クレジットカードで買えないものって?商品券や車を購入する裏ワザはある?
クレジットカードで車や商品券の購入は可能?買えないものは?
利用できる店舗の増加などに伴い、ここ数年で使い勝手が良くなっているクレジットカード。支払いにクレジットカードを利用すると会計がスムーズになるだけでなく、ポイントが貯まり、商品券や飛行機のマイレージなどがお得にもらえるメリットもあります。
便利なクレジットカードですが、クレジットカードでは購入できないものもあることをご存じですか?商品券や車などは一般的にクレジットカードでは購入できません。しかし、この購入できないとされているものでも、裏ワザを使用すれば購入できるようになります。
今回は、クレジットカードで購入できないもの、クレジットカード払いできないと案内されている場合でも、クレジットカード払いで購入できる裏ワザなどをご紹介します。
【クレジットカードで買えないもの1】商品券・金券
お祝いやお返しにと商品券が急に必要で買いに行った際に、クレジットカードが利用できなくて困った方もいるでしょう。一般にデパートの商品券や切手、図書カードなどは現金化しやすいため、クレジットカードでの決済ができないとされています。
では、なぜクレジットカードでは購入できないのでしょうか。
要因としては2点あります。
1つ目は「クレジットカードショッピング枠の現金化」が厳禁とされている点です。
クレジットカードショッピング枠の現金化には、債務超過を防止する役割があります。
クレジットカードで商品券の購入ができる場合、借金の返済のために利用限度額まで商品券を大量購入し、金券ショップで現金に替えてそのお金で返済ができます。しかし、この返済方法を繰り返していると返済が行き詰まって破産になることは容易に想像がつきますよね。それを防止するために、クレジットカード会社での取り扱いを制限しているのです。
2つ目はクレジットカードの手数料に関わります。
販売店はカード会社に手数料を払う必要があり、商品券を取り扱うと儲けるどころか損をしてしまうからです。
しかしクレジットカード払いが絶対に利用できないわけではありません。
場合によっては利用できる裏ワザもあります。
商品券・金券をクレジットカードで買う裏ワザ
JCBギフト券であれば、JCBクレジットカードでの購入も可能な上にポイントも付与されます。
ただし、贈答用のためにクレジットカードで購入した場合には違法ではないものの、購入頻度が多かった場合には、利用目的の確認が入ったり、利用停止になったりする場合もあるため注意しましょう。
【クレジットカードで買えないもの2】車
クレジットカードで購入できないものとしては車も挙げられます。
車は特に法律で制限されているわけではありません。販売店側のクレジットカード手数料が要因とされています。クレジットカード払いをした場合の手数料は販売店負担です。車のように高額なものは手数料負担もかなり大きくなってしまい、販売店側の負担が非常に大きいため、車は購入できないとされています。
しかし、中にはクレジットカード払いで購入できるケースもあります。
車をクレジットカードで買う裏ワザ
車も場合によってはクレジットカードで購入が可能です。
例えば、中古車の場合はクレジットカード払いをOKとしている店舗があります。
また、高級車であるレクサスの場合では、オーナーのみが所有できるレクサスカードによってクレジットカード払い可能です。あくまでもレクサスという車種限定になりますが、ラグジュアリーなサービスが盛りだくさんのプレミアムカードによってガソリン代が安くなるなどのメリットもありますので、お得に購入できます。
【クレジットカードで買えないもの3】切手・はがき
一般的に、切手やはがきは現金で購入しなければなりません。これは商品券や金券と同様に、クレジットカードの現金化防止のためです。
法律で罰せられるものではないのですが、クレジットカードの規約には厳禁となっていますので、発覚するとクレジットカードが利用できなくなる可能性もあります。
また、販売店側の負担となるクレジットカードの利用手数料も活用できない要因でしょう。
切手・はがきをクレジットカードで買う裏ワザ
切手やはがきをクレジットカードで購入する場合は、日本郵政グループのオンライン通販サイト「切手SHOP」を利用しましょう。
5,000円以上の場合には送料がかからないため、まとめて購入するならポイントも貯まりお得に購入できます。
5,000円未満の場合にはコンビニの利用がおすすめです。
セブンイレブンでは、クレジットカードでnanacoにチャージし、nanacoを利用して切手やはがきの必要枚数分を購入できます。チャージする際にはポイントも貯まるため、お得に利用できるでしょう。
ファミリーマートの場合には「ファミマTカード」でも取り扱いができます。
ただし、コンビニでは場所によって取り扱い枚数が少ないので、急に必要となった場合には、店舗に在庫を確認しておいたほうが安心です。
【クレジットカードで買えないもの4】宝くじ
クレジットカードの現金化の防止のためにクレジットカードでの購入は制限されているため、宝くじは現金で購入するのが一般的です。
しかし、宝くじの売り上げ減少を阻止するために「いつでもどこでも購入できる」として宝くじ販売の拡充が2018年1月に総務省から発表されたため、今後はWeb・スマホでの購入やクレジットカード決済の導入も普及が広がると見られています。この動きは、全種類の宝くじに広げていくようです。
宝くじをクレジットカードで買う裏ワザ
現時点で宝くじをクレジットカードで購入できる方法は主に2つあります。
まず1つ目は、みずほ銀行の「宝くじラッキーライン」です。
PCや携帯から24時間宝くじの購入の申し込みができ、当選した場合には指定の預金口座へ自動受取ができます。
並ぶ時間も不要ですしクレジットカードのポイントも貯まるため合理的です。
2つ目の方法は、Club totoにてスポーツくじtotoやBIGをクレジットカードで購入する方法です。
クレジットカード1枚に対しての1カ月に使用できる限度額設定が5万~10万円とされているため、日々の生活に大きな影響を及ぼさない範囲で宝くじを購入できるでしょう。
また、定期購入のサービスも完備しているので買い忘れなどもカバーできます。
【その他クレジットカードで買えないもの】不動産・貴金属類
賃貸での家賃ではなく、物件購入をクレジットカード払いにすることは、金額的にも高額になるために、現実的ではありません。
ただし、ダイナーズクラブカードであれば住宅購入費用の決済が可能、という住宅メーカーもあるようです。
貴金属では数万円の指輪やネックレスなどをクレジットカード払いしている方も多いと思いますが、数百万円などの高額になると厳しくなります。
これは他と同様にクレジットカードの現金化を疑われるケースがあることや、販売店側のクレジットカード手数料が要因です。
このように、中にはどうしてもクレジットカード払いが難しいものもありますが、裏ワザを活用すればクレジットカードを利用できるものもあります。
使えなさそうだけど実はクレジットカードが使えるもの
ここ数年でクレジットカード払いができるものが増えたため、お買い物だけではなく、普段生活に利用する支払いでもポイントを貯めることができるようになりました。その一例が、公共料金や家賃、保険料等の固定費です。いまだに、こうした固定費を現金で支払っていませんか?毎月一定額支払っているものをポイントに還元しない手はありません。
以下では、見落としているクレジットカード払いができる項目を確認しましょう。
公共料金の支払い
公共料金には電気代やガス代などの他にも電話代や携帯電話代などがありますが、大半はクレジットカード払いができます。
ただし、電気代は口座振替支払いの場合には割引が利用できてお得になるケースもあるので、どちらが良いか比較してから支払い方法を選びましょう。
水道代においては、東京都や神奈川県横浜市、大阪府大阪市のようにクレジットカード払いに対応している地域は全国的に少なく、千葉県千葉市のように対応しない場所もあります。
自分の地域で対応しているかどうかは、水道局の公式サイトをチェックしましょう。
また、国民年金保険料でも2017年4月からクレジットカード払いが可能となりました。
月払いだけでなく半年払い、年払い、税金などについてもクレカ払いが可能です。
家賃の支払い
家賃も近年ではクレジットカードで支払いができる不動産会社が増えています。毎月の家賃の年間分だとまとまった金額になりますので、ポイントが貯まりやすくなるでしょう。
月10万円の家賃の場合を還元率(※1)が1%のカードで支払うと、年間の支払いは120万円となり、12,000円分のポイントが貯まります。
同じように家賃を支払うのであれば、クレジットカード払いにしたほうがお得ですね。
ただし、家賃をクレジットカード払いにできるかどうかは事前リサーチが必要です。 大手の不動産情報サイトなどを見ると、クレジットカード払いに対応している物件かどうかの確認ができるため、活用しましょう。
(※1)クレジットカードの還元率とは、ポイントを金券に交換すると、利用額に対していくらの金券等の利益を受け取ることができるかを表すものです。
保険料の支払い
生命保険や自動車保険などの損害保険等の保険料において、現代では大半の保険会社がクレジットカード払いに対応しています。
毎月の生命保険や医療保険、学資保険などで月2、3万円、自動車保険や火災保険などもカード払いで支払っている方も多いかと思います。
現在口座振替で保険料の支払いをしている方は、カスタマーセンターなどに連絡して払込方法の変更手続きをすると良いでしょう。
病院代の支払い
急な病気やケガで病院に行った場合には、手元の現金も確認せずに駆け込んでしまう場合があります。そのような急な治療や、入院や手術などでまとまったお金がかかる場合、医療費の支払いをクレジットカード払いできる病院が増えています。
しかし、全国的に見た場合クレジットカード払いを導入している病院はまだ限定的です。
この要因としては、クレジットカード手数料の負担は病院側になりますので、経営的な負担がかかるためです。
大病院や大学病院などは利用可能なところが多いですが、小規模の病院の場合には利用できないところが多いでしょう。
もしクレジットカード払いにしたい場合には、事前に確認することをおすすめします。
また、注意すべきは利用可能枠がある点です。入院や手術などでは高額になりがちですので、一時的に利用可能枠を高くする必要があります。
コンビニでの支払い
コンビニではクレジットカードの普及が一気に進みました。しかし、例えばジュースを1本買うのにクレジットカード払いという意識は少なく、利用金額が少ないと使いにくいと思う方もいるかもしれません。
実際には、少額の決済の場合にはサインの記入や暗証番号の記入は不要な会社が多いため、小銭を出さなくてスムーズな精算という意味だけでも利用価値は高いといえます。
ただし、換金性の高いプリペイドカードやAmazonギフト券などは上述のクレジットカードの現金化と対象となるので利用できません。
クレジットカードで買えないものもある
今回は、クレジットカードで購入できないもの、クレジットカード払いできないと案内されている場合でも、クレジットカード払いで購入できる裏ワザなどをご紹介しました。
現金払いと比べてクレジットカード払いにするメリットは、ポイントが貯まることです。その貯まったポイントは商品券や飛行機のマイル、サービスなどに換えて日々に活用できます。
また、クレジットカードの明細書で支出の管理もしやすくなるでしょう。
たくさん無駄遣いするのは問題ですが、生活に必要なお金をクレジットカード払いにしたほうが得することは明白です。
ここ数年、クレジットカード払いの拡充が進んでいますので、この機会に支払いをクレジットカード払いできないか、ぜひチェックしてください。
CFP(R)認定者/1級ファイナンシャル・プランナー技能士
株式会社K’sプランニング 代表取締役社長
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事
大手損害保険会社で事務企画や本店営業を経験後に2010年にFPとして独立。女性の視点も踏まえたお金のノウハウをセミナーや企業研修にて延べ3,000人以上の方々に伝授。家計相談を中心とした個別相談やマネー情報等の執筆でも活動中。
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