自転車をローンで買うならロードバイクローンがいい?学生の審査は通る?

自転車をローンで買うならロードバイクローンがいい?学生の審査は通る?

ロードバイクローン

ロードバイクローンの特徴と審査基準について

20~30年前は、自転車と言えば近所の自転車屋さんで買えるようなギアなしのママチャリ(シティサイクル)や3段ギアつき自転車など、近場を移動するための手軽な交通手段、というイメージが強いものでした。

しかし最近では、スポーツ競技にも使用されるロードバイクという自転車の人気が高まっています。それを示すように、ロードバイクのレースであるロードレース大会が日本各地で開催されるようになっています。このようなロードレース大会はもちろん、テレビ中継などで世界的なロードレース大会であるツール・ド・フランスを見てロードバイクが欲しくなったという方も多いでしょう。

しかし、ロードレース大会でロードバイクに興味を持ち、いざ買ってみようと思って驚く人は多いかもしれません。ロードバイクは自転車の一種ですが、いわゆる「ママチャリ」とは性能もさることながら、価格が全く違うのです。

ロードバイクを買うだけでも50万円~100万円の予算が必要ですし、ママチャリは安いものであれば新品でも1万円台で買えるものがあります。しかし、ロードバイクは安くても数万円、高いものだと100万円以上します。良いパーツを購入すればバイク本体と同等の金額が加算されることも。

自転車に100万円?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。エンジンがついていないのに100万円を超えるプロ仕様のモデルもあるのがロードバイクの世界なのです。

「高くても、どうしてもロードバイクが欲しい!」と思った方に向けて、今回は、自転車の中でも特に高額モデルの多い「ロードバイク」を買う方法や、ロードバイクローンについてご紹介します。

自転車(ロードバイク)のさまざまな買い方

まずは、ロードバイクの買い方にどのようなものがあるのか考えてみましょう。

1)働きながらお金を貯めて買う

働きながらお金を貯めて買う

最もオーソドックスな方法ということで、1つ目の方法として挙げておきます。

黙々と働いて、コツコツとお金を貯める。貯めて買う、というのはかつての買い物のキホンでした。しかし、お金を貯めるのには時間がかかります。モノよりコト、体験に価値を見いだすことが増えた現代において、働きながらお金を貯めてロードバイクを買う、つまりモノを手に入れるためにコトを消費する、というのは時代に合っていないのかもしれません。

なお、高額なロードバイクの場合は現金での支払いができない店舗もあるので、高額のロードバイクを現金で買う際は注意が必要です。

2)親からお金を借りて買う

親からお金を借りて買う

未成年者やまだ働き始めたばかりの若年層の人たちにとっては、こちらもオーソドックスな方法かもしれません。

一般的に、家族からお金を借りた場合は、「あるとき払いの催促なし」という言葉があります。つまり「返すのは自由で返済を求められない」という暗黙のルールのようなものがあるのです。親も「子供にあげたお金」として督促を諦めてくれるかもしれません。ただし、必ずしもそうとは限りません。慎重な親御さんですと、借用証を作成、保管して将来きちんと返すように催促してくることもあるでしょう。

なお、借用証を作った場合、親が亡くなったときに他人への貸付金ということで、財産の一部とみなされる可能性があります。親が借用証を準備するなら、絶対に返すことを前提にお金を借りましょう。

ちなみに、親から借りたお金に金利を付けて返済するかどうかは、親子の考え次第です。しかし、親が金利収入を得た場合は、雑所得として所得税の課税対象となります。老親は確定申告が基本ですので、利息収入を年間の収入として加算することになります。厳密に書類を作ったり利息を払ったりすると、後々の事務手続きが大変ですのでご注意ください。

3)親と祖父母にお金を援助してもらう

親と祖父母にお金を援助してもらう

「シックスポケット」という言葉を知っている人もいるかもしれません。両親と祖父母のお財布をあてにするという意味です。

  1. 父方祖父
  2. 父方祖母
  3. 母方祖父
  4. 母方祖母

合計6つのお財布からお金を援助してもらえれば、ロードバイクとパーツが買えるほどの金額になることも考えられます。買いたいものがあると伝えるよりも、やりたいことがある、とアピールした方がお財布のひもを緩めてもらえるかもしれません。

4)クレジットカードで一括払いする

クレジットカードで一括払いする

現金はあるが、あえてクレジットカードで支払うという方法です。一括払いであれば分割手数料が発生しませんので、現金で払うのと支払い額は変わりません。現金を持ち歩くより安全で、支払い手続きがスムーズです。

ポイントサービス付きのクレジットカードを使うことで、現金より有利な条件でロードバイクを買うこともできるかもしれません。なお、ロードバイクの金額によってはクレジットカードの利用上限を超えてしまう場合があるので注意しましょう。

5)クレジットカードで分割払いする

クレジットカードで分割払い

手元に資金がない場合に重宝するのがクレジットカードの分割払いです。一括払いに比べて分割払いのほうが返済は楽でしょう。ただし、分割払いはその回数によってクレジットカード会社が定める分割手数料が発生しますので、注意が必要です。

6)カードローンやフリーローンを借りる

カードローンやフリーローンを借りる

ロードバイクの価格がクレジットカードの利用上限を超えてしまう場合、かつ現金も用立てできない場合は、カードローンやフリーローンを借りるという方法もあります。

カードローンやフリーローンは気軽に借りることができる半面、金利が高いのが特徴です。金利が高いと後々の返済が苦しくなることもあります。借りた後にきちんと返済できるかどうかを考えて利用すると良いでしょう。

7)ロードバイクローンを借りる

ロードバイクローン

まさに「ロードバイクを買うためのローン」、それがロードバイクローンです。日常生活ではあまり聞かない名前ですよね。

ロードバイクローンについて、詳しくは以下で解説します。

ロードバイクローンの特徴

ここでは、ロードバイクローンの特徴を詳しく解説します。

ロードバイクローンは名前の通り、ロードバイクを買うためのお金を融資してくれるローン。お金の使途が決まっている「目的別ローン」の一種です。ロードバイク本体はもちろん、ロードバイクのパーツやアクセサリーの購入にも利用できます。

ロードレース大会の費用も一緒に借りられる

例えばスルガ銀行の「ロードバイク購入ローン」の場合、ロードバイクのフレームやホイールの他に、ロードレース大会に参加するための宿泊費なども一緒に借りることができます。通常の目的別ローンですと目的のものしか買うことはできませんが、ロードバイク関連の支出であればローンに組み込むことができるのです。

ロードレース大会は、日本国内のみならず世界中で開催されます。大会に参加する費用をローンで調達できるとなると、夢がふくらみますね。

金利が低い

目的別ローンの一種であるロードバイクローンは、使途が制限される代わりに金利が低いという特徴があります。

例えばスルガ銀行の「ロードバイク購入ローン」の場合、最高800万円まで資金調達ができて、金利は7.0%~11.0%となっています。

クレジットカードのリボ払いの金利が15%ですから、リボ払いと比べると低い金利といえます。

パーツの購入費用にも利用できる

ロードバイクは、本体のフレーム以外にもホイールやアクセサリーなどいろいろなものをカスタマイズできます。いいものを追求すればキリがないほどです。言い換えれば、カスタマイズしなければ、自分にとっての理想のロードバイクは完成しないことになってしまいます。

ロードバイクローンが本体の購入費用にしか利用できないとなると理想のロードバイクは完成しませんが、ロードバイクローンはパーツの購入費用にも利用できるため、安心して自分のこだわりを反映した理想のロードバイクを作ることができます。

学生でもロードバイクローンの審査は通る?

ロードバイクローンの審査

もしも、学生でロードバイクが欲しい場合はどうすればいいのでしょうか?学生でもロードバイクローンに申し込むことはできるのか、審査は通るのかということは気になるところですよね。

ここでは、ロードバイクローンの審査について、学生でもOKかどうかを中心に解説します。

ロードバイクローンの審査

ロードバイクローンの審査は、人に関する審査、購入物に関する審査、書類による審査、属性による審査などがあります。それぞれを解説します。

人的審査

人的審査は「お金を貸しても大丈夫な人かどうか」を審査します。

例えば、ロードバイクローンの利用条件には「20歳以上65歳未満」などの条件が付くのが一般的です。

これは、未成年の場合は親権者の同意なく契約行為を行えないためです。そのため、未成年の学生が単独でローンを利用するのは諦めるしかありません。

なお、年齢の上限が65歳などになっているのは、収入のあるうちに借りることを前提としているので、定年を想定したような年齢に設定されているのです。

年齢の他には、「収入があるかどうか」を確認します。特に、安定した収入があるかどうかをチェックされます。つまり、働いて収入を得ているかどうかが審査事項となるのです。ローンによっては「年収●●円以上」などといった条件が明示されている場合もあります。

20歳以上の学生であれば、アルバイトなどで収入があればローンを利用できる可能性はあります。

ちなみに、過去に借り入れをしたことがあり、返済の遅延や返済していない事実があるような場合は、収入があったとしても断られる可能性が高くなります。ローンの審査結果はOKかNGのどちらかですので、理由は教えてくれません。断られた場合は、自分の心に聞いてみるよりほかはないのです。

物的審査

ロードバイクローンは目的別ローンのため、「買うものがあること」がローンを利用する前提となります。買いたいロードバイクがなければロードバイクローンを利用することができないのです。

何を買うのか、いくらするのかを証明するために、見積書や資料を提示する必要があります。当然ながら、借りたお金で他のものを買うのは厳禁です。

書類審査

本人確認資料を提示します。当然ですが、他人になりすましてお金を借りたり、他人名義でお金を借りて買ったりするような行為はできません。

属性審査

ロードバイクローンによっては、日本国籍や日本での永住権があるかどうかが条件になっている場合があります。特に明示がない場合でも、日本語が理解できるかどうか、日本語が書けるかどうか、契約書が読めるかどうか、などを確認される場合があります。

親の協力を得てロードバイクローンを利用する場合

未成年や収入のない学生の場合は、親の力を借りるのがロードバイクローンを利用する秘訣となります。こんなときのために、親子の関係を良好に保つことも必要ですね。

1)親が保証人になる

ローンによっては、親が保証人になることで未成年でもロードバイクローンを利用できる場合があります。保証人とは、本人と同じ責任をもってローンの返済にあたる人を指します。本人が返済できない場合は、保証人(この場合は親)が本人の代わりにローンの返済義務を負います。初めから親の力を頼る方もいるかもしれませんが、一度お金を借りた後は、誰のお金でもいいので返済ができれば問題はありません。

2)親がロードバイクローンに申し込む

実際にロードバイクを使用するのは子供ですが、親の名義でロードバイクローンを申し込むという方法です。親が保証人になるよりも、親がロードバイクローンを申し込んだほうが審査がスムーズに進みます。この場合、子供はローン返済のためのお金を親に支払うこととなります。

ロードバイクローンにも審査はあることを忘れない

今回は、高額な自転車、ロードバイク購入のためのロードバイクローンと、学生の審査が通るのかどうかについてご紹介しました。

ロードバイクローンの適用範囲は本体価格のみならず、パーツやアクセサリーにも使えます。自分だけのこだわりのロードバイクを組むことができそうですね。また、ロードレース大会に参加する費用もロードバイクローンで調達できるのですから、日ごろのトレーニングの成果を試す夢が一挙にふくらみます。

実際にロードバイクローンを組む際には、通常のローンと同様にいろいろな審査があります。条件によっては学生でもローンを組むことができますが、成人であることが前提で、かつ収入が必要です。

収入がない場合や少ない場合は、親を保証人にするか親にローンを申し込んでもらって、後で親に返済するという方法も選択肢として検討の余地があるでしょう。

高橋 成寿
高橋 成寿

ファイナンシャルプランナー
寿FPコンサルティング株式会社 代表取締役

慶應大学卒業後、金融関係の経験を積んでファイナンシャルプランナーとして独立。2007年の開業以来、1,000世帯を超える家計相談に従事。知っておいて損は無いこと、知らないと損すること、世の中にある色々なお金の情報発信を心がけている。

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