審査の甘い銀行カードローンはあるの?審査落ちしないためのコツとは?

審査の甘い銀行カードローンはあるの?審査落ちしないためのコツとは?

審査落ちしないためのコツとは?

どの銀行カードローンに申し込もうか考えている方も多いのではないでしょうか。銀行カードローンの審査に必ず通るための裏技はありません。しかし、申し込みをするときの限度額を低めに設定すると、審査に通りやすくなります。

また、カードローンの審査では嘘をつかないことも大切です。特に他社からの借入金額、これまでの返済実績は信用情報を見れば一目瞭然です。

正直に記入すると審査に影響が出るのではないかと心配になりますが、たとえ相手が家族や友人でも嘘をつく方にはお金を貸したくないのは同じでしょう。これからお金を貸してくださいとお願いする相手に正確な情報を伝えることで、カードローンの審査は通りやすくなります。

今回は、審査の甘い銀行カードローンがあるのか、そして審査落ちしないためのコツについてご紹介します。

銀行カードローンは審査が厳しい?

最近では、銀行は大企業向けの大口融資が伸び悩む中で、個人向けの小口融資を行っています。銀行カードローンはテレビCMを見ない日はないぐらい、広告にも力を入れています。しかし銀行が、営業努力をしているからと言って、審査が甘くて借り入れがしやすいわけではありません。

審査基準は本当に厳しいの?

審査基準は本当に厳しいの?

消費者金融と銀行では、カードローンの新規契約率に大きな違いがあります。消費者金融カードローンの新規契約率は約40~50%です。これに対して、銀行カードローンの新規契約率は公開されていないので正確な数字は分かりませんが、約20~30%と言われています。

消費者金融カードローンと比べると、新規契約率はその約半分ということになります。この数字だけで見ると、銀行カードローンの審査はやはり厳しいと思われるかもしれません。

銀行カードローンの審査は審査項目が多い

すべての審査項目で銀行カードローンが厳しいわけではありません。特に厳しく見ているのが、他社からの借り入れの状況です。「どこで借り入れしているか」「何件あるか」という2点が重要視され、多重債務に陥っていないかどうかが審査のポイントになります。

また、消費者金融カードローンの審査には通らないのに、銀行カードローンの審査に通る場合もあります。さらに、消費者金融カードローンは総量規制があるため、安定した収入のある方でも年収の3分の1以上は借りられません。

銀行カードローンの保証会社はほとんどが消費者金融

以前と違って、最近は大手の消費者金融のほとんどが銀行の子会社になっています。そのため、銀行カードローンでは融資自体は銀行が行いますが、審査や保証は銀行の子会社の消費者金融が行っています。銀行自体は貸し倒れのリスクは取らず、融資が焦げ付いたら子会社の消費者金融に代わりに返済させるのです。

住宅ローンも似たような仕組みですが、銀行カードローンとの大きな違いは、借り手が保証会社に対して保証料を支払わねばならないという点です。銀行カードローンでは借り手は保証料を払いません。銀行が保証料を負担しています。そのコストを支払っても金利が高く利益が出るため、銀行としても損はないということです。

審査の甘い銀行カードローンはあるの?

一般的には審査が厳しい銀行カードローンですが、中にはアルバイトやパート、派遣社員、専業主婦などでも簡単に借り入れができるカードローンもあります。それは地銀や信用金庫などの各地域に営業地盤を持つ金融機関のカードローンです。

メガバンク系では考えられないほど審査基準が甘いところも実在します。また、新規でカードローン事業を立ち上げて、これから利用者の獲得をしていかねばならないタイミングでも審査は甘くなりがちです。ここでは具体名は差し控えますが、主な特徴をご紹介します。

審査が甘い銀行カードローンの特徴

審査が甘い銀行カードローンの特徴

銀行カードローンの審査は保証会社が行っています。銀行の融資部が行っているわけではありません。メガバンクなどは消費者金融会社を子会社化して、自行のカードローンの保証会社にしています。

銀行は個人向け融資の審査ノウハウを持っていないので、審査において細かい判断を苦手としています。

逆に消費者金融は長らく個人向けカードローンの審査を行ってきたので、優れたノウハウを持っています。そこで、消費者金融系の保証会社に審査を任せる銀行が増えてきました。まずは審査に通りやすい銀行カードローンを探すときは、消費者金融が保証会社の銀行を選びましょう。

以下では、その具体的な特徴をご紹介します。

保証会社が2社以上ある

数は少ないですが、保証会社を2社以上設定している銀行カードローンがあります。この場合は片方の審査に落ちても、もう1つの保証会社の審査に受かれば良いため、1社単独の会社に比べて格段に審査に受かりやすくなります。

属性の定義が広い

審査で1番重要視される項目は属性です。その中でも特に重視されるのが勤務先です。現在の年収がいくら高くても、今後も継続的に同じような収入が見込めなければ審査には受かりません。属性としては弱い立場の主婦や学生でも借り入れができる銀行カードローンは、それ以外の属性の方にとっては審査が甘いカードローンということです。

上限金利が高い

上限金利が高い銀行カードローンは、多少のリスクを取って貸し付けを行うことができるので、その分審査は甘くなります。

融資の対象エリアが狭い

地方銀行のカードローンは、インターネットで日本中のどこからでも申し込みができるタイプと、その地方銀行の営業エリアの住民しか申し込みができないタイプの2種類があります。このケースでは、対象エリアを限定したカードローンは申し込みできる方が少ないので、どうしても審査が甘くなるのです。

審査基準と審査に掛かる時間

審査基準と審査に掛かる時間

それぞれの銀行の審査基準は違います。そしてその審査基準は公開されておらず、審査に通らなかった理由を聞いても教えてもらえません。利用者の間で口コミ情報としてさまざまな臆測がインターネット上にあふれていますが、どれも確かな情報ではありません。

実際にカードローンの申し込みをして、自分自身の審査結果を見ないと、審査に通るかどうかは分かりません。いきなり申し込むのは不安だという方は、消費者金融のホームページに掲載されている簡単診断などのツールで1度試してみましょう。

銀行カードローンの審査基準

1回で銀行のカードローンの審査に通りたいのであれば、最低でも以下の3項目はクリアしておきましょう。

年収200万円以上の安定した収入がある
年収200万円以上の安定した収入がある

これはあくまでも目安ですが、年収200万円という条件を満たせばかなり審査には有利になります。200万円未満だと審査に通らないというわけではありませんが、借入額はどうしても少額になってしまいます。ただし、年収200万円未満の場合でも、正社員や契約社員で今後も安定した収入が見込めるのであれば審査に通りやすくなります。

他社での借入件数は4件以下に抑える

ここでの借入件数の中にはクレジットカードのリボ払い、他社のカードローン、ショッピングの際に利用した分割払い、携帯電話の分割払いなどが含まれます。マイカーローンや住宅ローンは対象外です。

特に携帯電話の分割払いは、契約時に意識せずに契約していることがよくありますので、申告の際は注意が必要です。また、クレジットカードのリボ払いが多い場合、審査には不利ですが、漏らさず正確に申告しましょう。

過去2年以内に返済の未納・滞納をしていない

最後にご紹介するポイントは返済履歴です。審査に通るためには、未納や滞納がないことが大変重要になってきます。2年前にうっかり未納をしてしまった方は、せめて3カ月以内に未納や滞納がなかったかをチェックしてから申し込みをしましょう。ここで言う返済履歴には、マイカーローン、住宅ローンや奨学金ローンも含まれますので注意してください。

銀行カードローンの審査に掛かる時間

最近では「最短30分で審査します」という銀行カードローンも登場していますが、実際は審査に通っても融資が行われなければ意味がありません。

また、銀行カードローンは2018年からは即日融資は禁止されます。この自主規制は反社会的勢力への融資を防止するとともに、銀行カードローンが「貸し過ぎ」という批判に対抗するための措置だと考えられます。

もともと銀行カードローンの審査は仮審査と本審査と2段階に分かれていたので、消費者金融に比べると時間が掛かります。利用する場合は時間的には余裕を持って行動しましょう。

審査落ちしないコツは?

審査落ちしないコツは?

銀行カードローンの審査落ちには、きちんとした理由があります。代表的な理由としては、借り入れ希望額に対して返済能力がないということが挙げられます。したがって、初めての申し込みの場合は少額からの申し込みをおすすめします。

また、過去に未納や滞納があれば、そのときから最低3カ月過ぎてから申し込みをしましょう。個人信用情報に未納や滞納などの事故情報はすぐに登録されます。その直後の利用申し込みは他社の借金返済のための借り入れだと判断されて、断られる確率が上がります。

あと意外に多いのが、申告内容に嘘があるケースです。これは審査担当者に良い印象を与えようとして、年収や勤務歴を水増しして申告するという場合で、カードローン初心者の方に多く見られます。審査項目は正確に申告しましょう。

審査に落ちないようにするためのコツとしては、他にも以下のような項目があります。

「申し込みブラック」にならないようにする

申し込みブラックにならないようにする

初心者の方の中には、短期間にたくさんのカードローンを作ってしまう方がいます。過去の返済履歴で未納や延滞がなくても、カードローンの利用申し込みをするとその情報は登録されます。その数が1社や2社程度なら問題はありませんが、1カ月以内に3社以上の申し込みをすると「申し込みブラック」と呼ばれ、審査に通りません。

そのため、軽い気持ちであちこちのカードローンを申し込むことは慎むようにしてください。もし「申し込みブラック」になった場合、6カ月は待ちましょう。6カ月経過すればその情報は削除されます。

「スーパーホワイト」は卒業する

スーパーホワイトは卒業する

これは20代や30代に多いのですが、これまでに個人の信用情報に未納や滞納などの事故履歴がないだけでなく、利用履歴さえない状態を「スーパーホワイト」と呼んでいます。

別に何も悪いことをしたわけでもないのに、大きなお世話だと言いたくなるかもしれませんが、クレジットカードを1回も作ったことすらないという方は、逆に怪しいと思われてしまうのです。「ひょっとして過去に自己破産した人なのか?」という疑いを持たれてしまいます。

この「スーパーホワイト」の簡単な脱出方法は、携帯電話の本体代金の支払いを分割払いにすることです。支払い方法の変更も立派な利用履歴になるため、「スーパーホワイト」から脱出できます。

おまとめローンを検討する

すでに他社で借金がある場合は、それだけで審査に通りにくくなります。特に年収の3分の1以上の借金があればなおさらです。そこで頼りになるのが、複数ある借金を1つにまとめるローン商品「おまとめローン」です。

おまとめローンは総量規制の対象からは除外されているので、収入に対して借入金額が多い方を救済しようという目的もあります。毎月の返済が苦しくなってきて自転車操業になりそうな方は、ぜひ早めに検討してみましょう。

ただし、おまとめローンを1度利用すると、多重債務を完済したという登録が行われます。その結果2回目以降の申し込みのときは、審査が厳しくなりますので注意が必要です。

どうしても利用しなければならないときは、別の業種の金融機関に申し込んでください。最初に銀行で申し込んだのなら、2回目は消費者金融に申し込めば、少しは審査に通りやすくなるでしょう。

おわりに

今回は、審査の甘い銀行カードローンはあるのか、銀行カードローンの審査に落ちないようにするためにはどのようにすれば良いのかについてご紹介しました。

銀行カードローンは消費者金融カードローンと比較して審査が厳しいと言われますが、申し込むカードローン会社によっては、十分審査に通る可能性はあります。

これからカードローンを利用するために申し込みをしようかどうか考えているという方はもちろん、申し込みをしているものの審査に落ち続けているという方も、ぜひ紹介したコツを実践してみてください。

船津 正明

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員

大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。

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