐れもありますので気を付けましょう。

また、親権者の同意が得られるように、セキュリティーがしっかりしているところや利用限度額の制限があるクレジットカードを選んで、親権者を納得させることも大切です。成人済みの学生であれば親権者の同意なしで申し込みができますが、返済に困るといった万が一の事態に備えて親権者の承認はもらっておいたほうが無難でしょう。

学生カードローンの審査

学生カードローンの審査

クレジットカードを作るためには、必ず審査に受からないといけません。しかし、大学生や専門学生、短期大学生など高校生を除く18歳以上の学生は、社会人よりも審査に通りやすいといわれています。

なぜ学生は安定した収入もないのに、カードローンの審査に通りやすいのでしょうか?その理由は、学生を将来の顧客へとつなげたいという、カード会社の考えがあるためです。自社のクレジットカードを学生のうちから利用してもらい、親近感を抱かせます。そして、学生生活が終わり社会人になってからも、引き続きの利用を検討してもらえるように囲っておきたいのです。

また、利用代金の滞納といったトラブルが起きたとしても、学生の利用者においては利用限度額が10万円~30万円と、最初から少なめに設定されています。そのため、カード会社は支払いに関するトラブルの損失を、前もって抑えることができています。

以上のことから、クレジットカード会社も安心して学生にカードを作ってもらえるのです。

学生カードローンの審査で気を付けたほうが良いこと

最後に、審査における留意点をお伝えします。カードローンの審査に確実に通るためにも、以下の5つに気を付けてください。

携帯電話の端末代金を延滞しない

携帯電話の端末代金を延滞しない

学生がクレジットカードの審査に落ちる一般的な理由は、携帯電話の端末代金の延滞です。携帯電話の端末代金を分割払いにしていた場合、その支払いを3カ月以上延滞してしまうとブラックリストに掲載されてしまいます。

端末代金の分割払いは、クレジットカードやカードローンなどの利用状況や返済履歴である、「個人信用情報」の借金として扱われてしまうのです。個人信用情報は審査で必ずチェックされる項目であるため、利用者が3カ月以上の延滞や、1年間に3回ほどの延滞を起こすと、その内容が個人信用情報に登録されます。延滞などのトラブル内容は、5~10年間は個人信用情報に登録され続けてしまうため、クレジットカードの審査に受かることも難しくなるでしょう。

ちなみに、1~3カ月未満の短期間の滞納は、一時的未入金という一般の社会人よりもかなり軽度の履歴だけが個人信用機関に登録されます。これは、ブラックリスト入りしている方と比べると軽いですが、クレジットカードの審査における印象は悪くなりがちです。

なお、携帯電話の通話料金を滞納しても、個人信用情報に登録されることはありません。とはいえ「少しぐらい返済が遅れても大丈夫だ」と軽く考えずに、代金の未払いや滞納はしないように気を付けましょう

一人暮らしなら家賃の滞納に気を付ける

家賃滞納の経験がある学生は、カード審査に落ちる恐れが高まります。通常、不動産会社は個人信用情報機関に加入することはありません。そのため、一人暮らしで家賃滞納の経験があっても、カード会社の審査への影響はなかったのです。

しかし、オリコなどの信販系の家賃保証会社であれば、個人信用情報機関に加入している可能性があります。よって、これらの家賃保証会社と契約した不動産会社の賃貸物件に住んでいる学生、かつ家賃滞納をしたことがある方は気を付けたほうが良いでしょう。「家賃の滞納ぐらいならすぐにはバレないだろう」と油断しないようにしてください。

親権者がブラックリストに入っていないか

学生本人に問題がなくてもブラックリストに親権者が入っていると、審査に落ちるかもしれません。なぜなら、学生がクレジットカードの利用を申し込んだ際の審査では、親権者の個人信用情報が大切です。これはカード会社が学生を審査するときに、利用代金の支払いを親権者が肩代わりするだろう、と考えていることが挙げられます。

ただし、アルバイトやパートなどで収入がある学生は、フリーターとして申し込むことで審査を通過することも可能です。学生がフリーターとしてクレジットカード会社に申し込んだ場合は、独立して生活する社会人とみなされます。この場合、親権者ではなく学生本人の個人信用情報だけで審査は行われるため、通過する可能性が高くなるでしょう。

未成年の場合は親権者の同意は必須

未成年の場合は親権者の同意は必須

親権者の同意を得られなかった未成年の学生は、残念ですがカード会社の審査に落ちる恐れがあります。また、未成年の学生が親権者にバレることなくクレジットカードを新規で作ることも不可能です。

成人していない学生が申し込みをすると、クレジットカード会社で審査を行う担当者が親権者に連絡を取り、クレジットカードの利用を同意しているか確かめます。その内容ですが「未成年者がクレジットカードの新規発行を申し込んだので、親権者として発行に同意しますか?」という意向の確認です。また、カード会社は未成年の学生にとって、不利益になるような情報は親権者には伝えないので安心してください。

とはいえ、審査の担当者から親権者へ連絡がいく前に、学生本人が両親に「クレジットカードを作りたい」という意志があることを伝え、許可を取っておくと安心です。もし、カード発行に対して親権者が反対するのであれば、社会人になって自分の信用でクレジットカードを作るしかないでしょう。

多重の申し込みはしない

初心者が何も知らずについやってしまうNG行為を、「申し込みブラック」と呼んでいます。申し込みブラックは、短期間に多数のクレジットカード会社へ、新規発行の申し込みを行っている状態のことです。

「短期間に多数」についての解釈はカード会社によって違いがあります。一般的にいわれているのは、1カ月に3回以上の申し込みを行っていると、申し込みブラックと判断されてしまうでしょう。

また、申し込みブラックには、6カ月という登録期間があります。この期間はカードの申し込み内容が、個人信用情報機関に保管される日数です。たとえ、申し込みブラックになったとしても6カ月以上待てば解除されるため、カード審査にも受かりやすくなります。

通常、審査が終わるまで1カ月ほどの期間がかかりますし、「カードの審査に通らなかったのかもしれない」という気持ちから、複数のカード会社に申し込みしてしまう気持ちも分かります。しかし、申し込みブラックになってしまえばさらに待たなければならないので、複数のカード会社への申し込みは行わないようにしましょう。

学生向けのクレジットカードで初めての利用も安心

今回は、学生向けのクレジットカードの作り方や、その審査基準について詳しくご紹介しました。

学生向けに用意されクレジットカードは、少し子供っぽいようなイメージがあるかもしれません。しかし、カード会社が将来の優良顧客につなげたいという気持ちから、学生に対して用意した特別なカードといえます。その機能は一般的なクレジットカードと変わりませんし、安心して利用することができるでしょう。また、大学や専門学校などを卒業したら、そのまま社会人用のクレジットカードへ変更も可能です。

 一般的なクレジットカードとの違いを挙げるなら、利用限度額が低めに設定されているところでしょう。さらに学生ならではの特典も多く、社会人が作るようなクレジットカードよりも、おトクになることも多くあります。

学生時代にクレジットカードをおトクに使いながら、お金に関しての信用を貯め、社会人になったときに新規で作れるカードの種類を大きく広げましょう。

また、クレジットカードの利用でいままで現金で支払っていたものもカード1枚で済むようになりますので、快適で楽しい学生生活に一役買ってくれることでしょう。

船津 正明
船津 正明

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員

大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。

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