免許費用がないなら教習所ローンをチェック!金利はどう?審査は厳しい?
免許費用がないときは教習所ローンをチェックしよう
免許証の取れる年齢は何歳かご存じですか?16歳になったらバイクの免許が取れて、18歳になったら自動車の免許が取れます(ただし、自動車の大型免許は21歳にならないと免許が取得できません)。
運転免許証は学歴などに関係なく、試験に合格すれば誰でも取れる公的資格です。また、運転免許証には顔写真や住所などが記載されているため、身分証明書としても利用されています。しかし、運転免許証を取得するためにはさまざまな費用がかかります。
今回は、これから運転免許を取りたいと考えている方へ向けて、運転免許取得にかかる費用と、その費用を賄うための教習所ローンなどの方法についてご紹介します。
運転免許の必要性
生活面
交通の便が悪い郊外の地域において、自動車は人々の足です。だからこそ自動車が運転できるという資格を持っていることは、大きな利点ではないでしょうか。また、結婚してお子さんが産まれたときに、ファミリーでのお出かけだけではなく学校への送り迎えの選択肢も広がります。
仕事面
運転免許は人手が足りない配達業界、トラックなどの運送業界で間違いなく必要とされている資格です。配送業や運送業、その他運転免許の資格を持っていると有利な職種への就職を希望している方にとっては、ぜひ取得しておきたい資格でしょう。
写真付きの身分証明書として活用
運転免許証には自分の顔写真や住所が記載されており、身分証明書として使うことができます。ただし、最近は写真付きのマイナンバーカードもあります。運転免許を身分証明書としてだけ使用したい場合、高い費用をかけて運転免許を取る必要性はなくなりつつあるかもしれません。
ちなみに、巷では車の自動運転という言葉が新聞やインターネットの紙面を賑わしています。もしかすると、いつかは人の手がまったく必要のない自動運転ができるかもしれません。しかし、自動運転にはまださまざまな課題が残されているため、そうなるのはもう少し遠い未来となるでしょう。
運転免許取得にかかる費用の相場
運転免許の取得費用について
自動車教習所は全国にあるので、料金は各教習所に確認いただきたいと思いますが、例えば関東のとある自動車教習所の通学料金は下記の通り(すべて税抜き)です。
普通免許
オートマチック限定 | 学生:262,700円 |
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一般:267,700円 | |
マニュアル | 学生:275,300円 |
一般:280,300円 |
【内訳】
入学金 | 学生:39,500円 |
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一般:44,500円 | |
適性検査 | 5,000円 |
学科教習:26時間 | 65,000円 |
教材費 | 5,000円 |
技能教習料金 | オートマチック限定31時間:130,200円 |
マニュアル34時間:142,800円 | |
技能検定料金 | 12,000円 |
卒業証明書発行 | 6,000円 |
これ以外にも、免許取得のスケジュールが早くなるオプションがあり、最大で5万円かけると最短で卒業できるようになっています。運転が苦手で、所定の実技教習では卒業できずに追加の教習を受ける場合は、その分追加料金が発生することになります。学生は割引が適用になるため、社会人になる前に免許を取得するとお得です。
その他の免許の取得費用
大型一種 | 237,500円(中型一種免許ありの場合)~362,500円(準中型限定マニュアル免許ありの場合) |
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大型二種 | 221,500円(大型一種と普通二種免許ありの場合)~513,000円(準中型限定マニュアル免許ありの場合) |
普通二種 | 250,000円(準中型限定、準中型、中型限定、中型、大型免許ありの場合)~265,000円 (普通一種免許ありの場合) |
準中型 | 160,500円(普通一種マニュアル免許ありの場合)~407,500円(免許なし、または原付免許ありの場合) |
中型一種 | 159,500円(準中型免許ありの場合)~212,500円(普通一種マニュアル免許ありの場合) |
けん引 | 154,500円 |
大型特殊 | 118,500円 |
小型二輪限定 | 免許なしの場合:オートマチック限定:125,262円、マニュアル134,262円 |
普通免許ありの場合:オートマチック限定:63,762円、マニュアル:69,762円 | |
普通二輪 | 免許なしの場合:オートマチック限定:143,262円、マニュアル:155,262円 |
普通免許ありの場合:オートマチック限定:78,762円、マニュアル:90,762円 | |
大型二輪 | 免許なしの場合:普通二輪マニュアル免許ありの場合:85,162円 |
普通二輪オートマチック限定免許ありの場合:101,962円 |
追加料金
教習料金にはほとんどの費用が含まれていますが、仮免許の申請交付料は別途発生する場合があります。事前に教習所に確認しましょう。
他には、所定の時間通りに技術が習得できない場合、1時間追加の教習を受けるごとに費用がかかります。技能検定に落ちた場合や、仮免許学科試験を再度受験する場合も追加で費用が必要です。
免許取得方法は合宿と通学どっちがお得?
免許を取得する際には、上記でご紹介した通学免許の他にも、合宿免許での取得方法があります。
1つ目は合宿による免許取得です。合宿免許は長期休暇などの期間中に、合宿制度のある自動車教習所で短期間に免許を取得する方法です。通学での免許取得の場合、車両台数の関係で予約が取りづらく、予定していた日程での免許取得が難しい場合があります。
その点、合宿であればあらかじめカリキュラムが決まっているため、短期間での免許取得が可能です。
大型免許などの場合は、教習を実施している自動車教習所が限られているため、「仕事の関係で数週間から1カ月以内に免許を取得したい」という場合には、合宿免許による免許取得がおすすめです。合宿免許の費用相場は200,000円~250,000円と、かなり安い金額になっています。まとまった休みがあるなら、合宿免許で免許取得した方がお得でしょう。
もう1つの選択肢は、通学による免許取得です。自宅近くや学校・職場近くの自動車教習所を探して、空いた時間や休日に教習所に通って自分のペースで免許を取得することができます。
まとまった休みが取れなかったり、家を空けておくことができなかったりするような場合は、合宿ではなく通学による免許取得が適切でしょう。免許取得費用のみを見ると割高に感じるかもしれませんが、仕事やアルバイトを休まなくて済むので、人によっては合宿免許よりもお得になるかもしれません。合宿も通学も、どちらにもメリットがありますので、ご自分に合う免許取得方法を考えてみましょう。
自動車免許取得費用を準備する方法
運転免許の取得費用って意外と高い!と感じる方も多いのではないでしょうか。高校1年生が取得する普通二輪免許にしても、高校3年生や大学生が取得する自動車の普通免許にしても、かなりまとまったお金が必要です。では、免許の取得費用はどのように準備すればいいのでしょうか。
親を頼る
いざという時に頼りになるのは親でしょう。運転免許取得の費用を出してもらえないか、親に相談するのも1つの手段です。親に免許の取得費用を出してもらえればラッキーですが、親に運転免許取得の費用をすんなり出してもらえない場合は、返済することを前提として親にお金を借りることも検討しましょう。
親から借りる場合、何のために、いくらのお金を借りて、どんなスケジュールでいくらずつ返すのかなど、細かく決めた借用証の作成をおすすめします。そうしないと、他の兄弟姉妹から「親に免許の費用を出してもらった」と勘違いされて、「ずるい!」という話になるかもしれません。
無事に免許を取得したら、借りたお金をきちんと返しましょう。家族からお金を借りると、あるとき払いの催促なしといって、実質的にお金が贈与と同じ状態になってしまうことがあります。しかし、一度お金を返すと約束したわけですから、たとえ親子であっても返済しなければなりません。また、貸したお金は親が亡くなったときに、貸付金という財産になってしまうので、将来的に他の兄弟姉妹から「貸したお金を返せ!」といわれる可能性も考えられます。
勤務先に借りる
働いている人は、従業員貸付制度を利用して勤務先からお金を借りる、という方法がいいでしょう。消費者金融などからお金を借り入れるよりも金利も低いため、従業員貸付制度のある会社に勤めている方は、検討してみてください。
銀行や消費者金融などで借りる
まとまったお金が必要なときに味方になってくれるのは、実は金融機関です。そのための商品がローンになります。ローンはまとまったお金を借りた後に、毎月コツコツ返済する仕組みです。
運転免許取得の場合は、教習所ローンというものがありますので、次にご紹介します。
運転免許取得費用に便利な教習所ローンとは
教習所ローンとは、教習所の教習料金の支払いに利用できるローンのことで、目的別ローンの一種です。
教習所での免許取得費用の支払い用に、教習所の窓口で手続きをする、もしくは自分で銀行などに相談し、教習所ローンやマイカーローンという名称で借りることができます。また、運転免許ローンや運転免許クレジットなど、さまざまな呼び方があります。
他にも、銀行系の消費者金融でローンを利用したり、クレジットカード会社を通じて、支払いを分割払いやローン方式で借りたりすることもできます。学生の方は、大学生協でも教習所ローンを利用することができるでしょう。
教習所ローンの金利は高い?安い?
教習所ローンは、どこから借りるかによって金利が大きく異なり、マイカーローンという名称で銀行から借りれば、1.5%程度の金利でローンを利用できます。ノンバンクと呼ばれる消費者金融や、信販会社の場合は3%~18%と金利に幅がありますが、比較的ゆるい審査でお金を借りられるでしょう。大学生協では、9%の金利で教習所ローンが利用できるケースもあります。
教習所ローンの審査は厳しい?
教習所ローンの審査では、収入があり借りたお金を返済できるかどうかをチェックされます。
教習所ローンの審査が厳しいかどうかも、どこから借りるかによって異なり、金利の低い銀行などは審査が厳しい傾向です。金利が高めの消費者金融や信販会社の教習所ローンは、銀行の教習所ローンと比較すると審査はゆるいものが多いようです。
銀行だけでなく消費者金融などの教習所ローン審査にも落ちてしまった場合は、カードローンの利用を検討するといいでしょう。銀行に比べて審査も早く、最短でその日に審査結果が出ます。その代わり、後日きちんと返済できるように、無理のない返済となるよう計画的に返済しましょう。
教習所ローンの支払い方法について
ローンの返済方法は、元利均等返済、ボーナス時増額返済、スキップ払いなどから選べます。
元利均等返済とは
元利均等返済(がんりきんとうへんさい)は、一般的なローンの返済方法で、特に指定しなければ元利均等返済でのローン返済となります。特徴は、毎月の返済額が固定されていること。返済期間が決まっているので、一定期間の支払いを終えれば、ローンの全額を返し終わります。
ボーナス時増額返済とは
毎月の返済に加えて、ボーナス時期に多めに返済する方式のこと。ボーナスなどの臨時収入のある人に向いている返済方法です。ボーナスが出たり出なかったりするような方にはおすすめできません。
特徴は、ボーナス時に多めにローンの返済を行い、返済期間を短くできること。もしくは、毎月の返済を減らしボーナス時に多めに支払うことで、年間の返済額を一定に保つことができます。
スキップ払いとは
スキップ払いは、通常の支払い開始を最長6カ月先にする、などの設定ができます。例えば、大学を卒業前に免許を取得するが、お金がない場合、3月に免許を取得して初任給の出る5月から返済を始めたり、ボーナスが出る6月や7月からの返済にしたりなど、手数料がかからずに支払いを延長することができる仕組みです。
近い将来まとまったお金が入ってくる場合や、これから勤労収入が入ってくるような方に向いている方法でしょう。
教習所ローンの利用が難しければ銀行カードローンも視野に
今回は、自動車免許取得に関しての費用を、どう工面するかについてご紹介しました。
運転免許は自動車免許やバイク免許、一種や二種などその種類はさまざまです。そして、免許費用は数万円から数十万円するものまで、免許の種類によって大きく異なることも分かりました。技能習得が難しい免許ほど高額になりますが、将来の仕事につながるという意味では、有効な投資になりそうです。
取得したい免許の種類が決まったら、お金の工面に取り組みます。自分で払えればそれが一番ですが、親に相談してみるのも1つの手段です。親から借りられない場合は、教習所ローンの利用を検討してください。教習所に提携しているローンは金利も安く設定されていますが、その分審査が厳しい傾向にあります。
そこで万が一、教習所の審査に落ちた場合に備え、カードローンなどの費用準備方法も考えておくことをおすすめします。教習所ローンやカードローンの利用時には、計画的に返済ができるよう、無理のない範囲での利用を心がけましょう。
ファイナンシャルプランナー
寿FPコンサルティング株式会社 代表取締役
慶應大学卒業後、金融関係の経験を積んでファイナンシャルプランナーとして独立。2007年の開業以来、1,000世帯を超える家計相談に従事。知っておいて損は無いこと、知らないと損すること、世の中にある色々なお金の情報発信を心がけている。
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