マイカーローンの借り換えはお得?メリットやデメリットを教えて!

マイカーローンの借り換えはお得?メリットやデメリットを教えて!

マイカーローンの借り換え

マイカーローンの借り換えのメリットとデメリットとは

マイカーローンを利用して念願の車を購入できたものの、収入が減ったり他にもローンを組んでしまったりなど収支のバランスが取れず、毎月の支払いが大変になってきてはいませんか?マイカーローンによって生活が圧迫されたり、貯蓄が思うようにできなかったりして悩んでいる方や、高すぎる高金利のローンを組んで悔やんでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マイカーローンの借入残高があり、月々の負担を楽にしたいと考えている方におすすめの、マイカーローンの借り換えについてご紹介します。マイカーローンの借り換えによる具体的なメリットとデメリットと注意点を踏まえた上で、手続きの方法などについて見ていきましょう。

マイカーローンの借り換えとは

マイカーローンの借り換えとは

マイカーローンを利用するには当然利息がついてきます。返済の途中で利息が思いのほか負担になり、苦しいと感じている方も多いでしょう。実は、利息の金利はマイカーローンによって異なるため、今のマイカーローンよりも低金利のマイカーローンに変更できれば、返済額も減り毎月の負担が軽くなるのです。

このようにマイカーローンを変更することを、「借り換え」と呼びます。

マイカーローンの借り換えのメリット

借り換えのメリット

現在よりも低金利のローンに借り換えした場合、金利が安くなった分だけ返済額も減るため、毎月の負担が軽くなることが最大のメリットです。金利の低減にともない、最終的な返済額ももちろん減ります。中には、キャンペーン金利という特別な金利を設けている場合もあるため、うまく利用すれば大幅に負担を減らすこともできるかもしれません。

以下では、マイカーローンの借り換えによるメリットについて、具体的にご説明します。

1.利息が下がる場合がある

高金利のマイカーローンを低金利のマイカーローンに乗り換えれば、利息の総額が下がることになります。ただし、借り換えには手数料がかかることもあるため、利息が下がったからといって総支払額も下がるとは限りません。また、固定金利から変動金利のローンに借り換えた場合は、借入期間内に金利が上昇するケースもあり注意が必要です。

2.月々の支払いを減らせる場合がある

マイカーローンは最大で10年程度の返済期間があるため、わずか1%金利が違うだけでも最終的な返済総額には大きな違いが生じます。もちろん毎月の支払額が減ることで家計が楽になることは間違いありません。ただし、本当にいくら得になるのかは借り入れのシミュレーションをして計算してみましょう。借り換えには、諸費用の負担も発生します。

マイカーローンの借り換えには時間が多少必要ですが、長期間に及ぶローンのため、将来のことも考えて検討してみる価値はあるでしょう。

3.借り換えるマイカーローンの保証料は銀行持ち

マイカーローンを借り入れる場合には、保証人もしくは保証料が必要です。保証料が金利に含まれず前払いになるケースもありますが、マイカーローンを借り換えた場合は銀行が保証料を負担してくれます。実際には負担してくれるというより、銀行による低金利のマイカーローンの金利に含まれているのです。銀行にもよりますが、金利と印紙代のみで借り換えが可能なところもあります。

4.購入したマイカーの所有権を自分に変更できる

ディーラーが提携している信販会社等のローンを組む場合は、ローンを完済するまでは所有権が信販会社等の名義になることが一般的です。

ただし、銀行のマイカーローンは無担保のため、たとえ借入期間中でも自分の名義に移すことができます。

5.残存期間と同等の借入期間をさらに延長できるケースも

借り換えの場合の新しいマイカーローンの融資期間は、原則旧マイカーローンの残りの期間です。ただし、銀行によっては融資期間の延長(半年程度)が可能な銀行もあります。また、地方銀行など地域が限定されているケースもあり、事前に確認が必要です。

6.購入予定のマイカーは新車でも中古でも金利は同じ

ディーラーのローンの場合は車種によって金利が変わる場合がありますが、銀行の借り換えローンは新車・中古車、車種も問わず同じ金利が適用されます。固定金利の場合には、融資期間で違いがある銀行もあります。

借り換えの場合は変動金利が主流です。ただし、変動金利のケースでは経済状況により金利の上下、つまり、毎月の返済額が見直され増減します。

7.ネット返済で繰り上げ返済の手数料が無料になる場合も

銀行のマイカーローンでも窓口で繰り上げ返済を申し込むと、通常(5,400円/税込)程度が必要ですが、インターネット申し込みでは手数料を無料としている銀行もあります。また、ディーラーのローンに見られる繰り上げ返済回数の制限もありません。これは銀行で借り換えた場合の事後のメリットといえます。早く返済したい方には向いているでしょう。

8.銀行融資の振込手数料は無料

通常は銀行が融資する資金のみ、銀行側が振込手数料を負担します。契約者側がこの機会に独自に内入れする資金の振り込みは対象外です。

9.マイカーローンの借り換えは来店不要

マイカーローンの仮審査についてはWebサイトで完結する銀行や、本審査も来店不要の銀行などもあり便利に利用できます。所得の証明書類や見積書等の原本などは郵送で済むため、書類提出のために来店の必要もありません。20時まで電話での申し込みを受け付けている銀行や、土日祝日に窓口で相談ができるローンプラザなどを設置している銀行があります。

できるだけ早く借り換えしたいという方は、窓口での申し込みの方がマイカーローンの場合には早いケースもありますので事前に確認しましょう。

10.買い替えの場合の残債などにも利用できる

銀行ならではのメリットですが、新車/中古に限らずマイカーの買い替えの場合でも、旧マイカーローンの残債に利用可能です。また、下取り価格として残価が残る「残価設定型ローン」にも対応している銀行もあります。

11.銀行独自の優遇サービス

金利を優遇するキャンペーン(条件:系列カード会社のカードの保有、住宅ローン利用中もしくは完済しているなど)や、交通傷害保険を初年度の1年間にわたり付保するサービス(条件:借入金額50万以上かつ借入期間が1年以上)などを提供している銀行もあります。

誰でも利用できるわけではなく、一定の条件があるため事前に確認しましょう。

マイカーローンの借り換えのデメリット

マイカーローンの借り換えのデメリット

借り換えを申し込む際には、必要書類が多い点を面倒に感じる方もいるでしょう。また、2週間~1カ月など借り換えまでに日数がかかるところもあります。低金利ローンに借り換えができるという恩恵を受ける代わりに、多少の我慢は必要です。

以下では、マイカーローンの借り換えによるデメリットについて、具体的にご説明します。

1.手間がかかる

手間がかる

郵送受付や、スマートフォンによる専用アプリの利用で来店不要になるなど、利用者の手間を省く工夫をしている銀行があることは事実です。しかし、それでも利用者側の準備が増えることが借り換えにおける大きなネックといえます。

以下が、提出する主要な書類です。

  • 有効な本人確認書類
  • 勤続(営業)年数を確認できる書類
  • 所得証明書類
  • 現在借り入れ中のローンの返済予定表(借入残高/毎月の返済額を確認)
  • 返済用口座の通帳の写し(半年程度は必要。旧ローンの延滞がないかのチェック)
  • 車検証の写し(車の価値や所有者=ディーラーなどを確認)
  • 借換対象ローンの全額繰り上げ返済の試算表

銀行では上記のような多くの書類を見て審査するため、借り換えまでには2週間~1カ月という期間を必要とします。ただし、車を購入する時点のケースとは違い、納車までに時間がないというわけでもありません。他に急ぐ事情がない場合には、余裕を持って借り換えを検討しましょう。

2.手数料がかかる

手数料

住宅ローンのように事務取扱手数料の名目で手数料を請求する銀行や、保証料(手数料)が別途必要という銀行があります。ただし、「保証料込み」もしくは「保証料銀行負担」などの表示がされている銀行の場合、費用がかかるのは印紙代のみです。

銀行ローンは一見ディーラーローンより安く利用できるように思えますが、中には別途保証料が必要なケースもあるのです。毎月の支払額だけでなく返済総額でも比較してみましょう。

3.旧ローン契約会社への直接振込となる

旧ローン契約会社への直接振込 srcset=

借り換えでは、体裁よく現金での一括返済とはいきません。借り換え申込者の口座へ一度入金するケースもありますが、一般的には旧ローン契約会社に直接振り込まれます。銀行側とすれば、融資したお金が資金使途通りに旧のマイカーローンを完済した確認にもなるため、ここは外せないところです。

マイカーローンの借り換えをする場合の注意点

借り換える際、保証料を加味するとそれほどメリットが得られない場合があるため、事前にシミュレーションを行いましょう。

また、スムーズに借り換えをするためには、借り換え手続きの具体的な流れを知っておくことが大切です。

保証料も加味してシミュレーションを行う

例えば、他社借り入れのローン金利が2%であり、借り換えるローンが1%の場合には安くなるように思いますが、別途1%の保証料が必要なケースであれば、「金利1%+保証料1%=2%」となり、借り換えのメリットを得られません。

借り換えのマイカーローンの主流は変動金利型

借り換えのマイカーローンは変動金利型が大半です。現時点での返済額(毎月分・総額)のシミュレーションは事前に行い確認しておきましょう。また、銀行によってはマイカーローンではなく多目的(無担保)ローンとして、自動車の購入資金などに充当できるようにしているところもあるため、ご自分の取引銀行に確認してください。

借り換えの手続きとその注意点

借り換えの手続きとその注意点

借り換えローンの手続きは、以下の流れで進められます。

  1. 仮審査の申し込み(3カ月間有効など)
  2. 仮審査の結果通知(通知は最短当日)
  3. 本審査での手続き(必要書類の提出)
  4. 借り換えローン契約の締結(必要書類の提出)
  5. 借り換えローンの融資実行(旧ローン会社へ直接振り込む)

マイカーローンの本審査時には、返済用口座の通帳の写しが必要となりますが、併せて勤続年数証明書の提出も求められる場合があります。申込日から数えて半年以内にローンなどの延滞がある方は審査で不利になるため、申込日をずらすなどの対策を検討しましょう。また、借り換えでも24時間365日インターネット申し込みが可能な銀行もあります。

なお、所得証明も不要としている銀行もありますが、その場合に注意したいことが旧ローン会社での延滞の有無です。銀行からは残高証明書、もしくは返済予定表とともに過去6カ月間にわたる通帳のコピーの提出を求められます。つまり、マイカーローンの審査時には過去に延滞がないかをチェックしているのです。

ただし、延滞があったとしても半年以上経過していればクリアできるとされているため、延滞履歴がある方は期間を空けるなど、借り換えのタイミングを考えることをおすすめします。

他のローンも借り換えに検討

名義を自分名義にしてマイカーを処分したい場合もあるでしょう。このケースでマイカーローンの借り換えが困難な場合には、カードローンが役に立つため検討してみてはいかがでしょうか。例外的なケースは別にして、比較的低金利で新規のカードローンが利用できる可能性もあります。

カードローンはマイカー以外にも繰り返しの利用ができるため、さまざまなライフステージでうまく活用しましょう。

マイカーローンの借り換えは手間だがメリットが大きい

今回は、マイカーローンの借り換えについて、そのメリットやデメリットを含めてご紹介しました。マイカーローンの借り換えには手間も時間もかかりますが、低金利のローンに借り換えることで将来的な負担を減らせるため、メリットが大きいといえます。

マイカーローンは、住宅ローンほど長期ではないにしても、中期的な借入期間が発生します。わずかな金利の差が毎月の支払いに響いてくることがあるかもしれません。車を早く手に入れたくて、とりあえず高い金利のマイカーローンを組んでしまった場合でも、後から低金利のローンに借り換えることで返済の負担は楽になります。

さまざまな注意点を踏まえた上で、しっかりとシミュレーションをして望める状況であれば、時間をかけてでもマイカーローンの借り換えを考えてみましょう。

木村 正人
木村 正人

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)

ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。

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