不妊治療ローンやシングルマザー応援ローンなどの女性向けローンまとめ
不妊治療ローンやシングルマザー応援ローンなどの女性向けローンを上手に活用しよう
ローンを利用するなら、より有利な条件でお金が借りられれば何よりですね。使い道を限定しないフリーローンやカードローンもありますが、「金利の高さがネック……」と思う方も多いでしょう。
そのような場合は、住宅ローンや自動車ローンのように、お金の使い道が指定されていることでさまざまな条件を優遇してくれる「目的別ローン」を検討してみてはいかがでしょうか。「自分が借りたい理由が、ローンの借り入れ条件にあてはまらないのでは……」などの、早合点は禁物です。
最近ではさまざまな目的別ローンが用意されていますし、それらの中には女性向けのローンもたくさんあります。
今回は、シングルマザー向けのローンや不妊治療ローンなど、女性向けの目的別ローンについてご紹介します。
女性の人生に寄り添ってくれるローン6選
「女性専用のローンなんてあるの?」と、疑問に思う方も多いかもしれません。しかし、さまざまな金融機関で「女性の生き方やお悩みに合わせた目的別ローン」が多彩に展開されています。
ここではそれらの中でも、特に利用価値が高そうな女性向けローンを6つご紹介します。
1.ブライダルローン
結婚するにあたり、「貯金だけでは結婚費用に少し足りないけれど、かかるお金は自分たちでなんとかしたい!」と思う方も多いはず。そんなとき、新郎新婦を応援する「ブライダルローン」が味方になってくれるかもしれません。
ローンの使い道
「ブライダルローン」は、式にかかる費用や新居を確保するための資金、新婚旅行にかかる資金など、結婚に関係のある資金に利用できます。
融資上限額・金利の相場
ブライダルローンの融資上限額は、取り扱う金融機関によっても異なりますが、300万円~500万円が相場です。また、金利も金融機関ごとに異なり、相場は低くて3.00%程度、高くて10.00%程度です。
2.女性向け住宅ローン
女性が一戸建て住宅やマンションを購入するケースの増加に伴い、利用者を女性に限定した住宅ローンも用意されています。通常の住宅ローンと女性向け住宅ローンの主な違いは、なんといっても「女性が長期ローンを利用するにあたっての不安点」を軽減できる、さまざまな特典が用意されていることでしょう。
りそな銀行の「女性向け住宅ローン」を例にとると、利用者は以下のような特典を受けられます。
- がん、脳卒中、心筋梗塞と診断されるとローン残高を0にできる「3大疾病特約」付き
- 「ローン返済支援保険」が付帯し、疾病や傷害などで続けて30日間以上就業できなくなった場合、最長3年まで毎月のローン返済額相当の保険金が支給される
- 店頭表示より、さらに低金利となるオリジナル金利を採用
- 繰り上げ返済手数料が0円となる
その他、三井住友信託銀行の女性専用サービス「エグゼリーナ」(※1)の場合、以下のような特典を受けられます。
- 保険料の負担なしで、月額約3万円の医療保障がつく(当初の借入金額が1,000万円以上で、借入期間が10年以上の場合)
- 出産後1年間は、金利が年0.1%優遇される(借り入れ後に出産した場合のみ)
(※1)「エグゼリーナ」は、2018年10月31日をもって新規申し込みの受付が終了しました。
ローンの使い道
取り扱う金融機関によって多少異なりますが、共通しているのは「本人が住むための住宅の購入費用であること」です。金融機関によっては、本人の家族が住むための住宅でも利用可能な場合もあります。その他にも、本人が所有し、本人かその家族が住む住宅(一戸建て住宅・マンション)の増改築および改修資金、中古住宅・マンションの購入資金、住宅を建築する予定の土地購入費用にあてられる場合もあります。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は、3,000万円~1億円など、金融機関によってかなり開きがあります。
新規借り入れの場合の金利相場は、変動金利の選択なら年2.47%、固定金利で10年を選択した場合は年3.00~3.50%程度です。
3.不妊治療ローン
利用できる方が女性に限られているわけではありませんが、不妊治療に利用できるローンも女性向けローンの1つとしてご紹介します。
不妊治療に利用できるローンには、スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」や東京スター銀行の「スターワンバンクローン(不妊治療サポートタイプ)」などがあります。商品によって、目的別ローンであったり、利用できる方を「申込者本人または配偶者が不妊治療を受けている方」に限定したフリーローンであったりします。また、池田泉州銀行の「妊活・育活応援ローン」のように、不妊治療以外にも出産や育児に関わる資金に利用できるローンもあります。
ローンの使い道
目的別ローン商品の場合は、病院で体外受精を受ける際の費用や、不妊治療で知られる著名な病院へ通院する際にかかる交通費を含んだ費用など、不妊治療に関わるさまざまな資金のみに利用できます。
利用できる方を限定したフリーローンの場合は、上記のような不妊治療に関わる資金のみにとどまらず、自由に利用可能です。しかし、無担保の個人向けローンの借り換えに利用したり、事業資金目的で利用したりすることはできません。
出産・育児にも利用できるローンの場合は、産前産後の検診費用や出産にかかる費用、出産後の子どもの検診費用や予防接種費用、保育所や幼児教育費用にも利用可能です。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は、低いもので100万円、高いものでは800万円です。ローンの利用条件等がそれぞれかなり異なることから、上限額の相場は一概には言えない部分があります。
なお、金利は金融機関や審査結果によっても異なりますが、約2.50%~7.50%を見ておくと良いでしょう。
4.子育てママ専用ローン
資金の用途を問わずに借りられる、「子育てママのためのローン」もあります。
西日本シティ銀行の「NCB EZフリーローン(子育てママ応援!特別金利)」の他、不妊治療ローンでご紹介した池田泉州銀行の「妊活・育活応援ローン」も含まれるでしょう。
ローンの使い道
「NCB EZフリーローン」の場合は、基本的には自由です。ただし、事業性の資金や他の債務の借り換え目的で融資を受けることはできません(借り換えの場合は他の「おまとめローン」などの利用となります)。
池田泉州銀行の「妊活・育活応援ローン」の場合は、出産後の子どもの検診費用や予防接種費用、保育所や幼児教育費用に利用可能です。ただし、高校生以上の子どもに関わる費用は対象外となってしまう点に注意しましょう。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は、「NCB EZフリーローン」は100万円、「妊活・育活応援ローン」は300万円です。
金利は、「NCB EZフリーローン」の場合は母子手帳をお持ちで出産を予定している方と、小学校に入学する前の子どもがいる女性に限定して、固定金利で年9.50%としています。同種のフリーローンの通常金利は「年15.00%」ですから、金利だけでかなりお得になることが分かります。
一方「妊活・育活応援ローン」の金利は、変動金利で年3.975%です。固定金利か変動金利かでかなり差があるため、選択の際は金利プランにも注意することをおすすめします。
5.離婚関連専用ローン
大垣共立銀行では、離婚費用に使途を限定したユニークな「離婚関連専用ローン」を用意しています。ちなみにこのローンには女性限定ではないものと、金利が異なる女性限定ローンの2種があります。ここでは、女性限定離婚関連専用ローンについてご紹介します。
ローンの使い道
ローンの使い道は、本人もしくは親族の離婚に伴う、以下の費用となっています。
- 離婚に伴って発生する慰謝料
- 離婚で発生する財産分与に伴う資金
- 離婚に際して起こった裁判に関わる費用
融資上限額・金利
融資上限額は300万円で、金利は変動金利の適用となり、2018年9月現在で年4.925%となっています。
ちなみに、本人の離婚に際してローンを利用する場合に限り、離婚の時点で未就学の子どもを育児中の女性は、金利がさらに0.50%引き下げられるという特典付きです。
6.シングルマザー応援ローン
先にご紹介した大垣共立銀行では、シングルマザーだけを対象とした「シングルマザー応援ローン」もあります。使い道や上限額などをチェックしてみましょう。
ローンの使い道
こちらは目的別ローンではなく、使途を限定しないフリーローン扱いです。ただし、事業資金や、すでにある別の債務の借り換えには利用できません。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は200万円までで、返済期間は最短1年~最長7年までです。
金利は変動金利型となり年6.975%ですが、2人以上の未成年の子どもを育てているシングルマザーの場合、金利が0.50%引き下げられる特典が付いています。
女性のステップアップを応援してくれるローン3選
女性が持つ向上心はさまざま。「キャリアアップしたい!」「もっとキレイになりたい!」など、女性ならではの前向きな気持ちを後押ししてくれる女性向けローンもさまざまな種類がそろっています。
ここでは、女性が将来に向けてステップアップしたい気持ちを応援してくれるローンをご紹介します。
1.資格取得ローン
キャリアアップや自己啓発のために資格を取るにも、けっこうなお金がかかります。ここでは、資格取得費用にあてられる専用の目的別ローンについてご紹介します。
資格取得に利用できるローンには、りそな銀行の「りそな教育ローン(自己啓発プラン)」やスルガ銀行の「スクールローン」などがあります。
ローンの使い道
借り入れる本人の資格取得や試験の受験、各種学校へ通う場合の納付金など、資格取得に関わる資金に利用できます。商品によっては、家族が資格取得をする場合などでも利用可能です。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は、「りそな教育ローン(自己啓発プラン)」の場合は300万円、「スクールローン」の場合は800万円です。
金利は、「りそな教育ローン(自己啓発プラン)」では変動金利方式で年4.475%、「スクールローン」では固定金利方式で年2.50%~7.50%(審査等によって金利が決定)です。
2.エステローン
エステや美容整形費用にあてられる、専用の目的別ローンもあります。「エステサロンで取り扱うクレジットを利用すると高金利」というイメージもありますから、銀行などのローンを利用し、低金利で借り入れができればうれしいですよね。
エステローンには、大垣共立銀行の「キレイをかなえる女性専用ローン」や、千葉銀行の「ビューティーローン」などがあります。
ローンの使い道
「キレイをかなえる女性専用ローン」の使い道は、借り入れる本人による美容整形やアンチエイジング関連の治療費、エステへ通う費用、増毛やウィッグ・脱毛の費用、審美歯科治療やレーシック治療の費用、美容器具の購入費用、化粧品やサプリメントの購入費用です。「ビューティーローン」では、家族も対象となります。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は、「キレイをかなえる女性専用ローン」では200万円、「ビューティーローン」では500万円です。
金利は変動金利方式で、「キレイをかなえる女性専用ローン」は年5.975%、「ビューティーローン」は年5.00%~5.20%。6.00%程度を見ておけば良いでしょう。
3.着物ローン
高価な着物を無理なく購入できる、着物・帯などにかかる費用専用の目的別ローンもあります。呉服店の高金利クレジットをできれば利用したくないという方には、うってつけのローンといえますね。
ここでは、スルガ銀行の「やまとなでしこローン」を例に挙げてご紹介します。
ローンの使い道
着物や帯の購入費用から、着付けや写真撮影に関する費用など、着物に関わるさまざまな費用に利用できます。着物レンタルや、着付け教室に通う費用などにも使うことができます。
融資上限額・金利の相場
融資上限額は800万円で、金利は固定金利方式で年2.50%~7.50%。適用される金利は、審査等によって決まります。
女性向けカードローン(レディースローン)なら使い道自由!
これまで、さまざまな目的別ローンや対象者が限定されたローン商品をご紹介してきましたが、「やっぱりすぐにお金を調達したい!」「使い道が自由で、必要なときに借り入れできるローンが良い!」という方も多いはず。そこで、ここでは女性向けのカードローン(レディースローン)についてもご紹介します。
ローンの使い道
これまで紹介してきたローンとは異なり、女性の方なら所定の条件と審査さえクリアすれば基本的にどなたでも借りることができます。また、どのような目的にも使える点が便利です。
融資上限額・金利の相場
大手消費者金融「プロミス」が取り扱う女性向けカードローン「レディースキャッシング プロミス」の場合、融資上限額は500万円です。
金利は条件によって変わりますが、最小4.50%~最大17.80%まで。条件次第で、銀行のローンと同じくらい低金利に抑えることもできることが分かります。
普通のカードローンとの違いは何?
レディースローンとは名づけられていますが、利用する方は女性に限定していないローンもあります。
ただし女性向けカードローンの場合は、問い合わせや申し込みに対応するオペレーターが女性である場合が多い点が、女性にとってはメリットかもしれません。また、ローン用のカードもかわいらしいデザインのものが多いという特徴があります。
「すぐお金を借りたい」「使い道自由がいい」場合は女性向けカードローンがおすすめ
今回は、女性専用のさまざまな目的別ローンや、使い道自由な女性向けカードローンについてご紹介しました。女性はあまりお金を借りる機会がないと考えられていたのは、もう昔のこと。自分の家を建てたり、資格を取ってキャリアアップしたりするなど、自立したアクティブな女性が多くなった現在、女性だからこそ借りやすいローンも多く用意されているのかもしれません。
使い道が分かっていて、融資を急いでいないなら銀行などの目的別ローンを利用すれば金利などをお得にできます。その一方で「すぐにお金を借りたい」「使い道を限定せず、必要なときにその都度借りたい」場合は、女性向けカードローンがおすすめです。
![田中 裕晃](/wp/wp-content/themes/bustup/images/photo3.png)
ファイナンシャルプランナー
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当
大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。 その後、創業者杉本雅幸の後継として株式会社大峰の代表取締役に就任、現在に至る。住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、相続対策などに関しての相談業務を行っている。
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