お金に好かれるにはどうすればいい?お金に好かれる人になる方法
お金に好かれる人になるためにはどんな方法がある?
「金は天下の回りもの」といいますが、人生経験が豊富になってくるとだんだん分かってくることがあります。それは、「お金はすべての人に平等に回ってくるものではない」ということ。生まれた時点からすでにその差は大きく、その後の人生にも大きな影響を与えるでしょう。
一方、自分の心がけ次第で変えることができることがあります。それは、お金に好かれる体質になることです。お金に好かれることで必ずしも大金持ちになれる、というわけではありませんが、日々の生活でお金について必要以上に悩まないこと、ストレスをためないことが目的です。
今回は、お金に好かれるにはどうすれば良いのか、お金に好かれる人になる方法についてご紹介します。
お金に好かれる人ってどんな人?
自分が相手に好かれるためには、まず自分が相手のことを好きになるというのが鉄則です。これは、人間関係のみにあてはまることではありません。お金に好かれる人は、総じてお金のことが好きな人です。
「お金が好き」というと、嫌悪感を持つ人もいるでしょう。しかし、決して執着心を持ったり守銭奴になったりする人のことを指すのではありません。お金が好きな人は、お金に対しての感情がポジティブと言い換えると良いかもしれません。
お金に対して肯定的であると同時に、下記のような特徴を持っています。
お金を大事にしている
お金に好かれる人は、お金を大事にしています。これは、ケチや倹約家とは少しニュアンスが違って、お金を大事にするがゆえに投機的な使い方(ギャンブルなど)はしませんし、衝動的に不必要なものを買ったりもしません。
しかし、必要であればお金を使うことをいとうこともなく、自分のため、家族のため、恋人のために有益な使い方をすることができます。また、お札を丸めてポケットに入れるようなこともしません。お金に好かれる人は、お金を雑に扱うことに抵抗があるのです。
お金がないとは言わない
言葉には力があります。口に出して言ったり言葉を耳から聞いたりすることで、自然と意識に刷り込まれてしまうものです。それゆえ、日頃からネガティブな発言をする人は、思考自体もネガティブになってしまう傾向にあります。
お金に好かれる人は、決して「お金がない」とは口にしません。お金がないと言うことで、お金が寄り付かない体質になってしまうことを知っているからです。他にも、お金に対する感謝の心を忘れないことも、お金に好かれる人の特徴です。
お金の流れを理解している
お金に好かれる人はお金の流れを理解しており、必要なお金を投資することで、将来またお金がめぐってくることを知っているのです。「悪銭身につかず」というように、犯罪など不当な行為で手に入れたお金が身につかないこと、ギャンブルなどで得たお金(あぶく銭)も身にならないことを知っています。
また、事業をするうえでも、キャッシュフロー(お金の流れ)が最も重要ですが、お金の流れをしっかりと理解している人は、業種に関わらず成功するケースが多いでしょう。
お金に好かれる人になるためにお金に嫌われる人の特徴を知ろう
では反対に、お金に嫌われる人はどのような特徴やお金の使い方をしているのでしょうか。
お金に好かれる人の反対を考えれば分かると思いますが、まずお金に対して良いイメージを持っていません。それゆえ、お金を粗雑に扱います。衝動的な買い物を好んだり、見栄や虚栄心を満たしたりするためにお金を使います。
他にも、ギャンブルなどが好きな人はお金には好かれません。一獲千金や一発逆転といった発想は、ラクして利益を得たいという気持ちから出るものですが、お金を軽視している証左でしょう。
また、「お金は汚らわしいものだ」「お金でどんなものでも買える、というのは傲慢(ごうまん)だ」と言いながら「お金がない」「お金が欲しい」と口にするのも特徴です。お金の流れなども理解していませんので、必要なことに投資することもできません。「安物買いの銭失い」をしてしまうのもこのタイプです。
お金に好かれる人になる方法
やや抽象的な話になりましたが、次はお金に好かれる人になるために、どのような点に注意すれば良いのかをお伝えします。
現状の収入と支出を把握する
まず重要なことは、現状の収入と支出を把握することです。「お金に好かれる人=お金持ち」という印象があるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。収入が平均以上でもいつも金欠だという人もいれば、反対に収入が十分だといえなくてもお金に困ることなく生活している人もいます。この両者の違いは、収入と支出のバランスが取れているからです。
当たり前の話ですが、収入以上に支出があればお金は足りなくなります。そうすると、貯蓄から持ち出すしかありません。次第に貯蓄は減っていき、今度はどこからか借りてきて穴埋めをしようとします。短期的にはそれでしのげますが、借りた分の返済がはじまると支出が上乗せになり、どんどん悪循環に陥ります。
ただし、その支出がどうしても避けられないもので、かつ計画的であればまだ好転の兆しは見えるかもしれません。例えば、子供が大学に通っている間だけ赤字になるものの、卒業してくれれば家計は立て直せる、というケースをイメージすれば理解しやすいでしょう。長い人生において、赤字の期間があること自体はそれほど問題ではないのです。
避けなければならないケースは、収入と支出のバランスを把握していない状況です。つまり、毎月お金が足りているのか足りていないのかさえ分かっていない、ということになります。
たまたま収入が上回った時はラッキーで、反対に支出が上回った時は「今月はなぜか生活費が足りないな」と短絡的に借金してしまいます。お金が足りなければ借りれば良い、と月々の支出を見直すことをしません。これだと、いつまでたっても悪循環から抜け出せないでしょう。
上記のような状態に陥らないためにも、現状の収入と支出を把握し、その収支のバランスが取れているかを確認してください。もしも支出が多い場合は、それに見合うだけ収入を増やすか、分相応なレベルにまで支出を落とすかの努力をしなければなりません。
生活習慣を見直す
お金にルーズな人は、時間の使い方や日々の生活においてもルーズです。だからこそ、生活のリズムを整えることで自然とお金に対するバランス感覚が養われていきます。
例えば、毎日用事がないのにコンビニに行っては目についたものを買うより、週に一度スーパーに行って必要なものをまとめ買いするほうが、支出を抑えることにつながります。特に、空腹時にスーパーに行くと必要以上に食べ物を買ってしまう傾向があるため、買い物をする時は食後にするなど、心理学的(行動経済学的)な知見も取り入れると良いでしょう。このような工夫をすることで、より支出の無駄を省くことができます。
もちろん、生活習慣を見直すためには自分の労働サイクルなども考慮しながら、自分なりの生活リズムを整え、なるべく無駄な支出のないように心がけましょう。
財布の中身をきちんと整理する
実は財布の中身を見れば、その人のお金に対する姿勢がはっきり見て取ることができます。
まず、お金に好かれる人の財布の中身はシンプルです。使わないカード類があふれていることもありませんし、レシートが大量に挟まっていることもありません。
財布の中身を整理するというのは難しいことではありませんので、今すぐにでも下記の項目を実行してみてください。
- お札の向きをそろえる、お札の種類ごとに並べる
- 小銭の枚数を減らす(500円、50円、5円はそれぞれ1枚まで、100円、10円、1円はそれぞれ4枚までに抑える)
- レシートは毎日家に帰った後財布から出す(家計簿をつける人は別の場所に保管しておきましょう)
- 使わないポイントカードは潔く捨てる
- クレジットカード、キャッシュカードの枚数を限定する
上記の項目を実践することで、財布の中身はかなりスッキリします。10分もあれば十分にできるため、ぜひ取り組んでください。
貯金は突発的ではなく計画的に
健全な貯蓄体質になるためのコツがあります。それは「先取り貯金」をすることです。
先取り貯金とは、給料が入ったらまず1番に、貯金する分のお金を別の口座に移し替え、残った金額のみで1カ月生活する方法です。貯金に回したお金ははじめからないものと考えて収支計画を立てますので、無理なく貯金が続けられるのです。
例えば、手取り給与が30万円として、月々3万円は先取り貯金にしようと決めたら、生活費は27万円の中でやりくりすることになります。
ただし、貯金に回す金額が多すぎると肝心の生活費が足りなくなって破綻してしまうため、どれだけの金額を貯金として設定するかは重要です。先ほどの例では、30万円の収入に対し10万円の貯金と設定した場合、生活費が20万円になります。自分自身の家計状況を考えて、それでも無理がないと判断すれば問題ないのですが、実際25万円くらい支出がある状況で20万円の生活費としてしまうと、必然的に赤字になってしまうでしょう。そうならないためにも、はじめの計画が肝心なのです。
また、一度決めた金額をコロコロ変えると意味がありません。仮に毎月3万円を貯金すると決めたのなら機械的に3万円を先取りしなければならないのです。もしも、意志が弱くて途中で挫折してしまいそうな場合は、銀行などで積立型の定期預金を申し込むなど、強制的に貯金できる環境を整えてしまうほうが良いでしょう。
自己投資にお金を使う
お金に好かれる人は、「適度にお金を使うことが大事だ」ということも知っています。自己投資に使うお金は、まさに生きたお金の使い方でしょう。
自己投資にもいろいろありますが、ビジネススクールや英会話など、いわゆる自分のスキルアップに使うのも自己投資ですし、趣味に使うのも良いでしょう。また、自分に対するご褒美として、欲しいものを買うというのもおすすめです。
ただし、自己投資が行き過ぎてしまうと、単なる浪費になってしまうため、線引きが非常に難しい部分でもあります。
収入に見合った金額の中で自己投資を行うのはもちろん、頻度が多いものは単価を下げて、頻度が少なければ多少高くてもOKなど、計画的に使うことが重要です。もしも、毎月英会話教室に通っているとしたら、毎月の収支の中でバランスが取れているのかどうか、年1回のご褒美旅行に行くとしたら、年間の収支でバランスが取れているのかどうかなど、経済感覚を養ったうえで実行してください。
目先の値段で判断しない
お金の使い方がうまい人ほど、目先の値段で安い高いの判断をしません。仮に安売りされていたとしても、その商品の価値が値段にふさわしいかどうか、それは本当に自分にとって必要かどうかという観点で判断しています。
もしも自分にとって必要のないものであれば、いくら安くても買う意味はありません。また、必要なものを買う時も、費用対効果を考えて選択しますので、単純な値段だけで判断せずに、仮に多少高くてもしっかりと価値を伴ったものを買うべきです。
自分自身を振り返って考えれば分かりますが、衝動買いが多い方は「安物買いの銭失い」となっている場合が多くあります。計画性を持って買い物をする方は、堅実な金銭感覚の持ち主といえます。とはいえ、万事において計画的だとあまりにも堅苦しすぎるため、必ずそうである必要はありません。ほどほどの計画性を持つことが大切なのです。例えば、一定金額以上の買い物をする場合や趣味嗜好(しこう)のものを買う場合、「こういう時は衝動買いをしない」「こういうものの場合は衝動買いOK」など、自分でルールを決めます。お金の管理もゲーム感覚で楽しむことができれば、決してストレスにはならないでしょう。
試行を切り替えることでお金に好かれる人になれる
今回は、お金に好かれるにはどうすれば良いかなど、お金に好かれる人になる方法についてご紹介しました。
お金に好かれるということは、抽象的なようであって実はそうではありません。日々のお金の流れに敏感であること、収入と支出のバランスを把握し、その中で生きたお金の使い方ができるなど、いわば経営感覚が研ぎ澄まされていることが重要なのです。
他にも、お金に対するリスペクトや、お金のありがたさをしっかりと理解しているからこそ、計画的な貯め方や使い方ができるのです。必要以上にお金に執着したり、守銭奴になったりしてはいけません。お金に使われる人生ではなく、お金を使ってより良い人生を送れるように、思考を切り替えてみてはいかがでしょうか。
CFP®・1級ファイナンシャル・プランニング技能士/公認不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/ 住宅ローンアドバイザー/賃貸不動産経営管理士 他
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当
大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。不動産業を営む傍ら、ファイナンシャルプランナーとしても活動中。
住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、不動産投資、相続対策などに関しての相談業務を行っている。
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