デビットカードの使い方やメリットって?クレジットカードとの違いは?

デビットカードの使い方やメリットって?クレジットカードとの違いは?

デビットカードの使い方やメリット

デビットカードの使い方とメリット…クレジットカードと比較した場合の違い

最近では、インターネット銀行だけではなく、メガバンクや地方銀行でもデビットカードの発行が増えてきたこともあり、誰でも簡単にお金の管理ができるデビットカードの認知度が上がってきています。デビットカードは発行時に審査はないため、誰でも簡単に利用できるのが大きな特徴です。

今回は、そんな便利なデビットカードの使い方、メリットとデメリットについて、またクレジットカードとの違いなどについてご紹介します。「デビットカードって何?」という方も、「デビットカードについて詳しく知りたい!」という方も、ぜひ参考にしてください。

デビットカードってどんなカード?

デビットカードとは、VISAやMasterCard、JCBなどの国際ブランド加盟店で買い物ができ、購入した商品の代金が、登録した銀行口座からすぐに引き落とされる即時決済型のカードのことです。デビットカードを持っていると世界中の国際ブランド加盟店で、キャッシュレスで買い物に利用できるため非常に便利です。

デビットカードには、年会費がかかるものと、年会費無料のものがあります。年会費がかかるデビットカードの中にも、前年度利用額や年齢などの条件を満たしている場合は無料になるものもあります。カードの利用申込時に確認しておきましょう。

デビットカードの使い方

まずは、自分の持っているデビットカードが、そのお店で使えるかどうかを確認しましょう。一番簡単な確認方法は、お店の入り口やレジなどに掲示されている「VISA」や「JCB」などのロゴマークと、自分のデビットカードに印字されているロゴマークが同じかどうかを確認することです。店内のロゴマークが同じかどうか判別できなければ、店員さんに尋ねましょう。

自分が持っているデビットカードが使えるお店だと確認できたら、レジで店員さんにカードを渡し、そのときに「カード払いでお願いします」と店員さんに伝えます。また、支払い回数を聞かれたときは、「一括払いでお願いします」と答えてください。もし間違って支払い方法を分割払いにしたとしても、支払い回数は「一括払い」しかありませんのでご安心ください。

店員さんは、カードリーダーで決済処理を行いますが、その際にあなたの「サイン」か「暗証番号の入力」を求めてきます。「サイン」や「暗証番号の入力」をするという行為は、支払金額を認めたということになるため、必ず支払金額の確認をしましょう。もし暗証番号を思い出せない場合は、「サイン」での確認に切り替えてください。

なお、コンビニやスーパーなどの少額決済の場合は、「サイン」も「暗証番号の入力」もなく会計を済ませられますので大変便利です。

最後に、店員さんから渡されるお客様控えとデビットカードを受け取れば、支払いは完了です。実際にデビットカードを使ってみると、その使い方が非常に簡単であることが分かるでしょう。

デビットカードのメリット

デビットカードのメリット

デビットカードは、クレジットカードと同じような使い方ができますが、すぐに支払いが完了するというのが大きな特徴です。では、デビットカードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは6つのメリットをご紹介します。

キャッシュレスで買い物ができる

キャッシュレスで買い物ができる

いわゆるキャッシュレスで買い物ができる点が、デビットカードの最大のメリット。買い物の際に現金での支払い回数が減れば、銀行やコンビニのATMに行く回数も減るはずです。今まで銀行の営業時間外で現金を引き出すたびに、コンビニの提携ATMでムダな手数料を払っていた方にとっては、メリットは大きいでしょう。

ポイント還元や補償制度でお得に安心して買い物ができる

お得に安心して買い物ができる

買い物の際に現金で支払いをしても何の特典もありませんが、デビットカードを利用すればポイントが付いたりキャッシュバックされたりなどの特典があります。

また、デビットカードには、購入した商品が破損した場合に保証してくれる「ショッピング保険」が付いています。さらに、カードの紛失・盗難による不正利用が補償される「不正利用補償」も付いているのです。したがって、現金よりも安心して利用することができます。

使いすぎを防止できる

使いすぎを防止できる

デビットカードは、登録している銀行口座の残高以上の利用は不可です。利用限度額が銀行口座の残高となるため、使い過ぎる心配はありません。また、デビットカードを利用するとすぐに銀行口座から引き落とされるため、残高の管理が簡単です。

さらに、クレジットカードと違い、銀行口座に残高がなければ商品を購入することすらできませんし、支払いが滞ることもないため、使い過ぎ防止にはかなり役立つでしょう。

申し込みが簡単

申し込みが簡単

デビットカードは審査もなく、中学生を除く15歳以上の方ならどなたでも申し込めますので、高校生でも持つことが可能です。クレジットカードの場合は、申し込みができるのは原則的に18歳以上であり、高校生は持つことはできません。

アルバイトをしている高校生ならアルバイト代の振込口座でデビットカードを作っておけば、手元に現金がなくても好きなタイミングでお店での買い物やスマートフォンを使ったインターネットショッピングもできるため、とても便利ですね。

家計簿アプリでお金の管理ができる

家計簿アプリ

最近では、無料で提供されているスマートフォン専用の家計簿アプリがたくさんあります。利用している銀行から提供されている無料の家計簿アプリもありますが、複数の銀行のデビットカードを使っている場合は別々に管理しないといけません。

そこでおすすめなのが、複数のデビットカードやクレジットカード、さらに複数の引き落とし銀行口座の管理も同時に行える無料のスマートフォンアプリです。これらの無料の家計簿アプリを同時に使えば、お金の管理がとてもスムーズに行えるため、お金の管理が面倒だと感じている方はぜひ利用を検討してみてください。

海外でも役に立つ

海外でも役に立つ

海外旅行のときにデビットカードを持っていけば、現地の外貨調達にとても便利に使えます。旅行先の海外のATMに対応しているカードの場合、レストランやおみやげ代の支払いもクレジットカードと同じように安心して利用可能です。

その他、VISAデビットカードの中には、保有している外貨預金からそのまま外貨決済ができる独自のサービスを提供しているものもあります。海外旅行に行ったときなどに、クレジットカードで支払うよりも預けてある外貨預金で支払う方が、余計な手数料や帰国後の為替変動リスクを考えても有利なケースがあるため、シーンに合わせて便利に利用できます。

デビットカードのデメリット

デビットカードにはさまざまなメリットがあることが分かりましたが、デメリットはあるのでしょうか。

使用できないシーンが多い

比較的少ないといわれるデビットカードのデメリットですが、サービスエリアなどの一部の店舗では利用不可なところがあります。また、追加カードとしてETCカードは発行できない点にも注意してください。これらの業態は即時引き落としの支払い方法に対応できていないことがその理由です。

支払いを先延ばしにすることができない

当たり前のことですが、デビットカードは銀行口座にお金がないと利用できないため、急な出費が重なってしまい家計がピンチのときは頼りになりません。クレジットカードなら、利用代金の支払いは翌月か翌々月になるため、現時点で口座にお金がなくても、支払日が給料日後であれば利用可能です。

デビットカードとクレジットカードの違いとは?

デビットカードとクレジットカードはレジで提示して買い物をすることができる点や、使った金額が銀行口座から引き落とされる点は同じですが、どのような違いがあるのでしょうか?ここでは、デビットカードとクレジットカードの違いを5つご紹介します。

支払い方法

デビットカードとクレジットカードの最大の違いは、支払い方法にあります。デビットカードが即時一括払いであるのに対して、クレジットカードの場合は分割払いやリボ払いという支払い回数を分割するような後払いが可能です。

審査の有無

クレジットカードを利用するということは後払いで買い物をする、つまり利用者にとっては借金をすることですので、クレジットカードの申し込みの際は審査が必要になります。しかし、デビットカードは即時一括払いで、利用者の借金にはならないため審査は不要です。過去にクレジットカードの審査に落ちたことがある方も、自己破産や債務整理の経歴がある方でも利用できます。

利用上限額

デビットカードとクレジットカードでは、カードの利用上限額も違います。クレジットカードの場合は、利用者の年収や職業などの属性や信用情報によってクレジットカード会社により独自に判断されます。一方、デビットカードの場合は、利用している銀行口座の残高が利用限度額になります。

ただし、銀行によってはデビットカードでも、1日あるいは1回当たりの利用限度額などが設定されている場合もあります。不正利用のリスクを考慮して、デビットカードの利用限度額を一定の範囲で制限をかけておくことがおすすめです。

引き落としのタイミング

デビットカードとクレジットカードの支払いサイクルは大きく異なります。

クレジットカードの場合は、「締め切り日」と「支払日」がそれぞれあり、クレジットカード会社ごとに設定されているタイミングで締め切られて、支払いが確定します。

例えば、あるクレジットカード会社は、毎月の締め切り日が15日、その翌月の10日支払いというように設定しています。この場合は、4月16日から5月15日までの支払い分を6月10日に支払うため、実際に買い物などでクレジットカードを利用した日から約1カ月のタイムラグが発生することになります。

一方、デビットカードの場合は買い物をし、支払いを済ませた直後に銀行口座から利用額が引き落とされるというシステムです。そのため、クレジットカードのような後払いではなく即時払いということになります。

ポイントの還元率

デビットカードは、利用金額に応じてポイントが付いたりキャッシュバックが行われたりする場合もありますが、デビットカードを提供している銀行側にとっては手数料などの収入が少なく、クレジットカードのサービス内容と比較すると還元率は低くなっています。還元率が低いことはデメリットですが、この点はやむを得ないでしょう。

デビットカードに向いている人ってどんな人?

これまで、デビットカードとクレジットカードとの違いを申し上げましたが、クレジットカードではなく、デビットカードを利用した方が良い方もいます。具体的に見ていきましょう。

クレジットカードの審査に通らない人

デビットカードは即時払いという仕組みのため、審査がありません。また、15歳以上(中学生は除く)であれば、カードを作れる点は魅力です。

最近では、直接店舗に出向いての買い物よりもインターネットショッピングを多用する方が増えてきています。クレジットカードを利用して支払いを済ますことが前提となっているサービスも多く、従来はクレジットカードを持っていないと、代引きの手数料や振込手数料などのムダな手数料を払わなければいけませんでした。このような場合も、デビットカードなら手数料を気にせずに利用できます。

ついついクレジットカードを使い過ぎてしまう人

クレジットカードは後払いなので、使ったお金の管理がどうしても難しくなります。浪費グセがある方は、一度クレジットカードの利用をやめて、クレジットカードの代わりにデビットカードを利用されてはいかがでしょうか。デビットカードは現金で支払いをするのと同じ感覚で利用できます。

デビットカードは家計管理に便利

今回は、デビットカードの使い方やメリット、さらにクレジットカードとの違いについてご紹介しました。

デビットカードは、キャッシュレスで買い物ができることや審査不要など、誰でも気軽に利用できるカードです。クレジットカードとは違い即時一括払いのため、お金の管理が不得意な方や、浪費グセのある方などは、クレジットカードよりもデビットカードを利用することをおすすめします。まずはデビットカードを使ってきちんとお金の管理ができるかどうか試してみましょう。

船津 正明
船津 正明

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員

大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。

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