カードローンを増額・増枠したい!増額審査に通りやすい理由を教えて!
カードローンを利用し始めると、その便利さゆえに利用限度額をもう少し増やしたいなと考える方もいらっしゃるでしょう。カードローンの利用限度額は、申し込みをしたときの利用者の属性などの審査項目を考慮して決められます。初めて利用の場合、取引実績がないためカードローンの利用限度額は少し低めに設定されることがほとんどです。
しかし、この利用限度額はきちんと返済を続けられると判断された方や、年収が上がった方などに限り増やしてもらうことができることもあります。このことを、利用限度額の「増額」や「増枠」と言いますが、「増額」と「増枠」には一見同じ意味のようですが、実はそれぞれの意味があります。
増額とは「現在借り入れしている金額を増やしたい」という場合に使い、増枠とは「借入限度額を増やしたい」という場合に使い分けるのが正解です。
今回は、利用者がなぜ増額・増枠したいのかという理由から、増額審査に通るにはどうしたらいいかなどについて詳しくご紹介します。
カードローン利用者が増額・増枠する理由は?
カードローンで借りたお金の使い道は利用者の自由なので、たとえギャンブルであろうと問題ありません。
しかし、利用者が増額・増枠する際の審査で利用目的を聞かれて正直に「ギャンブルに使いたい」と答えた場合はどうでしょうか?その場合、返済に苦労するのは明らかに目に見えていますし、カードローン会社は滞納件数を増やしたくないため、審査担当者は審査に落とすと考えられるでしょう。
増額・増枠の審査には、勤務先や年収、他社借入件数と同じくらい借り入れの理由は重要視されます。特に、審査に悪影響を与えるのは無計画な利用目的です。代表的なのが、今話題のビットコイン。大きく勝負を仕掛けたいという、いつ返済されるのかわからない無計画な利用目的は審査担当者の心象を悪くします。事実、適当に嘘をついてごまかすということも行われているようですが、滞納し始めてから嘘がバレると一気に信用を失うことになります。
さらにその結果、ブラックリストに載ってしまった場合、その情報は10年間消されることはありません。そのため、新たな借り入れができなくなるリスクを想定した上で利用目的を申告しましょう。
以下では、逆に増額・増枠をしてもらうのに適した具体的な理由はどのようなものがあるのかについてご紹介します。
資格取得のための増額・増枠はOK
増額・増枠する理由として、スキルアップにつながるものなどはとてもいい心象を与えると思います。一時的に出費はかさみますが、いずれは取得した資格のおかげで収入が増えて、きちんと返済してくれると判断されるのです。
しかし、長い期間を掛けて専門学校に通わなくてはいけない資格など、難易度が高い資格などはどうでしょうか?
確かにお金を掛けて勉強した結果、資格は取得できずに借金だけが残りましたという残念なケースも考えられます。しかし、それはあくまで結果論であってその方の挑戦自体が悪かったわけではありません。
そういう向上心のある利用者なら、いずれ収入が上がる可能性が高いため、カードローン会社にとっては長期にわたって利用してくれる優良顧客となりえるのです。ただし、現在の仕事とかけ離れた資格取得を申告するときは嘘だと疑われないように注意しましょう。
急な入り用での増額・増枠はOK
1番ありがちでよく使われるのが、想定外の急ぎの出費という理由。あまりにも無難な理由なので、断るほうも断るための明確な理由を見つけづらいのです。
代表例としては親族、友人、会社関係者の「冠婚葬祭」。これはいつ起こるのか予測ができないことが多いでしょう。
実際に、連続して冠婚葬祭に出席することになることもあるのではないでしょうか。または、家屋の修理費用や会社の出張旅費の立て替え払いなどが該当します。
急な入り用での増額・増枠の事例は、明らかに一時的な費用として発生しているので返済のメドは比較的立ちやすいと判断されるでしょう。
レジャーを利用目的としての増額・増枠はOK
利用目的としてかなりの確率で該当するのが生活費ですが、実は審査する側からするとちょっと避けてほしい利用目的です。普段の生活費をカードローンで支払わねばならないほど厳しい状況にあるということは、返済能力がないと疑われてしまいます。
今月だけ急な出費が増えただけという明確な理由があれば、その事実を利用目的にしたほうがいいと思います。
そして、こういう場合は「レジャー」という便利な言葉を使って申告することをおすすめします。普段使いというよりはたまの休みに家族でおでかけするといった、一時的な費用として見てもらいやすいので審査の際には、レジャー目的と書くのが無難でしょう。
増額・増枠審査は通りやすい?
カードローンの増額・増枠の審査は、新規の申し込みのときとほとんど同じ審査を受けます。新規と増額・増枠の審査の違うところは、借り入れをしているカードローン会社への返済実績が重要視されることです。過去に返済の遅れなどがなければ、増額・増枠の審査に大変有利になります。
逆に借り入れをしているカードローン会社への返済に遅れがあれば、増額・増枠の審査には通りにくいと言えるでしょう。
事前に注意すべきこと
増額・増枠の申し込みをするときに注意することは、利用限度額の増額・増枠の申し込みをすることで、逆にカードローンの限度額の減額やカードの利用停止になることがまれにあるということです。
考えられる理由は、他社で返済の滞納や遅延があったことや、他社の件数が最近急に増えていたことなどが考えられます。あまりに利用状況が悪い方は、収入証明書などの提出を求められたりすることもあるため、これら全てを考慮して利用限度額の増額・増枠を検討してください。心当たりがある方は、まず6カ月間は利用状態を改善させてから申し込むようにしましょう。
また、利用限度額の増額・増枠の審査は、通常でも2~3日程度の日数が必要になりますので余裕をもって申し込みしましょう。
利用目的がギャンブルはNG
前述でも触れましたが「ギャンブル」はNGワードの代表格です。
ただし、ギャンブルと言っても最近は色んなサービスが登場しているので、パチンコや競馬、競輪などの公営ギャンブルだけではありません。ちなみに株式や投資信託で長期運用するのは投資であってギャンブルとは違います。ギャンブル的なものは投機と呼びますが、中でも代表例がFX投資とビットコインなどへの投資などがあるでしょう。
最近は、スマートフォンのアプリケーションで課金して楽しむゲームも普及していますが、これらもある意味ギャンブルと言えるのではないでしょうか。
いずれにしても、審査する側からしてきちんと返済してくれそうとは考えられないため、審査ではNGになります。
他社への返済はNG
当たり前のことですが、「他社への返済をしたいのでお金を貸してください」と言われて納得してくれる審査担当者はあまりいません。借金のために借金をすることを「多重債務」と呼びますが、この状態になると抜け出すのはなかなか大変です。
審査担当者は今までに多くの多重債務に苦しんだ方々を見てきているため、最終的には返済ができなくなることを知っています。カードローンの返済のために増額・増枠したいというのは、すでにお金の管理ができていないことを自ら証明しているようなものです。そのため審査ではNGになります。
転職後の在籍確認ができないのはNG
カードローン会社と新規の契約後に転職をした場合は、増額・増枠の申し込みのときに転職先を報告しなければなりません。そして増額・増枠審査のときにカードローン会社からの在籍確認が必要になります。中には、新しい職場に在籍確認の電話が入ると困るという方もいるのではないでしょうか。
その場合、代わって収入証明書を提出すると電話での在籍確認をしなくて済みます。しかし、どちらかの方法でも、新しい職場に勤めていることを証明しなければいけないことに変わりはありません。もし、何らの理由で在籍確認が証明できなければ、審査は通過できないでしょう。
引っ越し費用を借りたいはNG
意外と思われるかもしれませんが、引っ越し費用を借りたいというのは増額・増枠の理由としては好ましくありません。
カードローン会社が、利用者と連絡が取れなくなるという恐れがあるからです。「借金苦で夜逃げ」というのも最近ではあまり聞きませんが、利用者と引っ越し後に連絡が取れなくなれば、貸したお金が回収できなくなる可能性が高くなります。カードローン会社からすれば最悪の事態になりますので、審査ではあまり好ましくありません。
もし、利用目的として申告するのであれば、引っ越し先の住所や電話番号が記載された不動産会社との契約書や引っ越し業者の見積書などを、カードローン会社に送付してあげると審査は通りやすくなるでしょう。
審査を通りやすくするために事前にできること
カードローン会社が増額・増枠を認めるには、それなりの理由が必要とされます。そのため、審査にはある程度の時間を要しますが、手続き自体は非常に簡単です。まず、利用者は電話やインターネットで増額・増枠の申請を行います。
審査に通れば増額・増枠の手続きは完了します。カードローン会社にもよりますが、最近では公式ホームページから申請することもできますので、電話もせずに手続きを完了させることが可能になりました。
手続き自体は簡単に見えますが、増額・増枠の審査は厳しく行われます。以下では、審査を受ける前にやっておいたほうがいいことについてご紹介いたします。
最初の申込時から収入が上がったかどうか確認する
あなたの年収がカードローンを利用し始めたころから年収が増えているならば増額・増枠の申請のチャンスです。その間に新たに借り入れをしていなければ総量規制に引っかかる心配もないので、審査を通過する可能性は上がるはずです。会社員の方は年明けに勤務先から配布される源泉徴収票などで確認してみましょう。
また、毎年確定申告をされている方は昨年度と比較してみましょう。
カードローン会社からの勧誘メールを確認する
カードローン会社で借り入れを始めて6カ月ぐらいが経過して返済遅延などがなければ優良顧客として認められるでしょう。
こういうタイミングでカードローン会社から増額・増枠をしませんか?という勧誘のメールが送られてきます。送られてきたときは忙しくてスルーしていたかもしれないので、もう1度チェックしてみましょう。
勧誘メールが送られて来たということはすでに増額・増枠の審査に受かる可能性が高いことが事前に確認できるのです。
他社で借りた少額の借り入れは完済しておく
1番効果的なのは、複数社で借り入れを行っている方はサブ的な使い方をしているところを無くしてしまうことです。
いざという時のために取りあえず保険として利用を続けている場合があります。特に借り入れの残額も少額になっているところはできるだけ完済しておくと同時に、他社の返済履歴や申込時の勤務先や収入などが変わっていないかも確認しておきましょう。
増額・増枠の審査では、他社の借り入れの状況と返済実績などが細かくチェックされます。そのため、直前に借入件数を減らしておくと審査の通過の可能性を上げることができます。
勤務先や年収、借入理由、他社借入件数が重要
今回は、利用者がなぜ増額・増枠したいのかという理由から、増額審査に通るにはどうしたらいいかなどについて詳しくご紹介しました。
統計数字を見ると景気が回復してきているにもかかわらず2016年から自己破産件数が増加に転じてきています。これは、いくら規制しても返済能力以上の借り入れをする方が必ず存在するということなのです。このように、カードローンの利用限度額はカード会社によって異なりますが、どこで申し込んでも最初から上限額の借り入れができるところはまずないと考えて良いでしょう。
増額・増枠の審査の条件として、勤務先や年収、他社借入件数が重要視されるのは言うまでもありませんが、それらと同様に借り入れの理由も重要視されます。増額や増枠の審査には、借入時の理由が大きなポイントになるので慎重に記載するようにしましょう。
一見、審査に通りやすいような理由でもカード会社からすると不都合な理由に該当する場合もあるので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員
大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。
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