クレジットカードの利用明細はいつ届く?明細書は保管した方がいい?

クレジットカードの利用明細はいつ届く?明細書は保管した方がいい?

クレジットカードの利用明細はいつ届く

いつ届くのか・保管した方がいいのか?クレジットカードの利用明細についてチェック

みなさんは、ご自身が使っているクレジットカードの利用明細をきちんと確認できていますか?「利用明細書は見てはいるが、きちんと金額や支払い方法まで確認していない」という人は後で思わぬトラブルに発展してしまう可能性があるので注意が必要です。

実は、クレジットカードの利用明細書の正しい確認方法や管理方法を知っておくことはお金を管理する上で非常に重要。正しい知識さえあれば、利用明細書についてのさまざまな疑問を解決できるようになるはずです。

そこで今回は、なぜクレジットカードの利用明細書をきちんと確認した方がいいのかについてご紹介します。

クレジットカードの利用明細書はいつ届く?

クレジットカードの利用明細書はいつ届く?

クレジットカードの利用明細書は、通常であれば引き落とし予定日の1~2週間前に自宅へ郵送されてきます。

例えば、複数のクレジットカード会社を利用している場合では、それぞれのクレジットカード会社の引き落とし日が同じ日でも、クレジットカード会社によっては請求額の締め切り日が異なるため、利用明細書が郵送される日も異なります。

また、クレジットカード会社からの請求額は、利用した加盟店から売上票が届いてから決まるため、売上票の到着が遅れれば利用明細書の発行も遅れます。したがって、同じクレジットカード会社であっても毎月必ず同じ日に利用明細書が送られてくるわけではありません

利用明細書が届かない場合はどんなことが考えられる?

利用明細書が届かない場合

1.住所変更の届出を忘れているケース

クレジットカードの利用申し込みをした後、引っ越しをして住所が変わった場合は、住所変更の届出が必要になります。この届出を忘れていると、クレジットカードの利用明細書が届かなくなってしまいます。住所変更は必ず届け出る義務があり、忘れていると利用規約違反になってしまうため注意が必要です。

郵便局に転送依頼をしていたとしても、郵便物の種類次第では配達されないリスクもありますし、基本的に転送期間は1年間ですので、1年を過ぎたら転送はされなくなります。

また、住所変更届を出していないと届かなくなるのは、利用明細書だけではありません。引き落とし銀行口座の残高不足で、利用代金の引き落としができなかった場合のお知らせや、利用中のクレジットカードが有効期限切れになる前に送られてくる、新しいクレジットカードなども届かなくなってしまいます

引っ越しをした場合は、速やかにクレジットカード会社へ住所変更の届出を出すようにしましょう。

2.「Web明細」の登録をしていたケース

インターネットからクレジットカードの利用申し込みをしたときに、入力項目の中で「利用明細書の郵送を希望」という項目にチェックを入れ忘れてしまい、自動的に「Web明細」に登録されている可能性もあります。

最初に「Web明細」の登録をしてしまうと、利用明細書は郵送されてきません。利用しているクレジットカード会社の会員専用サイトから、「Web明細」の登録がされているかどうかが確認できるため、もし利用明細書が郵送されてこないときは一度確認してみることをおすすめします。

また、クレジットカード会社によっては紙の利用明細書自体を発行していない場合もあります。この場合は、利用者自身がそのクレジットカード会社の会員サイトにログインして、「Web明細」を確認しなければいけません。確定申告などで紙での利用明細書の提出が必要な場合は、「Web明細」を印刷して保管してください。

クレジットカード会社によっては「Web明細」のWeb上での保管期限が短い場合もあります。よく分からないときは、クレジットカード会社の公式サイトで確認するか、会員専用のコールセンターに電話して確認しましょう。

利用明細書でチェックするべき項目

利用明細書でチェックするべき項目

クレジットカードの利用明細書でチェックするべき項目は、主に2つあります。

1つは利用履歴や支払い方法、もう1つは登録している銀行口座の引き落とし予定日です。

それぞれの内容は「Web明細」も紙の利用明細書も同じ内容です。また、利用明細書が郵送されてくる時期とWeb上で情報が更新される時期についても、あわせて確認しておきましょう。

利用履歴や支払い方法をチェックする際は、以下の4つのポイントに注意してください。

1.クレジットカードの利用者控えの金額と合致しているかどうか

まずは、クレジットカードを利用したときに加盟店で渡された「利用者控え」の金額と、利用明細書の金額に違いがないかどうかを確認してみましょう。

クレジットカードの利用者控えは必ず発行されているはずのため、後ほどクレジットカード会社から郵送されてくる利用明細書と照合するために、きちんと保管しておくことをおすすめします。インターネットショップなどを利用した場合は、購入履歴や注文確認のためのメールなどを残しておきましょう。これらの履歴があれば、利用明細書の内容と照合することが可能です。

2.間違ってリボ払いや分割払いになっていないかどうか

ご自身の身に覚えのない支払い方法になっていないかどうかも確認しましょう。

例えば、「一括払いにしたつもりがリボ払いになっている」「分割払いにしたつもりが一括払いになっている」というケースが考えられます。

確認するには、利用明細書の中で「利用明細の支払い回数がすべて1回になっているかどうか」「リボ払いの請求金額の欄がすべて0回になっているどうか」の2点を確認すれば、間違っていないことが分かります。

いつもは一括払いしか選ばないのに、なぜかそのときだけリボ払いになっている場合などは、キャッシュバックや期間限定キャンペーンなどの割引を受けるために、リボ払いにしているケースもあります。注意して確認しましょう。

まれにあるのが、利用者自身も気が付かないうちに、リボ払い専用のクレジットカードを使ってしまっているというケースです。利用者本人は一括払いで支払いうつもりでも、そのクレジットカードがリボ払い専用のカードであれば、一括払いには変更不可です。したがって、常にリボ払いで決済しなければならず、本来は支払いう必要のない手数料を負担することになってしまいます。

3.利用代金の請求漏れがないかどうか

利用代金の請求漏れがないかどうかを確認することでも、知らないうちにリボ払いになっていないかどうかを確認することができます。というのも、一括払いを選択すれば利用代金がそのまま翌月には請求されることになるためです。

例えば、5万円の商品を購入したら、翌月の支払日に5万円が銀行口座から引き落とされるはずです。しかし、毎月1万円のリボ払いを選択した場合は請求額が5万円ではなく、1万円とリボ払いの手数料が引き落とされます。利用代金の請求漏れがないかどうかを利用明細書で確認することで、自動リボ払いになっていないかどうかも確認することができるのです。

また、クレジットカードを利用するタイミングによっては、利用代金の請求が翌々月になることがあります。これは、クレジットカード会社の締め切り日によって、請求するタイミングが翌月にずれてしまうことがあるからです。

このような場合は翌々月の利用明細を確認しましょう。それでも利用代金の請求漏れになっている場合は、クレジットカード会社に連絡して確認することをおすすめします。

4.利用した記憶もない内容が記載されていないかどうか

利用した記憶のない内容が記載されていないかどうかも、利用明細でしっかりと確認した方がいいでしょう。

例えば、「行ったこともない店舗名が記載されていないかどうか」「記憶にないキャッシングの利用履歴がないかどうか」というような内容を確認することで、不正に利用されていないかどうかを確認することが可能です。

ほとんどのクレジットカード会社の利用規約では、紛失や盗難によって自分以外の他人がそのクレジットカードを利用したとしても、一定の条件を満たすことで不正に利用された金額の支払いを回避できると定められています。

しかし、スキミングなどによって不正に利用されてしまうと、紛失や盗難という扱いではなくなります。最悪のケースでは、身に覚えのない買い物の代金を支払いわなければならないこともあるため、十分にご注意ください。

利用明細書以外で明細を確認できるサービス

クレジットカードの利用明細には、郵送で送られてくる書面以外に、以下のようなサービスで利用明細を確認することができます。最近ではスマートフォンのアプリケーションで確認できるケースも珍しくありません。

ここでは3つの明細確認サービスについて、簡単にサービス内容をご紹介します。

Web明細サービス

Web明細サービス

クレジットカード会社としても郵送の手間をなくすことができるため、Web明細の利用を積極的にすすめている場合もあります。

紙の利用明細書からWeb明細への切り替え手続きは、クレジットカード会社のWeb上の会員専用ページから行ってください。最近ではWeb明細への切り替え促進のためにポイントや景品をプレゼントしていることもあり、Web明細に変更するだけで何かメリットがあるかもしれません。

Web明細は外出先であってもパソコンやスマートフォンで確認できるため、利用者にとってもメリットが大きいサービスです。

その他にも、保管や処分の手間がかからない、過去1年半ほどの利用明細書がWeb上で保存されているため、保存期間内であればいつでも過去の利用明細書をチェックできるというメリットがあります。

メール通知サービス

メール通知サービス

クレジットカードを利用したときに、メールで通知をしてくれるサービスを提供してくれている会社があります。このサービスは、基本的にはクレジットカードの使い過ぎを防止したり、不正利用を防止したりすることが目的です。

クレジットカードには、常に不正利用のリスクが伴います。もしあなたが不正利用の被害にあったとしても、クレジットカードで買った覚えのない商品の支払い通知メールが届けば、気付けるかもしれません。不正利用があった場合には、クレジットカード会社に連絡することで不正利用分の請求を無効化できます

テレフォンガイドサービス

テレフォンガイドサービス

クレジットカード会社では、テレフォンガイドサービスと呼ばれる、電話による問い合わせにも対応しています。

テレフォンガイドサービスで確認できる主な項目は、当月を含む過去6カ月の請求金額や翌月以降のご請求金額、さらに現在の利用可能額などです。

利用明細書を紛失した場合などは、テレフォンガイドサービスの専用窓口に電話をして請求することもできます。

また、過去のクレジットカードの利用でたまったポイントの確認や交換などに応じてくれるところもあるため、利用中のクレジットカード会社に問い合わせてみてください。

利用明細書は保管するべきか

利用明細書は保管するべきか

郵送で届いたクレジットカードの利用明細書を、いつまで保管しておけばいいのかよく分からないという方も多いでしょう。

基本的に、利用明細書は不正利用などがなければすぐに処分してしまっても問題ありません。しかし、後で問題が発覚すると確認に困るため、1年程度は保管しておくと安心でしょう。

利用明細書を処分する際の注意事項は?

書面の利用明細書を処分する際には、個人情報の取り扱いに注意が必要です。利用明細書の中には、住所・氏名・利用金額・カード番号・引き落とし口座情報などが記載されています。

これらの個人情報が不正利用されないように、シュレッダーで裁断してからごみに出しましょう。

郵送されてきた利用明細書を保管する期限は決まってはいませんが、最低でも銀行引き落とし日までは保管しておくことをおすすめします。利用明細書さえあれば、引き落とされた金額と予定していた金額と違う場合に、すぐに間違いだということが確認できます。

クレジットカードの利用明細は念のため保管しよう

今回は、クレジットカードの利用明細書についてご紹介しました。

クレジットカードの利用明細書は、通常引き落とし予定日のだいたい1~2週間前までに郵送されてきます。毎月必ず同じ日に届くわけではないため、何日か前後する場合もありますが、待っても来ないときは、住所変更の届出を忘れているとか、最近Web明細への変更手続きをしていないかなどを確認しましょう。

また、クレジットカードの利用明細書は、最低でも銀行口座からの引き落とし予定日までは保管し、できればその後も1年程度は保管することをおすすめします。利用明細書にはたくさんの個人情報が記載されているため、処分する際はシュレッダーなどで裁断しましょう。

個人情報の漏えいが心配だ、気になったときにすぐに明細を確認したいという方は、Web明細への切り替えも一度検討してはいかがでしょうか。

船津 正明
船津 正明

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員

大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。

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