身に覚えのない請求書が!クレジットカードに関するトラブル事例と対応方法
身に覚えのない請求書が届いたら?クレジットカードにまつわるトラブル事例と対処法
皆さんは、毎月届くクレジットカードの明細書をくまなく確認されているでしょうか。毎月の明細を見ずに口座から引き落としを行っている場合には、気づかない間に身に覚えのない請求まで支払っていることがあるかもしれません。
そのため、毎月の請求書は必ず確認しましょう。そして、万が一身に覚えのない請求があった場合にはそれが一体何なのか特定することももちろんのこと、クレジットカードの利用停止などの手段をとる必要があります。
こうしたトラブルは誰にでも起こりうる話です。そこで、今回は、クレジットカードに関するトラブル事例と対応方法についてご紹介します。
クレジットカードに関するトラブル事例と対応方法
クレジットカードに関するトラブルで特に多いのが紛失や盗難、身に覚えのない請求書が届く場合です。そうしたトラブルは具体的にどのように起こるのか、以下で確認していきましょう。
【事例1】クレジットカードを紛失してしまった
最初にご紹介するのは、クレジットカードを紛失した場合です。これは単純にカードを誤って捨ててしまった場合や、本当にどこに保管したかわからないといった場合が該当します。場合によっては、買い物などで財布を利用した場合に落として紛失するといったことが考えられます。
紛失する原因としては、うっかりミスが多いといえます。ふとカードを利用しようと思ったときに、カードがないことに気づき焦るといった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうした場合には、慌てずにまずは身の回りを探してみましょう。ポケットやかばんの中にあるといったことも想定できますし、本や雑誌に挟まっているといった場合もあるかもしれません。こうした身の回りにないかどうかを確認し、もし見つからない場合はクレジットカード会社に連絡しましょう。前もって何かあった場合に備えて、クレジットカード会社の連絡先を一覧表にしておくと便利です。
そして、クレジットカード会社に連絡することで利用停止します。こうすることで、その後不正に利用されることもありません。同じカード会社を利用したい場合には再発行することで再度利用できるようになりますが、クレジットカードの番号自体は変わることになります。
そのため、毎月継続的な支払いがある場合などには、それぞれ連絡する必要が出てきます。なお、クレジットカードの再発行まではそのカードを利用することができませんのでご注意ください。
【事例2】クレジットカードが盗難された
紛失だけで終われば、会社に連絡して利用停止で済むので、とりあえずひと安心できます。しかし、「財布を盗まれた」「財布は手元にあっても、財布の中にクレジットカードが入っていない」のように盗難の被害にあう可能性もあります。
そのため、「かばんのチャックを閉め忘れる」「財布を置いたまま席を離れる」ということがないようにしましょう。
盗難にあわないように、身の回りの貴重品管理をしっかり行う、カギのかかるかばんに入れるなど対策を日頃から立てておくべきです。
もし盗難に気づいた場合にはどうすれば良いでしょうか。盗難と考えられる場合には、いち早くクレジットカード会社に連絡しましょう。そして紛失と同様、クレジットカードの利用停止を行います。不正利用が行われた場合には、クレジットカードでは一般的には保険適用が行われ、被害額は救済されることになりますのでご安心ください。
ただし、補償を受けるには警察への届出も必要となります。届出を行うと警察から届出番号を受け取ります。この届出番号をクレジットカード会社に伝えることで補償を受けられるようになります。
【事例3】子どもがクレジットカードで多額の買い物をしてしまった
最近じわじわトラブルになっているのが、子どもがクレジットカードを利用するケース。子どもが買い物をしていたことに気づかず、請求書が来てからびっくりするという経験ありませんか?
また、ショッピングだけではなく、オンラインゲームの利用により高額な請求書が届くといった場合も考えられます。最近のオンラインゲームや通販のサイトでは、一度クレジットカードの情報を登録すれば、その後は簡単な認証により追加注文ができるケースが多くなっています。子どもに1回だけといわれクレジットカードの番号を教えたことが仇となり、その後立て続けに請求が来る。親としては困惑を隠せないことでしょう。
こうしたトラブルに巻き込まれないようにするためには、日頃からクレジットカードの仕組みや、オンラインゲームなどのショッピングの仕方について子どもに教えておくべきでしょう。また、むやみやたらに子どもにクレジットカードの情報は伝えるべきではありません。本当に必要なときは、親が購入するなどして、知らない場所で子どもが利用できないように事前に対処すべきです。
【事例4】買った覚えのない商品が自宅に届いた
カタログ通販業者から身に覚えのない商品が届くトラブルも散見されます。このときは、まずは注文履歴の有無を確認していきましょう。注文履歴がない場合には、なりすましの可能性があります。
なりすましとは、誰かがその人を装って物を買ったり金品をだまし取ったりすることです。この場合には、そもそも売買契約が存在しないため、代金を支払う必要はありません。通販業者にその旨を伝え、通販業者の指示に従って返品しましょう。なお、ご自身ではなく家族が商品を買ったという場合も想定できるため、家族にも確認をした方が良いでしょう。
【事例5】クレジットカード会社を装った悪意のあるメールや電話が来た
「クレジットカード会社からのメールだと思ってクリックしたら、ウイルスに感染してしまった」こうして詐欺ではないものの、パソコンの故障につながったり、情報を盗み取られたりするといった出来事が最近多くなっています。
また、クレジットカード会社や百貨店を装い電話をする詐欺も散見されます。電話は特に高齢者をターゲットにして、クレジットカードが不正利用されたなどと不安をあおります。その上で、今すぐ銀行口座から引き落としをさせないようにするために、キャッシュカードを変えましょうといった提案をしてきます。そして、銀行関係者や警察を名乗る者から暗証番号を聞き出され、キャッシュカードも奪われてしまうといったことが実際に起きています。
悪意のあるメール、身に覚えのないような請求といったメールは無視することが一番です。このようなメールに添付されたファイルなどを開いて、ウイルスに感染するといったことが起きかねません。まずは落ち着いて、それが本当なのかどうか、わからない場合にはカード会社に問い合わせをしてみることが一番です。
電話による詐欺が多発していることは、親族に伝えるべきです。特に親世代などには念押しして伝えておくことで、未然に防止できる場合があります。
【事例6】初期設定の支払い方法がリボルビング払いだった
クレジットカードを作るときに、よくわからないまま作った記憶ありませんか?キャンペーンなどに気が取られて、初期の支払い設定がリボルビング払いになっている場合、トラブルのタネになりかねません。
特に、インターネット経由でクレジットカードを作成した場合、細かい部分まで確認せずに作ってしまうことがあるかもしれません。そして、毎月1回払いで支払っているものと思いきや、気づいたらリボルビング払いとなっており、いつまでたっても返済が終わらない。気づけば利息がどんどん増えるような状況になり、困窮するといったことが実際に起きています。
こうしたトラブルをなくすためにも、月々の支払い設定がどうなっているかをしっかり確認しましょう。簡単にできる対策として、リボルビング払いに設定しないことをおすすめします。もし設定していた場合には、クレジットカード会社に連絡し、支払い方法を変更しましょう。
【事例7】クレジットカードが突然使用できなくなった
「クレジットカードを利用して買い物をしようと思ったときに、なぜか利用できない」こんな経験されたことある方も多いのではないでしょうか?必ずしも自分の知らないうちに不正利用されたとは限りません。まずは落ち着いてなぜ利用できないのか考えてみましょう。
もっとも多いケースは、限度額いっぱいまで利用している場合。この場合にはどう考えてもそれ以上の買い物はできません。ただし、クレジットカード会社に連絡し、利用枠を拡大することが可能な場合があります。こうすれば、限度額引き上げにより、買い物を継続できます。
2つ目の理由として、有効期限が切れている場合が考えられます。この場合には、新しいカードが届いていないか確認しましょう。3つ目の理由として、カードの磁気不良などが考えられます。新しいカードに替えるといった手間がかかりますので、普段から大切に利用することを心がけましょう。
4つ目の理由として、支払い遅延といった事象が生じ、カードが利用停止となっている場合が考えられます。この場合には、カード会社に対する信用が失われ、新規のカード作成などに支障ができます。そのため、日頃から計画的な利用と支払期日をしっかり守るべきです。
5つ目の理由として、不正利用された場合や不正利用の疑いがある場合が考えられます。海外で大きな買い物をした場合には、不正利用と検知されカードがいったん利用停止となることがあります。実際に海外で大きな買い物をする場合には、事前にクレジットカード会社に連絡を入れておくとスムーズに取引ができます。
【事例8】身に覚えのない請求書が届いた
「こんなの買った記憶がない。請求書が届いてびっくり」ということもトラブル事例に挙げられます。こうした身に覚えのない請求書が届くというケースは少なくありません。ただし、その多くはただ忘れているだけであったりします。どのように確認、対応していけば良いでしょうか。
特に多い!身に覚えのない請求書が届いた場合の原因と対応方法
身に覚えのない請求書が届いた場合、まずは明細を確認しましょう。明細に何が載っているかをよく見ることで原因がわかったりします。
身に覚えのない請求書が届いた場合に考えられる原因
まずは、ご自身で使ったものではないかを確認しましょう。利用していないと思われた店舗名が、お店の名前ではなくそのお店の企業名の場合には気づかないことも。また、クレジットカードの締め日によっては、利用してから2カ月後に請求が届くこともあるので、買い物をしたこと自体をすっかり忘れているといったこともありえます。
身に覚えのない請求書が届いた場合の対応方法
こうした身に覚えのない請求書が届いた場合には、まずは利用しているかどうか思い出しましょう。領収書やレシートを保管しておくことで、何の支払いか確認することができます。
請求内容・家族が使用していないかどうかを確認
請求内容の確認を行う際のポイントとして、日付、購入したものの名称、利用店舗名や支払先を最初に確認しましょう。おそらく、買ったものをこの段階で思い出すことでしょう。
もう一点確認しておきたいポイントは、家族が利用していないかという点です。オンラインゲームなどの決済の場合、子どもの利用も当然考えられるため、家族に明細について聞いてみましょう。
不正利用された可能性が高いと感じた場合の対応方法
「利用した記憶がなく、確認した結果、不正利用された恐れが高い」こう感じた場合には、クレジットカード会社に一刻も早く連絡すべきです。こうすることで、クレジットカード会社側でも不正利用がなかったかどうか確認してくれます。
もし不正利用となれば、保険がおりるため心配はいりません。場合によっては、結局ご自身が買い物したものだったということがあるかもしれませんが、それはそれでひと安心です。不正利用されているのに気づかないことが一番悲しいことですので、毎月の明細はしっかり見るようにしましょう。
クレジットカードの利用状況の把握を忘れずに
今回は、クレジットカードに関するトラブル事例と対応方法についてご紹介しました。不正利用されたと思っても、実は本人が利用していたことを忘れていることが多いので、日頃から利用状況の把握を心がけましょう。
また、実際にトラブルがあった場合には、今回紹介した対処法を実践してください。いずれも落ち着いて対応すれば解決できるものがほとんどです。不正利用の場合には、クレジットカードに速やかに申し出ることも忘れずに。
ポイントや請求金額にどうしても目が行きがちですが、毎月の明細書は必ず確認し、実際に利用したものかどうか確認しましょう。こうした地道なチェックを毎月行うことで、トラブルを防ぐことができるでしょう。
CFP(R)認定者
スキラージャパン株式会社取締役、伊藤亮太FP事務所代表
慶応義塾大学大学院商学研究科 経営学・会計学専攻修了。学生時代にCFP®資格、DCアドバイザー資格取得。2007年11月スキラージャパン株式会社設立に参画。取締役に就任。またその後個人事務所として伊藤亮太FP事務所を立ち上げる。独立系FPとして、金融資産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング・相続事業承継、保険見直し、金融機関等における講演など幅広く活動を展開、執筆業務も多岐にわたる。
- 審査から借入までのスピードがダントツ! アコム
- 返済金額が一定で計画的に利用できる! アイフル
- アプリローンで契約から返済まで完結可能! プロミス
- 住宅ローン有りの場合は金利が優遇! みずほ銀行
- 銀行ならではの安心金利! J.Score