お金を使いすぎた…給料日までどう過ごす?お金がないときの対処法
お金がないときの給料日までの過ごし方。お金を使いすぎないために
働いている方の多くは、月に一度支給される給料で家計を賄っているのではないでしょうか。家計管理をするなら、収入のサイクルに合わせて支出をコントロールするのがわかりやすい方法です。また、週払い・日払いという支給方法の方でも、家賃や住宅ローン、光熱費、通信費などの支払いは、月払いであることがほとんどでしょう。そのため、家計管理は1カ月単位にするのが基本といえます。
たくさんの収入があっても、漫然と使っていては、資金はショートしますし、計画的に支出を管理していても、冠婚葬祭等の急な出費で赤字になることもあります。もちろん、貯蓄で賄えればそれに越したことはないのですが、いつも余裕があるとは限りません。そんな時、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、お金を使いすぎてしまって、給料日までのお金がない時の対処法についてご紹介します。
お金を使いすぎたらどうすれば良い?
給料が入れば気持ちが大きくなり、ついつい不必要なものまで買ってしまったり、いつもより豪華な外食で散財したりということも少なくありません。自分で稼いだお金を自由に使うことは決して悪いことではないですし、頑張った自分にご褒美を与えることは、仕事のモチベーションを上げるために重要なことです。
しかし、支出に計画性がなかったらどうなるでしょう。収入が十分にあったとしても、無制限に使っていれば、お金はいつかなくなってしまいます。
理想は、それぞれのライフプランに合わせて家計を管理することです。特に、結婚や住宅購入、教育資金、老後資金等、将来の大きな支出に向けて貯蓄も積み立てたいところでしょう。
実現のためには、給料が入ったら、まずは貯蓄に回す分を別口座に移したり、定額積立預金などで強制的に貯蓄したりして、残ったお金で生活費を賄う方法がおすすめです。
とはいえ、毎月の支出がギリギリでとても貯金なんかできない、という方も多いでしょう。給料日まであと1週間あるのに、財布の中には5,000円しか残っていない、といった状況に陥ることも少なくありません。もし、5,000円で7日間をしのぐとしたら、1日当たり約714円で過ごさなければならず、計画性うんぬんを考えている余裕はないはずです。
お金を使いすぎてしまって給料日までお金が持つかわからない、といった時には、まずは1日当たりいくらまで使えるかを計算してみましょう。お金に余裕がある時には、真剣に考えられなかったことでも、追い込まれたら頭がさえてくるものです。
次に、翌月に回せる支出がないかを考えます。もし、慢性的に赤字が続いているなら話は別ですが、突発的な支出で家計が苦しい時は、次の給料が入れば家計を立て直すことができるかもしれません。
また、クレジットカードでの買い物の支払いを、1回払いからリボ払いに変えるといった支払いの負担を軽くすることも効果的です。ただし、リボ払いは利息負担が非常に重いので、長期間利用することはおすすめできません。あくまでも一時しのぎの方法として考えてください。
お金がない状況で取るべき行動は、支出を減らすか、もしくはお金を調達するしかありません。
それぞれのケースについては、以下に詳しくご紹介します。
給料日までお金がない時の過ごし方
お金がない時は、いかにお金を使わずに過ごせるかが重要です。一言で支出といっても、家賃(住宅ローン)やガレージ代などのような固定費もあれば、光熱費、食費、被服費といった変動費もあります。他に、家計における支出を区分けする場合は、家賃、光熱費、通信費など月払いの支出と、食費、被服費、雑費のように、その都度支払う支出に分かれるでしょう。
戦略的に家計管理をする場合は、固定費を下げるのがベストです。例えば、家賃の安いところに引っ越す、家賃交渉をして家賃を下げてもらう、携帯電話のプランを見直して通信費を下げる、というのが代表的でしょう。
しかし、これらの方法は今すぐに効果の出るものではありません。早くても翌月以降、引っ越した場合などは引っ越し費用の支出増を考えると、支出減の効果が現れるまでにはしばらく時間がかかるでしょう。今すぐに支出を切り詰めないといけない場合は、その都度払いの支出を切り詰め、節約する必要があります。
以下、具体的な節約方法を見ていきましょう。
食費や雑費を節約する
いくらお金がないからといって、何も食べずに過ごすなんてことは不可能です。広い畑で農業をして自給自足の生活をしている人は除きますが、生きるためには最低限の食費は必要でしょう。
食費や雑費の節約に効果的なポイントは、買い物の回数を減らすことにあります。なぜなら、毎日スーパーやコンビニに行く人と、買い物する日を週に1回と決めている人では、支出に大きな差が出るためです。まとめ買いをすることで購入単価を下げることができたり、スーパーまでのガソリン代や交通費が削減できたりということもありますが、なにより不必要なものを買ってしまうリスクを減らせるのです。
とはいえ、仕事帰りにおなかがすいていてフラッとコンビニに立ち寄ると、ついつい余分なジュースやお菓子を買ってしまうのが人間です。もしもこの行動に心当たりがあるのなら、節約中はできるだけコンビニには立ち寄らずに、まっすぐ家に帰ることを心がけてください。
また、ついお金を使いすぎてしまう人の特徴として、「雑費・使途不明金」が多く、しかもその自覚がないことが挙げられます。雑費・使途不明金の中には、自分にとって必要な支出も含まれているとは思いますが、漫然とした無駄遣いも含まれているかもしれません。やはり、お金に余裕のあるなしに関わらず、使途不明金は極力なくして、家計のスリム化を目指すことは有益です。
外出を控える
外出をするとなにかと誘惑が多いため、前述したスーパーやコンビニに立ち寄ってしまう可能性もあれば、喫茶店で休憩したいという誘惑にかられることもあります。また、思いがけず知人に会ってしまうと、「ちょっとご飯でも行きませんか?」となるかもしれません。こうなると自分の意志だけでは支出を抑えることが難しくなります。
他にも、お店などに立ち寄らなかったとしても、交通費がかかっているケースもあるでしょう。外出するのが好きな人には酷なことかもしれませんが、お金がない時はなるべく外出を控えることも有効な節約方法です。
無料の公共施設などを利用する
外出を控えることとは対照的な方法ですが、無料の公共施設を利用するのも一案です。家にこもっていると気分がめいるという場合には、図書館などを利用しましょう。
図書館などの公共施設の利用は気晴らしになりますし、時間を有効に活用できるというプラスの効果もあります。さらに、家にいる時と比べて光熱費の削減も見込めるでしょう。エアコンの使用頻度が少ない春や秋は良いのですが、真夏の暑い日や凍えるような真冬にはエアコンの電気代負担も大きいので、節約には最適です。
お金がない時の対処法!今すぐにお金が必要な場合は?
支出を切り詰めるだけではお金が足りず、今月乗り切れそうにない場合はどうしたら良いのでしょうか。
ここからは、今すぐにお金が必要な場合の調達方法についてご紹介します。
家族や知人に借りる
もしも頼れる家族や友人がいるのなら、一度お願いしてみるのも良いでしょう。数万円であれば、すんなりと融通してくれるかもしれません。個人間でのお金の貸し借りでは、金融機関や消費者金融で借りる場合と違い、返済できなかった時に、個人信用情報に傷がつくということはありません。
なお、家族や知人に借りる際は、信頼関係を壊さないために、借用書を交わしたり、返済方法や期日を約束したりすることをおすすめします。そして、約束通りに返済を履行することが大切です。お金のトラブルで人間関係を悪化させるのは、個人信用情報に傷がつく以上に、人生にとってマイナスになるかもしれません。
不用品・ブランド品を売る
お金を借りることに抵抗がある場合は、借りずにお金を生む方法を考えましょう。その一例として、身の回りの使ってないもの、不要なものを売る方法です。特に、しばらく使っていないブランド品などがある場合は、この機会に手放してはいかがでしょうか。
不用品・ブランド品を売る時に、リサイクルショップに買い取りしてもらうのも良いのですが、もっと高値で売ろうと考えるなら、フリマサイトやオークションサイトの利用をおすすめします。ただし、フリマサイトやオークションサイトは、いつ現金化できるかわからないので、今すぐに現金が必要な場合は、リサイクルショップをおすすめします。時間的に少し余裕があるなら、フリマサイトやオークションサイトに出品して、高値で売れるのを待ちましょう。この方法だと、不用品がお金になるのと同時に断捨離にもなるため、気分も一新できますね。
カードローンで借り入れをする
お金を確実に用意できる方法は、カードローンで借り入れをすることではないでしょうか。
既にカードローンを利用している方なら、使い勝手の良さを理解しているかもしれません。ローンカードさえ手元にあれば、利用限度額内であればすぐに借り入れできて便利です。
また、カードローンを利用したことがない人であっても、即日融資を受けられる場合があります。特に、消費者金融カードローンは即日融資に対応したものが多く、審査から申し込み手続き、契約まで最短1時間ほどです。自動契約機のある店舗まで出向く場合はもちろん、Web上で契約手続きをする時でも、契約手続きを完了させたあと、自分の銀行口座に振り込みで融資を受けることもできます。カードローンの申し込みには、年齢や安定した収入の有無といった一定の審査基準がありますが、一度利用を検討されてはいかがでしょうか。
給料日前にカードローンを利用する場合には、いくつか注意しておきたいことがあります。
まず、借りる金額は必要最小限にとどめておきましょう。重要なことは、「いくら借りられるか」ではなく、「いくら借りる必要があるのか」ということになります。
特に、給料日までのつなぎ資金に借り入れを検討している場合は、せいぜい5万円~10万円あれば、家計を立て直すことができるのではないでしょうか。カードローンで借りたお金は、利息をつけて返済する必要があります。必要以上にお金を借りてしまうと、お金に余裕ができた気になって、散財につながる可能性があります。借りすぎは百害あって一利なしと心得ておくと良いでしょう。
先ほど、「借りたお金は利息をつけて返済する必要がある」とお伝えしましたが、この点に関しても、注意したほうが良いでしょう。利息があるのは当たり前のことと思われるかもしれませんが、意外と利息に対する注意が抜けている方が多いのです。
そのため、カードローンを利用した時には、いくらの返済額をどれくらいの期間で返さなければならないのか、またそれは家計に無理のない金額なのかということをよく考えましょう。これを怠ると、返済が苦しくなって、別のカードローンから借りたお金を返済に回すといった自転車操業に陥る可能性も否めません。
家計を立て直すためにカードローンで借りたはずなのに、結果的に家計を破綻させることになってしまっては本末転倒です。そのため、返済計画は綿密に立てておくことをおすすめします。
お金がない時はカードローンの利用も検討しよう
今回は、お金を使いすぎて給料日までお金がない時の対処法についてご紹介しました。
お金がない時は、家計における支出を減らすか、どこからかお金を調達するしかありません。今回お伝えした支出を減らす方法はあくまでも一例です。ご自身のライフスタイルに合った方法で、節約することを心がけましょう。
また、すぐにお金が必要な場合は、家族や友人に借りるか、私財を売り払ってお金を作るしかありません。ただし、家族や友人にお金を借りると、その後の人間関係に害を与えるリスクが高いため、ご自身の人間関係や付き合いの程度をよく考えてから相談を持ち掛けるようにしましょう。
もっと簡単にお金を調達したい時は、カードローンの利用もおすすめです。カードローンは、必要最低限の借り入れと計画的な返済プランを考慮できれば、お金がない時の強い味方になるでしょう。
CFP®・1級ファイナンシャル・プランニング技能士/公認不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/ 住宅ローンアドバイザー/賃貸不動産経営管理士 他
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当
大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。不動産業を営む傍ら、ファイナンシャルプランナーとしても活動中。
住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、不動産投資、相続対策などに関しての相談業務を行っている。
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